無限の労務
時代は便利になっているはずなのに、なぜ人類は辛い労役を続けるのか?
病気、怪我、衛生は便利になった。昔に比べて遥かに容易に、治療も予防もできる。
リモートワーク、ペーパレス、Excel、クラウドで業務は効率化された。算盤なしで大規模計算ができ、資料の印刷も、客先への移動も減った。
しかし効率化された空き時間に入るのは、「自由時間」でなく「追加の仕事時間」である。
原因は様々あると思うが、現代社会は「競争教」に属しているからだと私は考える。常に昨年対比を越え、より多くの業務を捌き、よりよい商品を作り、よりたくさんの売上を作る。
もちろん、過去の市場競争の上に我々の現代の生活は成り立っている。急に我々の時代で「競争をしないでいい」というのも都合が良すぎる。
しかし我々人類はいつまで競争をするのだろうか?
そもそも我々は、誰と競争しているのだろうか?