自己犠牲
ひとりきりで抱え込む
消えてしまいたいと呟く
被害妄想症候群のわたしに
花弁がひとひら
目の前に写りゆくすべてが
傷になりそうな現実は
深く閉ざした心の底を
もっと暗く深くしてゆく
ひとりきりで抱え込む
消えてしまいたいと嘯く
被害妄想症候群のわたしは
今日もひとり笑っている
わたしのすべてを
どこかの誰かに
顔も声も知らない誰かに
捧げたくなる
それは投げやりで
だからこそ救いであって
そうして今日もわたしは
自分を傷つけて、ひとり
わたしのすべてを
捧げてしまいたくなる
自己犠牲の文字列だけが
わたしをいつも守ってくれる