医療占星術のおはなし(四元素 編)
古代世界では、火の原子がすべてを生み出す元であると考えられていました。
火が魂であり、エネルギー。
火には物を変化させる力があり、変化の過程で新しいものを生み出す力があります。
が、火は過剰になると破壊もするため、火を水でくるむことで命が生まれると考えられていたそうです。
占星術的には蟹座をイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。 蟹座は水の星座ですが、子の魂(火)を水でくるんで守っているとのこと。 蟹座さんが本当は熱い性格なのは火を内包しているからなのです。
また、火は酸素や酸をあらわします。 活性化した酸素(活性酸素)は過剰になると細胞を破壊しますし、酸は食べ物を消毒しますが過剰になると胃を傷つけます。 火の働きが過剰にならないよう、守っているのが水(粘膜)なのです。
さらに、風には火と火の間をつなぐ、という役割があります。
魂と魂の間をつなぐとコミュニケーションになり、情報交換になり、知性になります。
土は目に見えるものをあらわし、肉体をあらわします。
(キリスト教の埋葬時の言葉「土は土に、灰は灰に、塵は塵に」)
水には土と土の間を埋めるという働きも。
肉体と肉体の間を心や感情で埋めるのです。
このように、命の誕生、人間の営みには火・水・風・土のすべての元素が関わっていると考えられていました。
どれか一つが優れているわけでも劣っているわけでもなく、すべての要素が循環し、バランスを保ちながら成り立っている。
古代世界にはこうした考えがあったようです。
だからこそ四元素のバランスを取ることを重視していました。
そのためには生まれついての体質をふまえて、現在の体の状態を観察し、そのバランスが調和するようにしていたそうです。
しかし、古代世界では今の西洋医学とは真逆の同種療法を用いていました。
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