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本日の主役はビールとケーキ(三)

わたしが甘いものあまり好きじゃない。クリームついたのお菓子とか、イメージ通りのケーキとか。甘味が溢れ出しまうみたいにしゅわクリームがわたしの目にそう過剰表現している。クリームの膨らみさとお気持ち悪いぐらいとろよろどろどろの感触が大勢の砂糖の成り果てだ。綿菓子よりも密度が高い、チーズような粘着さから、相当の糖分が隠せているでしょうね。イカれちまった甘さにだいぶ拒否心があるから、ずっとコイツらの副産物もを拒めた。
アーティフィシャルの甘さと異なった自然なフルーツの味がスキ。ミカン、マンゴー、スイカ、ドラゴンフルーツ、イチゴとほうり大好き。ゆえに、パイナップル乗ってるピザ好き、当然に。

クリームがちょっと苦手なので、友だちに貰った甘い焼きお菓子かスナックがお家の何処かでずっと眠ている可能性がだいぶ高い。時々賞味期限切れのヤツが出来きてわたしを困らせる。もちろん甘すぎる酒も飲めたくないし、そのためBarに連れてたびにどんなヤツを頼むか思考停止してった。甘い過ぎると渋い過ぎのどっちも良いではない。
え?だからバーテンダーが凄い?おい、バーによく通うやつ、ほろよいみたいに甘さと渋さがいいバランスに取ってる酒いるか。わたしにとって酒が現実逃避のちかみちぞ、だから人生より渋い酒なんで存在する必要がありませんン。

苦さと甘さのバランスがよく混ぜ出来ない、わたしの生活に。授業ではwork–life balanceなんで教えられないし、若い者を騙し社会というブラック企業にどんどん送りの工場として機能放棄してるじゃない。わたしみたいな頑固なNEETも出来上がりわけ。

子供の頃、誕生日に当たってキラキラしているの目つきとふわっと宙に舞う紙吹雪がステキでしょう。でも少年時代の私にはそう見えなかった。殻の中に閉じられた雛は自分が永久に殻から抜け出せない、その退屈さを一生味わえなければないっと思い込んでしまった。何もかもに期待を持っていなかった。その延長線の先に居たわたしが、時の流れに何も感じていなかった。
時の流れを刻むにように人々が新年のお参りに行く、終わりの始まりとして望まない拒めない変化を自分に告げた。頑固に。誕生日もそれと同じものさ、意識しないほうがよっぽど怖い。何も果たせないうちに過ぎて行く。
だから自分がまったく気にしていなかった誕生日を有意義に作りたい。

ケーキを贈る。私に。
時によってはイチゴがトップに乗ってるクリームケーキ、時はホワイトチョコの入れったアイスクリームケーキ。今年はフルーツケーキだった。クリームのお甘さが口にゆっくり溶けて行く過程を抵抗しながら思い、クリームを除く部分の方はずっと美味でした、クリームなくても良くないっと自分に囁く。

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