ギブソンのレスポールを購入したーマカロニえんぴつ完コピへの道
ついに買ってしまった。
ギブソンのレスポール。
健康診断で御茶ノ水へ行き、「今日は買わないぞ」と決めてたはずが、
帰り道にふらっと寄ってしまった。(いや、買わないと意識したことで逆に意識が働いてしまい、ギターが目に飛び込んできたとも言える)
レスポールは重たくて有名だが、私が見つけた子は3.8キロと軽め。
ハイトーンがジャキっとキレイに出てるし、音のバランスが全体的によく、バラついてそして、ローは太くてパワフル!!!
マーシャルのアンプにつないで、試し弾き。
ギュギュジョワワワ〜ン!
キョエー!かっこいい!! と美しい音色に涙し、
28万円!! 高い! と値段に阿鼻叫喚。
「昔に比べて値上がりしてません?
たしか、10万円台でも買えた気が(20年前)」
「そうなんですよ、7年前でも18万円とかで買えたんですが、
今はもう軒並み値上がりしてます。まだ値上がりしますよ。
材料費と人件費、輸入の高騰ですよね。
それでも、ギブソンは塗装とか手仕事でやってるところや素材の高級さから考えてもコスパがいい方ですよ」
と言われた。こんなところにまで、ウクライナ侵攻の影響が出るとは・・・。
たしかに、物価は上がる一方で、おそらくもう下がることはないだろう。
30年続くデフレで物価上昇は最小限に抑えられていたが、記録的な円安によりインフレし、このままいくと給料据え置きで物価高という最悪のシナリオが待ち構えている。
もし60歳になってから、と考えてたら倍の値段になるかもしれない。
やはり、今買うしか・・・。
「ギブソンは、価値下がらないですし、資産ですよ」
という店員さんの魔法の言葉に背中を押されて購入してしまった。
不思議だが、楽器屋の店員さんの言葉には真実味があるように思える。
好きで自分も所持していて、その上でおすすめしてくれているので、嘘がないというか。
中古で最初見ており、15万円くらいのお手頃なギブソンを見つけ、見せてもらったが、
「これ、不人気で1年足らずで廃盤になったモデルなんですが、
なぜかチューナーがペグのとことについているんですよ。
だから、弦の張り替え難しくて、店によっては張り方がわからないというところもあるくらい、面倒なんですよね・・・」
と安い理由を説明された。張り替えできなきゃ困るので、もう1万高い方をとってもらったら、今度は、
「実は・・・裏に色移りしていまして・・・」
と、ギターのボディに黒い模様が。まるで最初からあったかのようにきれいにくっついている。
「何がどうなったかさっぱりわからないのですが、馴染んじゃってるんですよ。ただ、もし将来売ることになったら、値下げされちゃうかもしれません」
「でも、中古のほうが使い込んでいて鳴りがいいという面はありますよね?」
と先ほど、別の店で仕入れてきた情報を玄人っぽくコメントすると、
「ええ。でも、前のオーナーさんがどういう使い方をしていたかとか、保存状態とかまではわからないので、使っているうちに不具合が出ることもよくあるんですよね」
と中古楽器屋なのにマイナス面も親切に教えてくれた。こういう経緯もあり、このお兄さんの意見に嘘はないのではないか、と信用したのである。
やはり、セールスマンは客から信頼されるとどんなに高価なものでも「この人から買ってあげよう」と思われるのだな、と消費者目線で自分の仕事に生かせそうな接客の心得を学ぶ。
別に聞かれてもいないのに、「マカロニえんぴつが好きで、買うことにしたんですよ」などと個人情報も披露し、ベストセラーだというチューナー、ピック、シールドをつけ、合計29万円お支払い。
そういえば、パーソナルトレーニングも体験の予約をしていたのだった・・・。そのうえ、ボイトレにも来月から通う予定。
マカロニえんぴつ完コピへの道に1歩近づいた。