臨床心理士試験体験談
臨床心理士試験の体験談
ここでは、心理職として働きながら、臨床心理士試験に合格した体験談を書きます。
試験対策という大袈裟なものではなく、あくまでも体験談として見てもらえたらと思います。
1.最初の難関は受験申請
バタバタと心理職として働く中、7月に
修了した大学院からメール
内容は「臨床心理士受験資格証明書がいる人は教えてねー」というものだった。
よし!
臨床心理士試験受けるんだからこの証明書を取り寄せなきゃ!
と意気込むマヨ
でもよくメールを見ると
「臨床心理士受験資格証明書の申込には日本臨床心理士資格認定協会の証明書指定用紙が必要」なんだとか。
え?え?
何それ
“日本臨床心理士資格認定協会の証明書指定用紙"?
とりあえずネットで調べる。
日本臨床心理士資格認定協会のホームページを舐めるように見る
でもそんな用紙はどこからもダウンロードが出来ない、、
さっそく詰んだ。
諦めの早いマヨは
これは自分じゃ解決できない。
と、しっかり者の友達にさっそくLINE。
臨床心理士試験を受ける友達ではなかったが、
とても素晴らしい人格の持ち主なのでマヨのために色々調べてくれて解決する
さすが友達!ありがとう!
友達が言うには
日本臨床心理士資格認定協会に
申請書類を申し込まないと始まらないらしい。
“日本臨床心理士資格認定協会の証明書指定用紙"はそこで貰えるんだとか。
で、
さっそく日本臨床心理士資格認定協会へ、受験に必要な申請書類を請求
届いた!
ちゃんと日本臨床心理士資格認定協会の証明書指定用紙も入ってました。
そのあとは届いた書類に書かれてある説明をみながら
何とか申請書類を書き上げます。
申請できた!
と思ったけど
受験票はなかなか来ない。
試験の日は刻々と迫っているのだが、、
結局、試験の2週間前に届きます。
Twitterでは1週間前に届いた人もいたみたい。
早く届いても失くしてしまう私には丁度良かったのかもしれないが。
そんなことより試験勉強。
毎日終電帰りだったので、
勉強できるのは通勤時間の3時間だけ。
土日祝は10時間勉強
とにかくサボることなく勉強した
2.一次試験の勉強
一次試験の勉強では、
公務員試験の勉強で使った参考書を改良して使用
公務員試験の時は院試の時に使った参考書を改良して使用
結果、ひとつの参考書が
①大学院入試
②公務員試験
③臨床心理士試験
の3つで役にたった。
参考書といっても自作。
自分の苦手なところを集めて、パソコンで作った。
市販の参考書を見ても堅苦しい言い回しの文章とかあるじゃん
マヨは言語理解が苦手なので、この手の参考書を読むとしんどくなる。やる気消える。
だから自分にとって1番覚えやすい、簡単なフレーズに書き換え、自分専用参考書を作成
パソコンだから赤字にしたいところもいつでも変えられる。
その自分専用参考書を電車でひたすら解く。
そして迎えた試験当日。
3.一次試験
内容はすでに公開されていると思うので
どんな問題が出たかは触れない。
会場について1番初めに感じたことは
「何ここガレージ??」
だった。
とにかく寒い。
長袖のカーディガンと
長めの黒いスカート
ストッキングも履いているのに寒い。
舐めてた。
みんな寒かったみたいで
午前の試験が終わったあとにトイレに猛ダッシュする人たち。
もちろんマヨもその仲間だ。
寒いとわかっても、もうどうにも出来ない。
カイロを持ってきているわけでも、
厚手のタイツを隠し持っているわけでもない。
とにかく耐えるしかない。
できることとすれば、
試験中にトイレに行きたくならないよう、水分をとらないことぐらい。
そして午後の試験。
耐えた、、、なんとか耐えた。
会場の外の方がぽかぽかしていて、生き返るような気持ちだった。
肝心な試験はというと
正直「受かった」と思った。
筆記試験は4問ほど自信のない問題があったけれど、
あとは全部自信があった。
成績開示請求ができるならしたいぐらい自信がある。
そして
マヨの作った自分専用参考書は素晴らしいものだと再認識した。
データは残っているので、いつかまた勉強が必要になった時に
また愛用しようかな。
小論文は何にも覚えてない。
院の友達が「検査なんかとったことないから書けんし!」って怒っていたことだけ覚えているから、そういうテーマだったのかな。
他は忘れた。
とりあえず業務内容を赤裸々に書くわけにもいかないので、
そこには気をつけて書いたような気がする。
あとは合否を待つだけなので、
鬼のように働いた。ちょうど持つケース数も増えてきたので
もう馬車馬のように働いた。
合否が出て、無事合格。
次は面接。
4.二次試験の勉強
二次試験の勉強って何をしたらいいの、、??
ともやもや。
とりあえず職場の先輩を頼る
「臨床心理士の面接対策どうしたらいいですか?」
と聞くと
先輩からは
「二次は9割受けるから大丈夫」「よっぽど個性的じゃなきゃ大丈夫」と言われ
プレッシャーを感じるマヨ
受からなかったら変人ってこと、、、?
落ちるだけじゃなくて変人の烙印まで押されてしまう臨床心理士試験恐るべし、、、
ちなみに先輩は
①今の職場での業務内容
②業務でのやりがい
③SVは受けているか、なぜ受けていないのか
を聞かれたのだとか。
とは言っても、この時期には馬車馬のように働いていたので
対策はほとんどできないまま当日を迎えてしまう
試験会場に向かう新幹線の中で「もしかしてこのままでは落ちるのでは??」と焦りだし、
とりあえず先輩に教えてもらった①②③の答えを必死でひねりだす。
5.二次試験
二次試験当日
一次試験の会場とは違って設備の行き届いてそうな綺麗な場所だった。
大きな図書館みたい。
無駄に高い天井を見て、「掃除大変そうだな」と思いながらぼーっと過ごす。
カフェで一服も。
面接時間が近づくと、同じ大学院だった友達がわらわらと集まってきた。
大学の教授が面接官をすることもあるため、出身大学の教授が面接官にならないように、
同じ大学院同士は面接時間が被るらしい。
たしかに面接官が大学院の時の教授だったらダメだな。
肝心の面接。
まぁー、面接室のドアが重い!
重いとは聞いていたけれど、ここまでとは思わんやん!って感じ。
せっかくなので実際の重さよりもかなり重そうな小芝居をしてみる。
体全体を使って押し出すようにドアを開ける
ちょっとウケた
肝心の面接内容はというと
先輩が教えてくれた
①今の職場での業務内容
②業務でのやりがい
③SVは受けているか、なぜ受けていないのか
全部聞かれた。
おお、先輩ありがとう。
そしてマヨは内部SVは受けているが、外部SVを受けていなかったので
そのことをめちゃくちゃ詰められました。
公務員は研修が充実していて、
職場内でのSV制度(内部SV)があるのですが、
外部SVは原則ダメ(※原則ダメだけど、そうもいかないので、それ以上先は個人の責任に任せるらしい)
なので受けていなかったのだ、、
面接官から
「内部SVだと、なあなあにならないのか」
「内部SVに甘えて、外部SVを受けないのは、自己研鑽が足らないんじゃないか」
と言われ、マヨの心はけちょんけちょん。
内部SVも色んな専門分野の方がいるし、
私のSVがどんだけ素晴らしいか、
どんだけ研修が充実しているかを伝えたが納得して貰えなかったので
「おっしゃる通りで
内部SVだけだと、なあなあになってしまう可能性があります。
ただ、今は仕事についていくことに必死で外部SVにまで手が回っていません。
先生方の言うように外部SVの必要性も感じているので、
早く今の仕事に慣れて、外部SVを受けられる体制を整えることが今後の課題だと思っています」
みたいなことを言った。
そしたら凄くニコッとしてくれて
そのあとは孫を見るような目で見られた。
困ったら「そこできてないんです!今後頑張ります」の姿勢が大事って内部SVに教えていただいたことが
こんなところで役に立つとは、、、
内部SVありがとう。
内部SVからのいつかの助言が役に立って、
先輩からの助言も役に立って
晴れて合格
でもね、
合格したら今度はお金がいるんですよね、、、臨床心理士としての登録料。
エステにハマっていてお金がなかったのでメルカリで色々売った思い出が蘇る
臨床心理士試験を受ける皆さんは
今から3万円ほど、貯金しておきましょう。
公認心理師と違って、振り込み期限がありますから、
期限が過ぎるともう一回試験を受けることになります(多分ね)
友達や先輩に借りてでも、振り込んでください。
それではこれで体験談を終わります。