コロナ禍で感染性心内膜炎疑いになるとまじでしんどい
まだわたしが感染性心内膜炎と決まったわけではなく、おそらく違うんだろうなと思いつつも、最近38度の熱が出て血の気が引き、コロナを疑い、次に感染性心内膜炎を疑った話です。
ちなみに平熱は36度5分くらいです。
GW終わりかけの5/8(土)
ちょっと喉が痛いかも?と思う。喉というか、唾液が出てくる、耳の下のあたり。
とりあえず、気付かなかったふりをして寝る。
GW最終日の5/9(日)
起きてみると37度5分の発熱がある。
喉はもう痛くないけれど、ちょっと胸が痛い気がする…
「コロナ 症状」で検索すると目出度く「胸の痛み」の字を見つける。
いまコロナに罹るとしたら、もしかしなくても変異株なんだろうか!?
どこでもらったんだろう、
夫としか飲食一緒にしてないし、
GW中に一度だけ夫と外でランチしたけれど、換気されていてそもそも他にお客さんもいなかったし、
ネイルも美容院もトレーニングも実質貸切状態で他のお客さんはいないし、
全然心当たりがない…
と呆然としながら都の発熱相談センターに電話して、日曜でも開いている区内の発熱外来があるクリニックを教えてもらう。
公共交通機関は使わないようにと言われるが、タクシーは乗って良いそうなので、教えていただいたクリニックに電話をしてアポを取り、向かう。
クリニックにいる患者さんはだいたいが皮膚科に用事があるようで、一人だけ「コロナかもしれない」みたいな風体をしていることに非常に肩身の狭い思いをする。
その場で抗原検査を受け、陰性。
PCR検査はスワブで鼻腔を拭うものではなく、唾液を溜める方式。結果は2日後。
熱が38度まで上がる。
家の中だけどお互いマスクを付け、寝室を分け、換気のために各部屋の窓を開け、わたしの寝ている部屋のドアは閉め切る。
夫は居間にキャンプ用の折りたたみベッドを置いて寝ることになる。
夫がわたしに水やポカリを持ってきてくれるが、わたしと接したりわたしが触ったものを触ったあとは必ず手を消毒するようしつこく念押しする。
色々なWebの記事を参考に、夫に入院のための荷造りを始めてもらう。
変異株に罹ったらさすがに死ぬかもしれないな、死ぬならもっと家の中をちゃんと片付けておけば良かったなあ、わたしが死んだらきっと親が家に来るもんな…死んでもなお家の中がきったねぇなんて親泣いちゃうかもしれん、などと考える。
食欲ゼロ
ポカリと水を飲むだけしかできない。
GW明けの5/10(月)
11連休明けの仕事初日のはずがいきなり休む。
上司にLINEで謝り倒したら「仕事ガン無視でいいから」と優しい返事が来て涙ちょちょぎれる。
さすがにベッドで寝転がる以外に何もやる気力が湧かず、気がついたら電子コミックに1万円課金していた。
食欲ゼロ
ポカリと水を飲むだけしかできない。
5/11(火)
熱は相変わらず38度ある。
午後にPCR検査の結果が陰性だった旨の連絡がある。
胸ももう痛くないし、熱も夜には37度を切ったので、上司に「陰性でしたー!明日から働きまーす!」とLINEしたら「もう一日休んでもいいんだよ」と返事が来たが、そもそも在宅勤務だから同僚に病気を移す心配も出勤中に具合が悪くなるおそれもないし、休んでいても溜めている仕事のことが気になるだけなので働くことにする。
部屋のドアも開放し、マスクをやめ、夫も一緒にダブルベッドで寝る生活に戻る。
食欲ゼロ
夫が買ってきてくれたプリンを15分くらいかけて食べる。
5/12(水)
「いやー13連休になっちったあはは」と周りに言いながら普通に働き、一応定時で終える。
入院の荷物をバラすが、夜また熱が37度を超える。
食欲ゼロ
昼にOisixのキットを料理するも、夜まで時間をかけても3口くらいしか食べられず、ギブアップ。
5/13(木)
働くも午後からだんだん熱っぽくなってきて、途中で仕事を切り上げる。
夜になってまたまた熱が38度近くまで上がる。
「こないだのPCRは偽陰性だったんじゃないか?」と思い始める。
食欲ゼロ
メイバランスやウィダーインゼリーだけは何とか口に入れる。
5/14(金)
朝から熱が37度あるので「すんません熱がぶり返したので休みます」とチームのMLに送り、打ち合わせ予定のあったメンバーに個別に謝る。
都の発熱相談センターに再度電話して、近隣の発熱外来があるクリニックを教えてもらう。
この日伺ったクリニックではPCR検査の結果が1時間くらいで出るそうで、実際に1時間後くらいに電話がかかってきて陰性と告げられる。
「そもそもコロナだったら発症してこれだけ日数経っていたらもっと具合が悪くなっているはず」
と言われる。
SpO2は95。
ちなみにわたしはそれなりの期間手足にジェルネイルをしていて、ジェルネイルのまま入院したことも数回あるけれど、ジェルネイルがSpO2計測の妨げになったと感じたことは今まで一度もない。
珍しくレントゲン設備のあるクリニックなのでレントゲンも撮っていただいたが、特に肺炎やコロナのような所見はないとのこと。
念のため採血もしてもらい、抗生剤を処方してもらう。
PCR検査は鼻腔をスワブで拭うものだったが、全く痛くもつらくもなく拍子抜け。
食欲ゼロ
たぶんこの時点で3キロくらい体重が落ちている。
食べていない&体重が減っているのダブルパンチ状態なので、ワーファリンが効きすぎになっているのではないかが気になる。
5/15(土)
昨日のクリニックに血液検査の結果を受け取りに伺う。
CRPは4.25。白血球の数はちょっと多め。
朝は一瞬だけ36度台に戻る時もあるが、やはり平均すると37度から熱が下がらない。
感染性心内膜炎だったら嫌だなぁ、どうしよう、下手したらコロナより酷いことになるぞと思い始める。
特に最近岸田奈美さんのnoteを読んで感染性心内膜炎のおそろしさを改めて感じたところだったので、ナーバスになってしまう。
普段かかっている大学病院の救急外来に電話すると循環器の当直医の先生に回してくれ、これまでの経過を話した上で指示を仰ぐと
「申し送りしておくので週明けに発熱外来経由で循環器にかかるように」
と言われる。
食欲ゼロ
5/16(日)
熱はやっぱり37度ある。
ショートケーキを買う夢を見て猛烈にショートケーキが食べたくなり、夫に買ってきてもらう。
食欲は微妙にない(ゼロは脱した)が、ふるさと納税で頼んでいたズワイガニが届いたので食べないといけない。
Twitterは間違えてタラバガニって書いてる。
5/17(月)
朝イチで大学病院に行き、発熱者向けの申告カウンターに向かうも
「この病院としてPCR陰性が確認出来ないと外来棟に入れられない=循環器の検査や診察は受けられない」
と言われ、鼻にスワブを突っ込まれただけで終わる。
陽性なら翌日午前中までに電話が来るらしい。
つまり電話がなければ陰性と見做して良いとのこと。
熱は36度9分。SpO2は98。
上司には「まだ熱があるなら休んだ方がいいよ」と言われるが、セルフブラック社員なので「わたしの精神衛生のために働かせてくださいお願いします無理はしませんから」とゴネて午後だけ働く。
嘘ですうっかり20時くらいまで働きましたごめんなさい。
金曜に受診したクリニックから電話があり、血液検査の結果(Mono、Meta、Myeloの数値)を踏まえると血液内科にかかった方が良いのではないかと言われる。
(え、血液内科…?白血病とかかもしれんってことか…?)
紹介状を書いてあげるからちゃんとした血液内科に行きなさいと言われ、夫に紹介状を取りに行ってもらう。
食欲は戻ってきたかもしれない!
5/18(火)
もちろん大学病院からの電話はないので、PCR検査の結果は陰性と判断する。
午前はボスと毎週定例の電話会議があるので、午後になってから大学病院へ向かう。
入口で測った体温は36度9分。
「この人はPCR陰性です」みたいな紙をいただいてから外来棟の中へ。
感染性心内膜炎かどうか調べるために血液培養をするので両腕合わせて50ccほど血を抜かれる。
採血してくださった看護師さんが
「わたし採血とかルート取るのが得意で大好きなんです!」
とおっしゃり、わたしのことを
「すごい!圧迫したら血管がちゃんと浮いてくる!」
「血管が2本も浮いてくる!どっちでとるか迷いっちゃいますね!」
などとすごい褒めてくれる。
「好きなほう(血管)からとっていただいて構わないですよ…」
「お仕事の中で好きとか得意って胸張れるものがあるって素晴らしいと思います!」
などと返す。
主治医が来てくれて、血液培養以外の血液検査結果が出たところでお話しする(血液培養の結果は数日しないと出ない)。
血液検査の結果を見る限りは感染性心内膜炎じゃないと思うけど、まぁ血液培養の結果を待ちましょう、もし酷かったらすぐ陽性になるし、といった感じで話をされる。
金曜に処方された抗生剤を飲んでいたこともありCRPは1.13。
「抗生剤飲まないほうが良かったなー!」と言われ、「そりゃそうだよな」と思うも時既に遅しなんだなー!
「血液培養出来なかったら困るから今度は熱出ても抗生剤飲まないでね」と念を押される。
偶々ではあるけれど、もともと来週に主治医の検診の予約を入れているので、毎日朝昼晩検温してみて、38度超えとかにならなければそのまま様子見をして、来週は微熱くらいなら普通に診察を受けに来てOKとのこと。
もしも38度を超えるようなことがあればまたPCR検査→血液培養、というステップを2日間かけて踏む必要がある。
PCR検査は毎回要るんかー。そうだよなー。
「PCR検査が陰性じゃないと外来棟に入れないというだけなので、PCR検査と一緒に血液培養の採血をすることもできますよ」
と主治医が言ってくれたので、ないほうがいいけれど、もし次に熱が38度になったらそうしようと決める。
PT-INRは5.09というなかなかお目にかかれない数値を叩き出していたため、ワーファリン3日抜きを言い渡される。
そりゃそうだ、1週間ほぼ何も食べないで3キロも痩せちゃったんだもの。
帰宅してから「あまり熱っぽくないな」と思って体温を測ってみたら普通に37度あった。
食欲は少し戻ってきた気がする。
少なくとも「空腹」という感覚が10日ぶりくらいに戻ってきたのを感じる!
総括するにはまだ早いけど
インスタのキャプションを少し手直ししただけの散らかった文章なのですが、こうやって振り返ってみるとなかなかしんどい10日間でした。
インスタを見ればコンテストで知り合った人達がコロナなんてないかのようにパーティーや外食三昧を繰り広げており、ぶっちゃけ見ていて「なんてのんきな人達なんだ」と思う時もあるし、実際に熱が38度まで上がった時は
「パーティとかしてる人達がコロナ罹んないでいるのになんで大人しくしてるワイが罹るねん!」
とか呪詛を吐きそうになったのだけど、コロナじゃなかったので結果的に誰のことも呪わずに済んで良かったです。
何らかの感染症に罹っていることは確実だと思うけれど、少なくともいまは微熱以外症状もないし、家事も仕事も多少は出来てしまうし、あとは感染性心内膜炎でないことを祈るばかりです。
ワーファリンを飲んでいる以上、歯を磨くだけで歯茎から血が出ることなんて日常茶飯事だし、その時に細菌感染しましたとか言われても防ぎ切れないというのが本音です。
でも心内膜炎は嫌だなぁ…心内膜炎のせいで弁置換とかになったら本当に笑えない。
とりあえず「もしコロナ陽性だったら」を頭の中で考えるだけでかなりゾッと出来たし、「あの時あーしてなければコロナに罹らなかったかも」などと後悔するのはまっぴらごめんこうむるので、引き続き心が病まない程度に大人しく過ごすことを改めて心に誓いました。
あとこれだけは言いたい。
東京都の発熱相談センター、意外とすぐつながるし、意外と親切だから、もし熱が出てしまって近隣の発熱外来に心当たりがなかったら全然かけていいと思う。
2回もお世話になりましたがいずれの方もとても親切でした。
1回目の方には「胸が痛い」と言ったら「それは重症化するわね」って言われて「正直だなオイ」って思ったけどw
コロナ禍であるが故に診断や治療に遅れが出る
そもそもコロナ禍でさえなければ、熱が出た時点でコロナより先に感染性心内膜炎を疑うことが出来たし、大学病院に駆け込む時もPCR検査のために1日無駄にしなくて済んだわけです。
わたしが自分で近隣のクリニックに赴いてPCR検査を受けて陰性と言ってもらっていなければ、週末に大学病院の救急外来に電話をかけた時に「まずそのへんでPCR検査を受けてみてください」と言われて終わっていたかもしれない。
最近になって大阪は医療崩壊しているとか、東京も危ないとか言うけれど、実際に自分の身にとっても決して無関係ではないことが改めて分かったし、何より自分のメンタルに対して悪影響が過ぎました。
はやくコロナ禍を脱して欲しいし、そのために必要な努力はみんなでしないといけないんじゃないかと思っています。
この下に良い結果が追記できることを願ってこのへんで。
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