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「良い子ちゃん」で何が悪い

あなたは昔、いい子でした?学校や会社とかでな~んか先生や上司に好かれやすい(もしくは好かれるポイントを知っている)とか、先生のご機嫌を取るのが上手かったとか。

恐らく「要領が良い」「世渡り上手」と言われると人達。「気付いたら出来てたよね」というあなたはきっと、才能の持ち主。ここでいう、良い子ちゃんは、本当のイイコとはちょっと違う。裏の顔もあるタイプ。

私は、4つ違いの兄がいて、彼がよく出来た「兄」だった事もあり、とってもわがままに育ちました。彼は頻繁に「良いお兄ちゃんだこと~」と、色んな人から褒められていたので周りの目からしても、本当によく出来た子どもだったのだと思います。

さて、そんな私もいつしか世渡り術を身につけ、海を渡ったここカナダでも「良い子ちゃん」と呼ばれるようになりました。

ここトロントでは、先生のお気に入りの優等生の事を「teacher's pet」と言います。それは、誉め言葉のようで、実は「先生の言いなり」というか「媚を売って先生のご機嫌取る生徒」を指していて、軽蔑して呼ぶ雰囲気もあります。

私の学校は比較的ゆる~い雰囲気で、授業中に「誰が、一番の先生のお気に入りか」と冗談を言い合ったりします。クラス一のお調子者が「いやぁ、May(筆者)に勝てる者はいないね。こいつは根っからのティーチャーズペットだから」なんて笑いながら言うと、先生が「いやぁ、それは才能だからね」なんて応戦する。そして「いやいや、なんでやねん」と私が突っ込む漫才でクラスがどっとウケる流れです。

そう、私は自他ともに認めるティーチャーズペット。

というのも、保育士として働いていて「先生」と呼ばれた時代もあったので、生徒の今は、自分がされて嬉しいことを先生にしているだけ、という。また「同僚と働く」チームワーク的な価値観もあります。働きやすさ改革。

そんな中、授業はオンラインになり、良い子でいる事の難しさをひしひしと感じる事もありました。(アイドルの引退宣言か)ヴァーチャルになると、良い子アピールがどっと難しくなるんですねぇ。しかも、大抵、朝の授業はガツガツとグラノーラ等の朝食を食べながらのZOOMセッションの為、ビデオ消し+音消し。(全然良い子じゃない)

ちなみに私のクラス、校舎でやる対面授業でも、飲食OKです。生のニンジンやセロリ等(人気のスナック兼お昼ご飯)ボリボリ音のうるさいものはブーイングが発生&暗黙の了解でNGですが、その他はなんでもあり。先生も、ヨーグルト、ブドウ、リンゴを丸かじりしながら授業したりしています。

あ、昔、クラスメイトの一人が近所の韓国スーパーマーケットで買った「ナムル」をサラダ感覚で食べ始めたら、そこにキムチが入っていた為、他の生徒からダメ出しを食らった事もありました。ちなみに、その時、クラスのほぼ半数はキムチ好き派。面白い。キューバからの移民の女性も「子どもの彼氏が韓国系なの」と言って「この香りにも親近感を覚えるようになったわ」と笑っていました。その娘さん、小学生なんですけど。

あ、すいません、すごい話が逸れてしまった。

そんなこんなで最近、お気に入りのドラマを観ていて、ティーチャーズペットについての面白いセリフがあったのでシェアします。やっと本題。すいません、長くて。

ドラマはブルックリン99という、刑事コメディ。好き過ぎて、今、2週目。どんだけ。こちらで紹介してるので良かったら

取り上げるのは、シーズン2、エピソード2の「Chocolate Milk」の回。舞台はNYブルックリンの警察署。ザ・真面目の署長キャプテン・ホルトと、同じく真面目で負けず嫌いな性格の刑事エイミー・サンティアゴの会話シーンです。

エイミーは日頃からキャプテンホルトのお眼鏡に適おうと、色々とアピールをするものの、空回りしていました。そしてある日、副長官が署内の再編成の為に視察にやって来る事となり、

Captain Holt: Santiago, when I greet the deputy chief, I want you there by my side to make a good impression. No offense, but you are something of a teacher's pet.
Amy: None taken. People love their pets.

キャプテン・ホルト「サンティアゴ。副長官が来た時に、私の傍について良い印象付けの手助けをしてくれないか。失礼かもしれないが、君はどこかティーチャーズペットな所があるから。」

エイミー「全く失礼だなんて思いません!飼い主はみんな、飼ってるペットのこと大好きですから!(満面の笑みで)」

People love their pets. あー最高…。座右の銘にしたい位。

ちょっと雰囲気も大切だと思うので、実際のシーンはこちら。公式の「エイミーの職場で使える小ワザ集☆」をどうぞ!(0.13頃から。全部で1:20の短いビデオ。これを観ればあなたも明日からティーチャーズペットになれるかも!)

第二弾もあったので、貼っておきます。

これは、公式のエイミー批評。

She's a teacher's pet and proud of it. 

「彼女はティーチャーズペット。そしてそれを誇りに思っている。」

この気持ち、まさに!良い子ちゃんですが、なにか問題でも?強気で行きましょう!といった感じ。全国の第二のエイミー達に、大いなる自信を与えてくれると思いませんか?

どんな生き方でも誇りを持っていきたいものですね。(強引なまとめ)

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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

引用、参考:










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