初めてのスパイダーマン 映画「Spider-Man: Into the Spider-Verse (スパイダーマン: スパイダーバース)」
単刀直入に!この映画、すごくかっこいいので是非!ご覧になっていない方は騙されたと思って観てみてください。
と、予告編を張り付けたものの、この予告編では、私がこれからゴリ押しする「凄さ」があまり表現されていないと思う。この下に張り付けたMVの方が、もっと「観たい!」と思わされるのではないか、と。(「出会いは突然に」の中に添付しました)
レーティングは日本だとG、北米はPGと少し違いがあります。ヤングアダルト以上の方におススメです。
私とアメコミとの関係性
「アメコミ」(アメリカンコミックス)という大人気カテゴリーがある。基本、映画やドラマの「ドッカーーーン」という爆発や銃乱射、暴力、人が無慈悲に死ぬのをあまり観たくない私としては、距離を置く存在でした。ところが、トロントで出会う人たちはみんな、それらが好き。日本でいうジブリ的な感じ…きっと…そう言っていいと思う…国民的人気…
友達の「Marvelの新しいの公開されるんだよ」という誘いを、在加5年目の今、何回断ったことか…「爆発が苦手なんだよね」と言うと「え?」と返される。「ジョーカーはMarvelじゃないの?」なんて聞いた日には「お前それ…外で言うんじゃないぞ…」とパートナーに口止めされるオチ。
アメコミで、きっと皆さんも知っているに違いない有名キャラと言えば、スーパーマン、バッドマン、キャプテン・アメリカ、X-MEN、アイアンマン…など。お気に入りの作品を出していなかったらすいません。
ということで、そんなアメコミのゼロ知識、マーベルのスペルも怪しい私の初マーベル日記。
出会いは突然に
ある日、パートナーがYoutubeのMVを観ながら、なにやら口ずさんでいました。良い感じのメロディーだったので、画面を覗き込むと「スパイダーマン」そこでいつもなら「はい、私の住む世界ではありませ~ん」みたいにシャッターをピシャリと閉めるのですが、動画に目を奪われ「これ…映画?」と聞いたのです。
聞いたが最後。
「この曲すら…知らない…?」
から始まり、「映画だよ、今から観ようか!」と、フットワーク軽すぎる(いやいや、そういう軽さはいらないんだよ…と思いながらも)パートナーに押され、画面を覗き込んだ5分後にはオープニングタイトルを観始めていました。
と、突然、彼は一時停止ボタンを押し「スパイダーマン、本当に一回も、どれも観た事ないの?」と再確認。そして、文字起こししたら約二行分の超・初歩的知識(※こちらページの下の方にネタバレしないように置いておきますので、同じように全く知識が無い方で、この作品がお初になるようでしたら是非)を話して「あとは、映画内で教えてくれるから」とのことで再スタート。
ちなみに、これがきっかけとなったMV。あぁ、好き…無限リピート。この映画のサウンドトラックも人気だそう。
サカナクションのアルクアラウンドを彷彿とさせるMV。
映像美。とにかく映像がかっこいい、超かっこいい!
こちら、スパイダーマンシリーズとしては、初のアニメーション。第91回アカデミー賞長編アニメ映画賞受賞作を始め、数多くの賞を受賞している輝かしいプロフィール。
なにがそんなに今までのアニメーションと違うのか、というと、制作の
ロードとミラーは、本作に「コミックの中を歩いている」かのような雰囲気を求めており、実写ではできない手法でストーリーを伝えることを目指していた。ーWikipediaより抜粋(以下同)
というように、コミック(漫画)を読んでいるような仕掛けと、現代アニメーションのダイナミックさが共存している。よって、私のような爆発が苦手な人間もすんなり世界に入って行きやすく、世界観のおしゃれ度も半端ない。
当初は60名のチームが制作に携わっていたが、納期に間に合わせるべく142名にまで増員され、最終的なスタッフ総数は180名以上となった。
最初の10秒間を仕上げるのに約1年の期間が費やされた。
といった裏話もよく知られている。素人にはよく分からないが、コマ打ちも独自のようで、特許を申請しているそうだ。
ちなみに、映画のWikipedia、日本語のページはさっと読み終えるが、英語版は情報満載だ。パソコン画面で見て、10スクロールくらい必要。それだけでも欧米での人気が図ることが出来る。事実、友人2人にこの映画を観た事を告げると「あぁ、あれね。あれは最高だよね!!」「普段、アニメーションは見ないが、あれは別枠だ」と言った反応を貰った。
愛されべくキャラクター、マイルスとその仲間達
キャラクター自体も、とても好感を持てる。
主人公のMiles Morales(マイルス モラレス)は母親がスペイン語を話すプエルトリコ系、ブラックアメリカン。NYのブルックリンに住む高校生。
2011年にコミックに登場したのが始まりだが、オバマ前大統領が選出された2008年に、アフリカン系のスパイダーマンのキャラクター案が持ち上がったそう。21世紀の新しい読者に向けて生まれたキャラクターだったんですね。なんだか、…好き!このエピソード、胸を熱くします。彼は初めてのアフリカン系、二人目のラテン系スパイダーマンだそう。
(というかスパイダーマンって一人じゃないの?一杯いるの?と思ったお方、仲間です!さあ、この映画を是非!)
この彼「俺、主人公だぜ!」みたいなガツガツ感がない。この辺りも、ヒーローものに縁がない私に、優しい設定。ありがたや。
そして、何人かいるなかの登場人物で好きなのがGwen(グウェン)彼女のボブヘアが可愛くて、ロングヘアの今、真似したくなります。(すぐ影響を受けるタイプ)
トロントに住むスパイダーマン
さて、当地でもスパイダーマンは大人気。Tシャツを着ている人を見たり、ハロウィンのコスチュームとしてもド定番。
そして、この街には、スパイダーマンが住んでいるんです。
え?
いや、本当です。
2016年、トロントのスパイダーマンが万引き容疑の買い物客に遭遇し、警備員と共に取り押さえたというニュース。めっちゃかっこいいやん。
実は、私も、彼を街中で二回見かけたことがあります。一度目はダウンタウンで。街行く大人たちが「ヨッ!元気?」みたいな感じで、彼とハイタッチをしていたのが印象的でした。
そして、二回目は小学生のお迎えに学校に行った時の事。終業のベルが鳴り子どもが一斉に校内から流れ出て来た時
「オーマイガー!スパイダーマン!!!」
という悲鳴にも似た叫びで、そこにいた全員が車道を見ました。スパイダーマンがスケボーに乗って、颯爽と通り過ぎて行く所でした。「キャー!」「待ってー」「スパイダーマ~ン!」子どもたちがみーんな、彼の方に黄色い声援と共に駆けて行ったのでした。あんな住宅地にも出現してくれるなんて…というかあの辺にお住まいなの?
スパイダーマン…かっこよすぎ…(すっかりファン)
関連映像
そう、そして、嬉しいことに、2022に続編が公開される事が決まっている!楽しみ過ぎる~!絶対観る!!
こうなったら、実写の方も観るべきかしら…
とにかく好きになったらとことん、その映画を後調べするのが趣味なので関連動画をいくつかどうぞ。
「どうやってこのアニメーションが作られているか」
上とほぼ同じように見えるが、こちらは「アニメーターが語る、映画をもう少し深く知りたい人向け」
最近発売され話題のPS5のスパイダーマンゲーム。近年のビデオゲームのクオリティー、こんな感じなのご存じでした?
肌が!映画!!…現実と非現実の境目どこ感。ゲームのマイルスはちょっとマスキュリン度高め。
ここからはネタバレ。
26分間で全編を高速再生し、良いところをコメント。
こっちは、ダメ出し編。11分。かなりの早口だけれど、字幕が出るので安心。口が悪いので要注意。
と、いうネタバレもありながら、最後まで読んでくださりありがとうございました。
これを書いている途中で、パートナーが隣で「何も知らないくせに記事にして…」と苦言を呈して来ましたが、これは初心者による初心者の為のnoteなのであしからず。ちゃんと調べる所は調べたつもりですが。
冒頭でお話した、私が映画を観る前に「基本情報」として教えられたのは「スパイダーマンは蜘蛛に刺されて、特殊能力を持ったヒーロー。敵はドクターオクトパスでタコの様な機械の腕を自在に操る。」というもの。それだけ。それだけ知っていれば、もっと言うと知っていなくても楽しめました。
さあ、あなたも是非!
参考、参照: