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さくらももこ展 東京・森アーツセンターギャラリー

10月11日金曜日、念願の「さくらももこ展」に行ってきました

今年の初春頃から「さくらももこ」モードに入り、再びエッセイを読み始め、読むたびに自分とリンクする事柄が多く存在していることに気づき、とうとう運命を感じたりもしながら、数多くのお話を読み進めてきました

そうこうしている内にさくらももこさんへの気持ちが入りすぎて、さくらももこ展のHPを見るだけでも泣けてきてしまい、正直現地で正気でいられるか心配だったくらいです

はやる気持ちを抑えて会場に入ると、案の定、息子さんからの展覧会へのメッセージを読んでひと泣き
小学校1年生の時のさくらさんの絵日記を読んでひと泣き
直筆原稿のエッセイを見てひと泣き
鑑賞中に鼻を啜っているのは私くらいで、「この人泣いてる」と周囲に気づかれないようにごまかしながら佇むこと数回

ちびまる子ちゃんの第一話の原画もあり、懐かしさと感動でいっぱい
私は漫画に疎かったので、「りぼん」や「なかよし」なんかもあんまり読まない環境で、友達から「ちびまる子ちゃんっておもしろい漫画があって、次の日曜日からアニメがスタートするんだよ!」と帰りの教室で教えてもらったことを思い出してキュンとなりました
当時まるちゃんと同じ小3だったことも大きな運命のように感じています
私もまるちゃんの第1巻は買った記憶があるのですが、どこかに行ってしまったことは悔やまれるけれど、でもそれくらいちびまる子ちゃんは日本中で当たり前の存在ですよね

さくらさん特有の細かいタッチのイラスト、エッセイの表紙の原画、手作りの作品、どれもこれもさくらさんをすぐそこに感じる事ができるものばかりがたくさん展示されていました

でも一番感動して胸が熱くなったのは大好きな「永沢君」の原画があったこと!
念のため会場に漫画「永沢君」を持参して行ったのですが、こんな形で本物の原画と再会させてあげることができて大感動

玉ねぎ頭の永沢君のスピンオフ作品で、「永沢君」のハードカバーが発売されたのは1995年、私が中学3年生の時
なんて刺激的な内容なんだろうと脳天を突き抜けた記憶があります
永沢君の鋭すぎる性格や、藤木くんの卑怯なところ、小杉くんの愚鈍なところ、これらの人格をおもしろおかしくここまではっきりと提示してくれたのは人生初の経験でした
永沢君の性格に憧れたりもしました
装丁もかなり凝っていて、そこもとってもお気に入りでした
おもしろくておもしろくて周りのみんなに貸してかなり表紙も中もボロボロですが、それも良い思い出です

最後のコジコジや神のちからの章にたどり着く頃にはだんだん時間が気になり始めて、トイレも行きたくなるし、空調がキツくて寒気もしだして、気もそぞろでしたがなんとか省略して見たりせずに最後まで見切りました

6年生の時の卒業文集もあって、「たまちゃん」は実在する本当に仲良しの友達なんですけど、そのたまちゃんとさくらさんが同じページに掲載されている奇跡的なものを見る事ができました
しかし、さくらさんの当時の文章力には驚きました
これは普通の子ではないなと一目でわかる文章で、ぐーたらが大好きなんて言ってるけれどやっぱり全くの別次元の人で、ちょっと突き放されたような切ない気持ちにもなりました

ほんの一部だけれどさくらさんが集めていた世界中の民芸品も見る事ができたし、とにかくほっこりしたさくらももこ一色の素晴らしい展覧会でした

誰の心にもある普通の日本の風景の普通の小学校3年生の女の子を描いて、とにかく普通の穏やかな日常を大切にしていたさくらももこさん
誰にでも書けそうだけれど、誰にも書けない世界を見せてくれるさくらももこさん
の作品が大好きです

エッセイの中でも一番大好きなページがあって、そのページが展覧会の最後に大きくなって展示されていて、やっぱりさくらももこさんの本質はここだったんだと、一番大きな涙の粒が溢れました
エッセイを開くといつでもさくらさんが「ピンポーン」ってチャイムを鳴らして現れてくれて、一緒にお茶を飲みながら、くだらなくておもしろいお話をいつでもたくさん聞かせてくれるんです
いつも温かい気持ちにさせてくれて大好きです

とにかくたっくさん展示されていて、イラストを見ながら、読み物をじっくり読み進めながら巡回するのでかなりこってりと楽しむことができました
だいたい1時間くらいかな〜と予定していたのですが、なんと3時間近く滞在していました
ちょっとした映画くらいの時間です

緑茶をこよなく愛していたさくらももこさん
私もかつて大の緑茶好きだったのですが、最近は珈琲ばかりになっていました
なので最近緑茶に少しずつ移行しています
そう言えば高校生の頃お茶屋さんで働きたいなぁなんて考えていたこともありました

お気に入りの湯呑みがないとどうも緑茶も美味しく感じられず、念願のさくらさんの寿司湯呑みも入手し、見るたびほっこり癒されています
エッセイの挿絵全部(64点)が入っているんですよ!なんて贅沢な湯呑み
これを買えただけでも大満足です


というわけで今回さくらももこ展カフェは時間的に断念しました
あんなに可愛いメニューがいっぱいなのに、、、
皆様もどうぞお時間の余裕をもってお出かけください

▪️さくらももこ展

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