【確定申告】海外居住者が日本の確定申告をやってみた
こんにちは、こおるかもです。
今回、初めて海外から確定申告をやってみましたので、その記録を残しておきたいと思います。
以下に該当する方は、確定申告の際に参考になるかと思います。
海外居住者(日本の非居住者)である(住民票を外している)
年度の途中で海外に移住したが、継続的に日本でも副収入がある
年度の途中で結婚した
日本で生命保険の支払いを続けている
ただし、主に自分用の備忘録なので、あまり詳細には書きません。キーワードを拾って改めて正式にご自身で調べてください。
はじめに、これだけは絶対に必要なこと
まず、海外から確定申告をするために絶対に必要なことがあります。
それは、「納税管理人」を任命することです。
納税管理人は基本的に誰でも良いようです。税理士さんに頼んだり、親族にお願いするのが一般的かと思います。私は父にお願いしました。
申請は自治体に行けば済みますので、必ず出国前に済ませましょう。これをやっていないとおそらく確定申告はできないです。その時点で脱税が確定しかねないので注意しましょう。
どういう場合に納税管理人が必要か、申請方法等はこちらもご参照ください。
確定申告が必要な収入
僕は、昨年の3月に日本の会社(主たる業務)を退職して、4月からイギリスの会社で働き始めました。また、日本時代から副業で小さな会社を経営しており、そちらは4月以降も変わらずに経営していて、継続して給料が発生していました。
そのため今回、僕は主にふたつの申告が必要な所得がありました。
一つは、日本時代のメインの会社からの退職金です。
もう一つは、副業の方の毎月の給与です。ややこしいのですが、渡英以降は、この副業が日本では主たる業務に該当するのですが、この会社では年末調整をしていないので、自分で確定申告をする必要がありました。
それ以外の収入として、株の運用益などもあったのですが、こちらはすべてNISAの非課税口座で運用していたので、確定申告の必要はありませんでした。
控除が受けられるもの
その他に、僕の場合控除が受けられるものとして、渡英の直前に結婚して扶養家族が増えたので、扶養控除がありました。
加えて、ふたりとも生命保険の保険料を毎月支払っており、それを結婚後はまとめて僕が払っているので、その分も控除してもらおうと思いました。
その他に、治療費などもあるにはあるのですが、少額で面倒なのでやめました。
用意した書類
上記を踏まえて、用意した書類は以下のとおりです。
副業の給与証明(令和4年非居住者支払調書合計表(XX会社))
退職金の証明書(令和4年分 退職所得の源泉徴収票・特別徴収票)
妻の名前と生年月日
生命保険の支払い証明書(生命保険料控除証明書)
そして最後にやったこと
これらの書類が揃ったあと、納税管理人である父にすべての書類(一部は画像のみ)を持たせて、近くの税務署に凸してもらいました。
ちなみに、日本ではe-Taxというシステムですべてオンライン入力して確定申告が可能ですが、海外移住者によるe-Taxでの確定申告はできないようです。そのうちルールが変わるかもしれませんが、とりあえず今はできないので、税務署にいくしかありません。
結果、その場で税務署の方にすべて情報を入力してもらい、30分ほどで確定申告は完了しました。
しかも結果は、10万円以上の還付でした。ラッキーすぎる、父ありがとう、日本ありがとう。
というわけで、海外居住者による確定申告の一例をご報告しました。今回いろいろネットで調べたのですが、なかなか今回のようなケースに該当する説明が見当たらず、心が折れかけていたのですが、なんとか脱税にならなくて本当に良かったです。
来年以降はまったく同じ書類を揃えて同じことをするだけなので、だいぶ安心できるようになりました。
この記事がどなたかの参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。