GB2MIDIを復活させようぜ!
Mac版GarageBand(以下、GarageBand)にはMIDIリージョンをMIDIファイルとして書き出す機能はありませんが、GB2MIDIを使用してMIDIファイルを作成する方法が知られています。
https://github.com/larkob/GB2MIDI
ところが、GB2MIDIの開発は2018年でストップしており、macOS Catalina以降では互換性がないためにGB2MIDIを開くことができません。一応、Webアプリ版は用意されていますが、Mac本体で実行できたほうがいいんじゃないかと。
そこで、本記事ではスクリプトエディタによってGB2MIDIを修正し、macOS Catalina以降でもGB2MIDIを開けるようにする方法をご紹介。さあ、オレたちの手でGB2MIDIを復活させようぜ!
※この方法は次の環境で確認しています。
macOS Monterey バージョン 12.6.8
GB2MIDIをダウンロード
GB2MIDIの公開サイト https://github.com/larkob/GB2MIDI のファイル一覧で「GB2MIDI.zip」をクリックしてページを移動し、右側にある「↓」アイコンをクリックしてZIPファイルをダウンロードします。ダウンロードしたZIPファイルを解凍するとGB2MIDIが作成されます。
スクリプトエディタでGB2MIDIを読み込み、即書き出し
スクリプトエディタを起動し、作成されたGB2MIDIを選択して開きます。
編集ウインドウが表示されますが、何もせずにファイルメニューから「書き出す…」を選んで、GB2MIDIを任意の場所に保存します。
※セキュリティの警告が出るかもしれなので、保存したGB2MIDIを初めて起動する時は、右クリックのメニューから「開く」を選んでください。
GB2MIDIの使い方
MIDIリージョン → Apple Loopsファイル → MIDIファイル、という流れでMIDIファイルを作成します。
MIDIリージョンからApple Loopsを作成
GarageBandのプロジェクトでMIDIファイルに変換したいMIDIリージョンを選択し、適当な名前を設定します。
ファイルメニューから「リージョンをループライブラリに追加…」を選び「作成」をクリックします。各設定は任意です。
作成されたApple Loopsは次の場所に保存されます。
~/Library/Audio/Apple Loops/User Loops/SingleFiles/
MIDIファイルの作成
GB2MIDIをダブルクリックまたは右クリックメニューから「開く」で起動します。ダイアログで「実行」をクリックし、作成しておいたApple Loopsファイル(.aif)を選択します。選択したファイルと同じ場所にMIDIファイル(.mid)が作成されます。
ドラッグ&ドロップの場合
作成しておいたApple Loopsファイル(.aif)をGB2MIDIにドラッグ&ドロップして「実行」をクリックすると、ドロップしたファイルと同じ場所にMIDIファイル(.mid)が作成されます。