ライフスタイルに流されず、自分軸のライフスタンスを持つ〜育児と仕事の両立も人さまざま
変化しないものは生き残れない、ということが声高にいわれる時代。
絶えず変わり続けなければいけないからこそ、変わらないもの、自分軸をきっちりおさえておかなければ、拠り所なく流されてしまう。
木下斉さんのVoicyを聴き、あらためて自分のライフスタンスについて考えました。
私が自分のライフスタンスとしてぶれていないな、と思うのは、自分のぶんは自分で稼ぐ、ということです。
私は子どものころから、母より、正社員として働き続けるように言われ続けました。
母は高卒で商社に勤めていましたが、当時の当然として、結婚して退職しました。
その後専業主婦として私と弟を産んだのですが、父だけの収入でやりくりするのはとても大変だったようです。
その後、母はパート社員から正社員になり、定年間近まで勤めたのですが、ずっと、あのまま勤められたら…と言っていました。
その影響もうけているのでしょう、私は娘ふたり産んだ時も、働き続ける選択肢しか考えたことがありませんでした。
育児休業という制度を知らなかったせいもありましたが、産後復帰して、短時間勤務という制度もなかったので、9:00-17:30で正社員として勤め続けました。
大変は大変でしたが、まわりの目線のほうが大変でした。
出産とともに仕事をやめた親戚について、「あそこは愛情たっぷりでいいわねえ」と義母に言われたことは、義母に悪意はなかったかもしれませんが、いまでも忘れられません。
また、昼間家にいないぶん、学校の情報を得ようと小中高とPTAをやっていましたが、「この人、フルタイムの正社員でPTAやってる人なんですよ」と珍獣的に?扱われたこともしばしばありました。
余談ですが、なかには、やっぱり正社員として働きながらPTAをしている人もいて、その人たちとはいまでも盟友です。
その時に思ったのです。
「みんながこうしている」ということから外れると、いろいろめんどうくさいのだなあと。
でも、私は生涯現役で働き続けるのが夢なので、これまでの道もまったく後悔はしていません。
いまでは、共稼ぎは当たり前、母もパートではなく正社員のまま、という人が増えていています。
ですが、それは、働き方が多様化したというよりは、「出産したら正社員は退職して専業主婦かパート」という「ライフスタイル」を、つぎのライフスタイルがとってかわろうとしている、という変化だと思います。
まわりのメンバーを見てみても、出産後育児休業をとり、子が1歳で保育園に入れなければ延長して、入れたら復帰して育児短時間で…というのがほとんどのパターンです。
なかには、従来通り出産で退職して専業主婦になる人がいてもいいし、私のように産後で復帰する人がいてもいいんだと思います。
正社員で勤め続けたい、だからとれるだけ育児休業をとる、復帰してもフルタイムは大変だから短時間勤務をする、という選択肢が王道なのはわかります。
ですが、自分がどう働きたいか、どう生活と調和させたいかのライフスタンスが、そこまでたくさんの人に共通するものだとは思わないのです。
育児を中心にしたいから、会社勤めではなく社会保険労務士として開業したという人もいます。
前よりは、選べる選択肢が多様になっていることは確実だと思います。
みんながやっているからという理由のライフスタイルから、少数でも私はこれがいいと思うライフスタンスへ。
私も、これからも絶対ぶれないということはないと思いますが、まわりがそうだから選ぶ、ということではなく、自分に問いかけて納得できる道を選んでいきたいです。