蛙の子は蛙
1993年9月
予定していた出産日より
1ヶ月遅れて
私は産まれてきた。
父とはデキ婚で1つ違いの兄を産み
男好きだった母は兄を溺愛し、可愛がった。
2度目の妊娠でお腹の中の私が
女だと知って
醜くて堪らなかったであろう。
私は産まれてくる場所を
いつも間違えたと思っていたが
大人になってからも
余計にそう思わせられる時がある。
母があんな風になるくらいなら
心中してくれた方が
有難かったのに。
私がもし、死んでいたとしたら
親戚の誰か1人でも
悲しんでくれただろうか?
恐らく、答えはNoであろう。
恨みと復讐する事だけを考え、
むしろそれが産まれてきた使命だとさえ思って
これまで生きてきた。
疫病神、居候と呼ばれて育ってきた私の人生を
これから話そうと思う。