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声を大にして言いたいこと

この業界に長くいると、映え目的の安易なやつか、芯(真)があって目的がハッキリしてるやつなのか、割とすぐに分かるようになった。

今日初めてピラティスのプライベートセッションを受けたのだけど、リフォーマーをテキパキとセッティングして私の身体や可動域、そして運動の目的に合わせて調整してくれる @sonoko901 の姿を見たら、「こりゃすごいわ。にわか仕立てには無理だわ…」と思った。

解剖学的知識はもちろんのこと、一人一人の身体を見る力、個々の課題を見抜き、それに合わせた指導をする力、マシンを素早く合わせる力学的センス(そう、あれは完全に動体力学だと思うの)、そのほかにも多くのことが要求される。ヨガのプライベートよりよっぽど大変だわ、、(爆)と思った。

最近やたらとピラティス界隈が賑やかで、スタジオがたくさんできたり、リフォーマーをズラリと並べた華やかなスタジオを目にしたりするけど、それを扱う人、ホントに大丈夫なの?数に質が追いついていってるの?と心配になる。

ヨガでも何でもまぁ同じことが言えて、各種プロップス(ヨガの補助具)を取り揃えていても、それをちゃんと使いこなせないと意味がない。使う本人の意識も問われるが、クラスを見守る指導者も、プロップスを使うことがその人にとってメリットになっているか、個別に細かい指導ができているか問われる。

言っていいかな?
私はアイアンガーのロープウォールも、よく登場するチェアー(ヨガ用に背もたれ抜いてあるパイプ椅子ね)も、実は一度も気持ち良いと思ったことがない。

やり方が悪いと言ってしまえばそれまでだけど、信頼する指導者のもとで練習してなお、大して良さを感じたことがない。椅子のサイズは変えられないから、あれを個々人の身体に合わせるのはとてもややこしいのだ。ブランケットや畳んだマットで細かい調整をするのだが、そうまでしてやったとて、大して効果や変化を感じない。

ロープウォールなんて、あれめちゃくちゃ難しいからね。
ただ壁に縄がぶら下がってるのと違うから(それこそ、壁との距離や縄の高さ、その人の体格、手脚のバランス、硬さ、全てを瞬時に見極める力と力学的センスが要る)。

あれがあるだけでなんか本格的なスタジオかと思ってしまう視覚的な魔法?があるのかもしれないけど、あれをわざわざ使ってまで、床でやる以上の効果効用を得られるのか?個々個別の身体に合わせて(そう、まるでピラティスのリフォーマー並みに)調整できて、使わせるからには責任持てるのか?それに尽きる。「ただ脚の付け根に縄引っ掛けてぶら下がりました。気持ちよかったです」じゃないと思うのよね。

昔、アメリカでやたらとロープウォールつけるスタジオが流行った時、いくつかクラスに行ったけど、ちゃんと使いこなせる力量のある指導者はほぼいなかった。ただぶら下がっただけ。笑

それをわざわざ使うからには、「なぜそうするのか。使うことによってどうなるのか、またそこから何を学ぶか(←ここ大事)」まで示せないとダメだと思う。椅子やロープで得た感覚を、普段のアサナに落とし込んで実践できるか。これはブロックやベルトなど他のプロップスにおいても言えることだけど、別に道具がヨガをするわけではないですから。ヨガをするのは自分。道具は意識づけをしたり、方向性を示してくれるただのツールに過ぎません。

なんかかっこいいロープウォールや椅子ありき、ではないのです。

本当に力のある指導者は、どんなに些細な、地味な動きからでも生徒に何かを気づかせる。

アイアンガーベースのヨガは道具をたくさん使うけど、その道具に埋もれて大事なことを見失わないようにしないとね。声を大にして言いたいこと。

なぜ、それをするのか。それをするとどうなるのか。
なぜ、ヨガなのか。ヨガを教えることは自分にとってどんな意味を持つのか。

それで言ったらリストラティブも、ちゃんと教えるの更に輪をかけて超ド級にめちゃくそ難しいんだけど(しんどすぎてもうやらない)、説教臭くなったからまた後日。笑
ただのリラックスとか寝っ転がってるだけと違うで?怒

"Remember, it doesn’t matter how deep into a posture you go — what does matter is who you are when you get there."
-Max Strom
“ポーズにどれだけ深く入れるかとかそんなことより、そこに到達した時の自分の在り方が大事である”

#はいはーいちょっとそこ通して
#ヨガBBA通りますよ
#ヨガティーチャーのひとりごと
#ヨガティーチャーの真面目なお仕事
#本日のクラス中の一コマ
#映えはなくとも芯はある

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