Not too tight, Not too loose
ベーシックな立位のポーズ、ここに来てまた一つ難しいと感じる今日この頃…
大抵のクラスでやるようなヴィラⅡやトリコナなどの外旋の立位、はたまたヴィラⅠやパールシュヴォのようなニュートラルの立位、いずれも基本中の基本ではあるのだけど、“何を感じて欲しいのか”という根本にハッとさせられることがある。
強さとしなやかさ、つまりSthila(安定性)とSukha(快適さ)を見出すことがティーチングにおける私のモットーではあるのだけれど、果たして「強さ」とは?
人によって捉え方様々だよねってことに気づいて、振り出しに戻されるような事が多々ある。笑
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強さと、ガチガチにすることは違う。
firmであって欲しいのであって、tightではない。
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下肢には大きな筋肉が集まっているから、ついしっかりやろうとすると足先や足裏から太腿まで、全てに必要以上に力を入れてポーズを取ってしまう。一番反応しやすい“筋肉”でアサナを解決しようとする人があまりに多い。
まず、股関節が球関節であることと、
膝関節が蝶番関節であること。
股関節の自由度(安定あっての自由ね)と、
膝関節の制限(あえてこう書こう。)があること
を無視しては立位のポーズは完成しないと思うのですよ、つくづく。(足首とベースの足裏もあるけど、これ話し出したら日が暮れるので書かない)
立位のポーズは、足首・膝・股関節という、それぞれに形状の異なる3つの関節が関わるから(しかも左右!笑)、
考慮しなければいけないこと実は山盛りなのです…
ヴィラⅠで 脚を働かせなきゃ!とやりすぎて、膝を押し込みすぎたり、お尻を硬くしすぎたり。結果骨盤周りがガチガチ、ついでに上半身もムキムキ…(息しとるかー?)
あとアーチ作るためかなんか知らんが、やたら足に力入っててずっとつま先上がってたり…(前脛パンパンになるで?)
・・・私にもそういう時期がありました。
養うはずの強さは頑なさになり、ヨガに正義や正解を求め、なんかギラギラしてた。笑
目に見える形の正しさ(筋肉)より、もう一つ深いところでの取り組み(骨や関節)ができたらいい。更にはもっと意識を磨いて呼吸やプラーナといったところでアサナを探れるようになることが目標。
時間はかかっても、生徒が“形”や“正しさ”マインドから解放されて、自身の実践から答えを見つけるような基礎体力をつけて欲しいし、そこに誘導したい。
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Not too tight, Not too loose.
きつすぎず、ゆるすぎず。
過ぎたるは及ばざるがごとし。
身体も思考も、やりすぎて良いことなんてない。
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“こう習ったから”、“こう言われたから”からはそろそろ本気で脱却しよう。
もちろん、“そう習った”ことに対して自分が納得しているなら全然OK!
でもそうじゃないなら、ひたすら色々やってみよう。身体は変わる。年々変わる。少し前まで絶対的な正義だと思っていたことなんて、明日には崩れるかも知れないのだ。アラインメントとは?“正しさ”とは?一体誰のためにあるのだろう。
ヨガの(アサナの)目的は答えを見つけることじゃなくて探究すること。手っ取り早い正解などないのだから。
#ヨガティーチャーのひとりごと
#ヨガBBA通りますよ
#写真が立位のアサナじゃないオチ
#こちらは西宮のHUMORさんです
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