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ELF-SR2の開発tips「設置方法で体験は変わる!」

こんにちは。
このドキュメントはELF-SR2を使ってコンテンツ開発する際のtipsを紹介する記事です。

今回は、体験に大きな影響を出るデバイスの設置方法についてのtipsです。


通常置き(45度設置)

製品に付属しているスタンドを使って設置する方法です。

  • 特徴:ELF-SRで立体視をするのに最適化された角度。unity/UE向けのSDKでもこの角度が標準に設定されています。

  • 得意なこと:決まった視点(視聴者との相対高さ/角度)からの視聴。

  • 苦手なこと:上から覗き込むような視聴

  • 必要なもの:標準品のみで設置可能。

  • 公式サポート:あり

公式サイトから引用

コンテンツ例

公式のアプリセレクトで公開されているアプリケーションはすべて通常置きを想定されています。


壁かけELF(垂直設置)

2024/3/25にリリースされたSDK ver2.3.0で「Wallmount mode」としてサポートされました。

この方法では本体に付属しているスタンドを利用せず本体背面のVESA対応ネジ穴を使います。
耐荷重を満たすモニターアームもしくはテレビやサイネージ用の壁掛け治具を使って垂直方向に設置します。

モニターサイズは27インチですが一般的な27インチモニターよりも重量が大きいです。耐荷重の確認を必ず行ってください。

  • 特徴:VRような視点での体験

  • 得意なこと:奥行方向の表示領域が増えるので奥行方向の立体感を出しやすい

  • 苦手なこと:手前に飛び出て見えるような立体感

  • 必要なもの:モニターアームもしくは壁掛け治具

  • 公式サポート:あり(SDK ver2.3.0以降)

  • 参考:公式のアプリ対応チュートリアル

公式サイトから引用

コンテンツ例


上向きELF(水平設置)

画面を上向きに設置する方法です。モニターを少し低い位置に設置することで体験者が上から覗き込むような体験を提供することができます。

この方法では本体に付属しているスタンドを利用せず本体背面のVESA対応ネジ穴を使います。VESA対応のモニタースタンドを取り付けることで上向きに設置します。

設置高さは低い方がいいよ!
  • 特徴:箱庭を上から覗くような体験ができます。モニター面から生えているように見える。

  • 得意なこと:視聴者の身長を問わず体験ができる。視聴範囲が広い。

  • 苦手なこと:モニターと現実の境界部分に違和感が出る。

    • 境界部分にコンテンツを設置しないなどの対策が必要

  • 必要なもの:モニタースタンド

  • 公式サポート:無し

    • SDKのSRDのコンポーネントを45度回転させるだけで対応できます。

  • 備考:上で紹介している写真では↓のスタンドを使っています。


どれがいいの?設置高さにも気を付けよう!

当たり前ですが、どの置き方にもそれぞれの良さがあります。作りたいコンテンツに合わせて設置方法を決めてください。

ただし、ELF-SRの体験は設置方法だけではなく設置高さも大きく影響します。

特に開発しているときの机と展示する什器の高さが違うケースに頻繁に遭遇します。これは開発者が想定していない角度から視聴することになり体験の質が最悪になっている場合があります。

開発者の環境ではキャラクターの顔が正面に見えるが、実際の展示会場では常にキャラクターを上から見ることになり顔があまり見えないなど。

また、立って視聴する場合は体験者の身長が体験の質に大きく影響します。設置高さだけではなく椅子に座っての体験にできないかどうかや子供向けの踏み台の用意なども検討しましょう。

専用什器も検討しよう!

ここまで複数の設置方法と設置高さについてみてきましたが、長期間同じ場所でコンテンツを展示する場合は専用什器も検討してみましょう。

専用什器にすることで、画面に反射して没入感が下がる周囲の環境光の軽減やカメラトラッキングの安定性の向上、コンテンツ体験の幅を広げるギミックなどを実現することができます。

専用什器の例


終わりに

ELF-SRに関しての困りごとや気になることはぜひELF-SR開発コミュニティをご活用ください!

また、クリエイター向けの無償貸出プログラムを実施していますので、興味のある方がいればぜひご応募ください!


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