【原神】冠には会心系を必ずつけるべきってまだ思ってるの?
螺旋11層2間突破できません。敵の攻撃が激しくなりすぎるので、マジで対処のしようがないという12層より難しいとか言われてるの本当に受けますね。
初めに
さて、今回はそんな難しい11層の攻略に何か生きるものはないかと原神の公式コミュニティを見ていると非常に興味深い記事が投稿されていました。
このコミュニティの記事の要約は冒頭に記載されているのでそのまま引用させていただきます。
会心装備(聖遺物)を作成する際は以下の基準を目指そう
・攻撃力上昇が100% 以上
※攻撃力上昇は (攻撃力数値合計)÷基礎攻撃力+攻撃力%合計 の値
・会心率が50%、会心ダメージが100% 以上
上記基準を満たせない場合、聖遺物の冠のメインステータスを攻撃力%にするなど攻撃力%を重視する編成も検討しよう
原神におけるダメージ計算式
原神のダメージ計算には乱数が一切なく、同じ条件で攻撃を行うと必ず同数値のダメージが発生します。その計算式は以下の通りになります。
※元素反応を含まない
=(基礎攻撃力*(1+攻撃力%)+攻撃力数値)*天賦*ダメージバフ*(1+会心ダメージ率)*(100+自キャラLv/(200+自キャラLv+敵Lv)*(1-敵元素耐性)
ただし、数値は実際にゲーム上に表記されている小数点以下も存在すると思われるので計算上の誤差はある程度発生します。
この式から分かる通り、聖遺物構成のみを考えたとき、関与するのは大きく分けて4つの項目です。
1.攻撃力%
2.攻撃力数値
3.ダメージバフ
4.会心系
冒頭に挙げたコミュニティの記事は会心率、会心ダメージを上げることが大事と言われる中で育成が不十分な状態では攻撃力を上げる方がダメージを底上げできるという示唆が含まれています。上述のダメージ計算式を聖遺物に関わるところだけを抜き出しより簡略化しましょう。
☆ダメージ計算
=基礎攻撃力*(1+攻撃力%+(攻撃力数値/基礎攻撃力))*(1+ダメージバフ)*(1+会心ダメージ)
=k*(攻撃力%+攻撃力数値(%))*ダメージバフ*会心ダメージ
kは定数とする。攻撃力数値(%)は攻撃力数値/基礎攻撃力で求められる
☆期待値
=(1-会心率)*(攻撃力%+攻撃力数値(%))*ダメージバフ+会心率*(攻撃力%+攻撃力数値(%))*ダメージバフ*会心ダメージ
さて、簡略化した結果、原神におけるダメージとは攻撃力×ダメージバフ×会心ダメージで大まかに計算することができることが分かるかと思います。以前にも記事を投稿しましたが、原神において最大ダメージを与えることを考えた際には時計、杯、冠、武器にしか自由に設定できる枠が存在しません。各項目のメインOPの数値を確認すると攻撃力46.6%、会心率31.1%、会心ダメージ62.2%(会心率:攻撃力:会心ダメージ=2:3:4)になります。
効率の良いダメージ上昇の手段
冒頭に戻ります。結論として効果的にダメージを出すには攻撃会心率会心ダメージをバランス良く上げる必要があります。
基礎攻撃力をおおよそ700としたとき羽の攻撃力数値311はほぼ確定ですのでこれを%換算したときは44%になります。大剣キャラを想定すると武器の選択肢は古華・試作(攻撃力25.1%)、黒岩の斬刀(会心ダメージ50.3%)、螭龍の剣(会心率25.1%)の3択となるでしょう。これを見ると分かりますが、攻撃力%の数値が低いことが分かります。ただ、その分、基礎攻撃力が異なります。数値の差は48なので基礎攻撃力650と考えると羽での攻撃力%は48%になります。この上昇分を足しても30.0%に届かず、2:3:4の法則から外れ、やや効率が悪いという結論になります。必然的に、黒岩の斬刀、螭龍の剣のどちらかになるでしょう。
さて、現時点での選択肢は以下のものになります。
武器→会心率(25.1%)or会心ダメージ(50.3%)
時計→攻撃力(46.6%)
冠→攻撃力(46.6%)or会心率(31.1%)or会心ダメージ(62.2%)
実際に計算してみましょう
1.武器(率) 冠(ダメ)
攻撃力(1+91%)*会心率(5+25.1%)*会心ダメージ(1+50%+62.2%)+攻撃力(1+91%)*非会心率(1-(5%+25.1%))=2.55504902
2.武器(率) 冠(率)
攻撃力(1+91%)*会心率(5+25.1%+31.1%)*会心ダメージ(1+50%)+攻撃力(1+91%)*非会心率(1-(5%+25.1%+31.1%))=2.49446
3.武器(率) 冠(攻撃)
攻撃力(1+91%+46.6%)*会心率(5+25.1%)*会心ダメージ(1+50%)+攻撃力(1+91%+46.6%)*非会心率(1-(5%+25.1%))=2.733588
4.武器(ダメ) 冠(ダメ)
攻撃力(1+91%)*会心率(5)*会心ダメージ(1+50%+50.3%+62.2%)+攻撃力(1+91%)*非会心率(1-(5%))=2.0651875
5.武器(ダメ) 冠(率)
攻撃力(1+91%)*会心率(5+31.1%)*会心ダメージ(1+50%+50.3%)+攻撃力(1+91%)*非会心率(1-(5%-31.1%))=2.60157853
6.武器(ダメ) 冠(攻撃)
攻撃力(1+91%+46.6%)*会心率(5)*会心ダメージ(1+50%+50.3%)+攻撃力(1+91%+46.6%)*非会心率(1-(5%))=2.4951564
巷で言われているものとは異なり、3.武器(会心率) 冠(攻撃力)の組み合わせが一番期待値が高いという結果になりました。これが冒頭で話した育成(聖遺物の厳選含む)が十分ではない場合は、冠を攻撃力にした方が期待値は伸びるという理論になります。逆に言えば、サブオプションの厳選が進み、目標値に到達するようであればこれらは当てはまらないということになります。では、具体的にどれくらいサブオプションの厳選が進めば、冠は会心系にした方が良いのか、という話になります。元記事では攻撃力>100%、会心率>50%、会心ダメージ>100%という目安が上がっています。
例で言えば時計(攻撃力)つけた時点で約91%、よって攻撃力を9%、会心率を45%、会心ダメージを50%盛る必要があります。5つの聖遺物にて会心率、攻撃力、会心ダメージが乗ったものと計算します。ただし、現状では、会心率のハードルのみが非常に高いため、会心率のみ1回強化つまり、会心率6.2%、攻撃力4.6%、会心ダメージ6.2%が各サブオプションに入る(メインOPと同じものは乗らないため、うち1つ(冠)は攻撃力、会心率、会心ダメージのうち2つが乗るものとする。
サブオプション(花、羽、時計、杯)の合計値は会心率:12.4%、攻撃力:29.8%、会心ダメージ:24.8%になります。これにより、攻撃力:達成、会心率:残り20.2%、会心ダメージ:残り26%となり、目標達成がほぼ確実になります。これで再計算を行いたいと思います。
1.武器(率) 冠(ダメ)
→3.9313298
2.武器(率) 冠(率)
→3.63109208
3.武器(率) 冠(攻撃)
→3.8269696
4.武器(ダメ) 冠(ダメ)
→3.5829592
5.武器(ダメ) 冠(率)
→3.851441032
6.武器(ダメ) 冠(攻撃)
→3.7700608
育成が不完全な場合は
「3.武器(率) 冠(攻撃)」>「5.武器(ダメ) 冠(率)」>「1.武器(率) 冠(ダメ)」>「6.武器(ダメ) 冠(攻撃)」>「2.武器(率) 冠(率)」>「4.武器(ダメ) 冠(ダメ)」
育成が十分に済んでいる場合は
「1.武器(率) 冠(ダメ)」>「5.武器(ダメ) 冠(率)」>「3.武器(率) 冠(攻撃)」>「6.武器(ダメ) 冠(攻撃)」>「2.武器(率) 冠(率)」>「4.武器(ダメ) 冠(ダメ)」
の順番になります。冒頭で取り上げた記事についての検証は以上になります。
まとめ
今回の検証から分かる原神で育成をする上で覚えていてほしいことは以下になります。
1.会心系は武器と冠で被せないこと
→これはダメ×ダメ、率×率がどちらも期待値が上がっていないことからも明らかです。ちなみに今回は敢えて除外していますが、攻撃×攻撃は不完全な場合は、3と5の間に十分に育成されている場合は、6と2の間に入ります。
2.会心率を上げることは重要であるということ
→上述した通り、初期値が低いうえに上昇値も低い会心率は戦闘におけるダメージ期待値を大きく下げる原因になります。サブオプションの厳選をするならば、会心率は最重要視するべきです。
3.とりあえずであれば攻撃力を上げることを優先する
→攻撃力はダメージ計算上のベースともいえる数値になります。序盤中盤では基本的には攻撃力を上げることを意識すべきです。ただ、最大ダメージを上げることを考えるのであれば将来的に会心率、会心ダメージを上げることは必須です。
では、皆様良き原神ライフを。
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