サルトリイバラ20190815

新盆のお餅を包んでいた葉っぱ

昨日は、昨年末に亡くなったお義父さんの新盆の法要。

夫の実家に親戚が集まって賑やかに執り行いました。
にぎやかなのが好きなお義父さんはきっと喜んでいるんだと思います。

賑やかな食事会が終わって、私は近所の公園を少しだけ絵を描く素材さがしに植物探索。

近所で見つけた夏でも美味しそうな葉っぱ

夏は、花は少ないなあ、と思って歩いていた時に見つけたのが、サルトリイバラ。植栽に絡んで生えていました。

ツヤツヤだけど、触ると意外と柔らかくて美味しそう。。「きっと昔の人は若芽など食べたんだろうな・・」と思いつつ、実家に持ち帰り、絵を描いていたところ・・・

お義母さんが、「その葉、どこかで見たことがある。。そうだ!新盆の時にお持ちを包んでいた葉っぱよ!!」とのこと。

新盆はサルトリイバラの葉でお餅をご進物にした

お義母さんは、栃木県の須佐木という山村育ち。今年80歳。二十歳の頃一家で千葉県に移住され、今は都会の人なのですが・・

時々ゆっくり話していると、第二次世界大戦直後の山村のほぼ自給自足の生活の話が出てきてすごく興味深いのです。

お義母さんの育ったころの山村で、ごちそうと言えばお餅。
うるち米ともち米を混ぜて作った餡子も何も入れないお餅を新盆の時などこのサルトリイバラの葉につつんで、ご進物用に近所に配ったというのです。

時代は変わっても生き続ける植物もある

お義母さんが山村で育った時代の自然はどんなにか今より豊ったことでしょう。もう取り戻すことはできませんが、その時代と共通する植物も生き続けているんですね。

今は、道端に生えている花の目立たない野草なんて振り返る人もいないのですが、こんな文化のルーツを知る機会がもっとあればもっと興味が持てるのだとろうと思いました。


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