シェア
みやりまや
2019年11月26日 04:09
非番の日、急いで来て。とだけのぶっきらぼうなメッセージをマヤコ先輩から受信した。 取り掛かっている案件についての進捗があったのだろうか。初秋にしては蒸し暑さの残る日に、呼び出された繁華街へと足を向ける。 到着した旨を伝えると程なくいつものところへ呼び出された。百貨店一階、化粧品売り場だ。 艶やかな美容部員が取り仕切るコスメの海で、オレンジと黒のストライプのジャケットに白いTシャツ、スキニー
2019年11月20日 20:43
「彫think」という看板の店の前に先輩といる。 黒字に金抜きのロゴで、ちょっと刺々しいフォントの看板。 少し大きめな、英国あたりの古アパートに据えられているようなドアの取手。入り口は全体的に擦りガラスで外部からは閲覧できないようになっている。うっすらと観葉植物とアクアリウムのようなものが見える。美容室と同じように、入り口にちょっとした待合スペースがあり、奥が施術を行う場所だろう