GET OUT、カネ。

昨日は信頼し尊敬している人たちにオンラインで相談事をした。この世は実験場だ。自分の意識や思考をどうやって実現するか、という遊びがしたくて生まれてきたと思うことがある。だから生きている限りは実験をしつづけるし想像や思考だけで人生を終えるつもりはない。

それは、いまやりたいことをただやりたいだけで、それをどう実現すればいいかの相談のつもりだった。だけどやっぱりこの話になるのだ。

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やつらはどこにでもやってくる。
秘密の会議だろうが、ごく親しい間柄で交わす夢のような企画バナシにも。

「それって収益はどうするの?」
「継続のモチベーションのためには収益システムを考えたほうがいいよ」

この世界でやりたいことを思いつくと、ニヤニヤ顔でやってくる。 
「おい、オレのことを忘れるな。ニンゲンども。限られた時間をタダで使おうってのか?」

なんてむかつくやつらだよ。

カネは強力だ。
樹齢数百年の大木だって、土地が売られてしまえば伐られて
跡地にビルが建つ。

巨大な力があるのは、
人類が「カネ」を強力に育ててきたからだ。
樹齢数百年の大木も、
「気難しい長老」とか「土地の信仰」とか「地域のしがらみ」
のほうが強力だったら容易に伐られはしない。
カネはこれらに勝ったのだ。

カネが魅力的なのはわかる。
わたしだってカネはほしい。
便利だからだ。

人類がよってたかってカネを強力に育ててきたおかげで、
あらゆるものがカネと交換できる。
土地や「価値ある」宝物のないものたちは
技術や才能をカネと交換する。
それもなければ、時間をカネと交換する。

貨幣論やら通貨理論やら文化人類学やら歴史学やらを知らなくても
カネがさまざまな人類の課題を解決し、
あるいは課題を生み出してきたことは、
わたしにだって実感できる。

いろいろな面倒事を丸く収めてくれる保険はあったほうがいいんだ。
そんなことは百も承知だ。

だけど。

だからって全部カネを通さなきゃいけないのかよ。
カネが絡まないとみんな動けないのか?
カネがあればモチベーションを保てるのか?


ほんとうに?


・・・


とりあえず、カネはない。
だからといってあきらめたくない。
カネがなくても動くんだ。
仲間を増やしていくしかない。

「おいおい、オレを無視しようってのか?」

その通りだ。

おまえがいると面倒な手続きが増えるんだ。
おまえはただの「信頼」の代替物でしかない。
だから信頼関係があるところにおまえがいることに違和感がある。
おまえの顔色を伺うなんて死んでもイヤだね。

だけど。

おまえのことを忘れるわけじゃない。
おまえは憎たらしいけどおもしろい。
おまえのことをずっと考え続けるよ。
いつかいっしょになにかやろう。


それまでは、あっちにいっててくれ。

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悔しいことや泣きたいことはたくさんある。
思い通りにいかないことは悪いことじゃない。
賢くスマートに生きるなんて、カッコワリィ。
臭いヘドロの中で暴れまわってやる。
それで、みんながヘドロに飛び込みたくなるような
見事なダンスを踊るぞ。

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