ありきたりの言葉では済まされない2020年の総まとめ。
2020年、皆様にとってどんな一年でしたか?
新型コロナウィルスによって、多くの方が予想外の一年を過ごされたことと思います。
勿論、私もそうでした。
自身の企画公演を含む2公演が泣く泣く延期。
多くの負債も抱え、絶望の淵にいた4月。
そこから、気持ちをなんとか切り替え、色々な試みもさせていただき、初めてのクラウドファンディングでは皆様に多くのご支援をいただき、応援してくださる皆様のお陰で、どうにかこの先に希望を持つことが出来ました。
本当に、皆様への感謝は尽きません…。
そして、このコロナ禍でもなんとか生き抜こうとする、劇団ノーミーツとの大きな出会い。
新しい手段で生きていくことに奮闘することを教えてもらいました。
映像編集もこの機会に改めて学び直して、創作した映像作品はPVも含めると10本くらい。
そこで出会えた皆様、教えていただいた東市監督には、心から感謝しております。
なんとかギリギリのところで踏ん張って、新しく企画した『曲馬団の女』の配信公演。
念願叶っての、皆様への初お披露目。
素晴らしいスタッフ皆様方と、最高の共演者にも恵まれ、愛おしい公演となりました。
11月の柿喰う客『夜盲症』では、ようやく実際にお客様に生の演劇をお届け出来ました。
待っていてくださった皆様に、まだまだ頑張り続ける力をいただきました。
柿のメンバーであることを噛み締め、お客様のあたたかさに涙しました。
大変なコロナ禍の中でしたが、学校公演やオンライン公演も含めると7本の演劇作品への出演の機会をいただき、大変有難い一年でございました。
しかしほんとうに……改めて振り返っても、色々なことに葛藤ばかりの一年でした…。
私たちが生み出すエンターテイメントが、世の中に求められているのかなんて、そんな根本的な葛藤も含めて、くじけそうになる日々。
私たち表現者というものは、どうしたってお客様がいらっしゃらないと成り立ちません。
そんな中、世の中が大変なことになってしまって、皆様も本当に大変な中、それでも希望を見出すことができる演劇や作品をお届け出来れば…なんて思うけれど、果たしてそんなことが出来るのかどうか。
それどころではないのではないか。
皆さまが求めているものは何だろうか…?
考えれば考える程、正直自分の無力さを感じるばかりでした。
けれども、とにかく、応援してくださる皆様がいらっしゃる限り、私もそこに必死に応えていきたいと思っております。
どうしたって、私には演劇をはじめとする表現の世界でしか生きていけません。
であるならば、出来ることなら…
お客様皆さまに寄り添って、苦しみも、悲しみも、喜びも、幸せも全部、共感して分かち合えるような演劇人でありたい。
正直、まだまだ足りないことばかりです。
今年やりたいと思ったことは、実際おそらく半分くらいしか叶えられませんでした…。
それはもう申し訳ないくらいに…。
だから、まず来年は、出来ていないそれらのことも含めて、描いたことをしっかり実現させる一年にしたいと思っております。
まずは、お約束の写真集を必ず…!
そして一番大事な『新説・羅生門/蜘蛛の糸』の延期公演についての発表を必ず!
一つ一つ、お届けして参ります。
まだまだ至らないところばかりで大変心苦しいばかりなのですが、どうか、今後とも見守っていただけますと幸いです。
改めて、本年も皆さまに大変お世話になり、本当にありがとうございました。
来年も何卒、宜しくお願い申し上げます。
今はまだ明るい未来は描ききれなくても、それを乗り越える一年を、皆様と共に過ごしていければ幸いです。
どうか皆さま、良いお年をお迎えください。
2020年 12月31日 淺場万矢
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