スウェーデン日記vol.5 ~Anonymous examinations~
Hej! こんにちは!
スウェーデンに来て約1か月半、ついに初めてのテストを受けるときがやってきた。
たくさん準備したけど、やっぱり当日は少し緊張した!
試験の受け方や仕組みも今までと違って面白かったので、
忘れないうちに書いておこう✍️
Written exam
まず教室に入ると、受付の事務員さんがお出迎え。
IDを見せて、本人確認を済ませるとナンバーが書かれた黄色のカードを渡された。
一つ一つの席には大きく番号が振られていて、あらかじめどこに座るのか決められていた。めちゃくちゃ分かりやすい!
机に持って行けたのは筆記用具と電子辞書とID。
それ以外のスマホやカバンは、入り口の荷物置き場へ。
私は持ってなかったけど、軽食や飲み物もOK!
テスト中にドリンク缶を飲んでもいいところが海外らしいなあ
試験時間は最大4時間。開始45分を過ぎたら自分で退出可能だった。
電子辞書を使ってもいいか確認したら、試験官の方が優しく対応してくれた!ちょっと不安が軽くなった。
Anonymous examination
私が今回受けたのはWritten examといって、日本でいう筆記試験。
テスト開始後も、あの優しい試験官が席を回って分からないことがないか確認してくれた。
配られた用紙は、問題、解答用紙、student information(名称はうろ覚え)の三種類。
student informationには、自分の授業コードと解答用紙の枚数を記入。
解答用紙上の空欄には自分の名前を書いた。
さあ、問題を解こうとしているとさっきの試験官が私の解答用紙を見て、
"You cannot write your name down here, because it's anonymous."
(直訳:匿名だから、ここに名前を書いちゃいけないよ。)と教えてくれた。
"Anonymous"の意味は知っていたけど、試験で匿名ってなに??とめちゃくちゃ混乱した。(笑)
「名前を消して、あなたの授業コードを大きく書いてね。」と
さらに助言を頂いたので素直に従った。
試験が終わり、退出。自分的にはよくやった。
結局"Anonymous"の理由が分からなかったので、検索してみると
カールスタード大学のHPで説明を見つけた。
(以下、日本語訳)
『2012年以降、試験はすべて匿名化された。つまり、すべての生徒は筆記試験に、氏名と個人番号の代わりにコードを貼らなければならない。すべての筆記試験は、どの学生が書いたかを知ることなく教師が採点します。』
匿名試験を取り入れる利点についても調べてみた。
要約すると、匿名試験によって教師は偏見なく採点でき、生徒は平等に評価されるという利点がある。
偏見の多くは無自覚に反映されるもので、教育において国籍や性別などによる差別が評価に影響してはならない。
今回を含め、スウェーデンに来てから
移民や留学生を含むすべての人へのinclusivenessやequalityを感じる場面がたくさんある。
試験勉強で気がめいっていたけれど、この制度を知れただけで
今日試験を受けた価値は十分にあったと思う。
スウェーデンの素敵なところ、もっと見つけて日本に持ち帰りたい!💗
それでは、おやすみなさい。
Hejdå!
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