イスタンブールの空港で爆走した話。
オラ。
読む専用でnoteをやっていましたが、まだしばらくこの生活が続きそうなので書き始めようと思います。
スペインでの生活や、サッカーの話を主に書いていこうと思うのですが記念すべき一発目はイスタンブールにあるアタテュルク国際空港を爆走した話をします。
明日は我が身
”あれ、パスポートが無い”
2016年夏、夏季休暇で日本への帰国の道中、イスタンブールにあるアタテュルク国際空港でパスポートを無くした。
一瞬で吹き出る冷や汗、走馬灯のように頭を駆け巡るそれまでの行動記録。
トイレで鉢合わせたマダムの顔まで浮かび上がる。”もしかしてあの時スられた?偽造パスポートの密売人の手に?”なんて被害妄想も始まる。
幾度も財布を無くした経験がある私でさえこの時は結構パニクったのを覚えている。なんてったってパスポートが無いと帰れない。
記憶を巡り行き着いた最も可能性の高かったのが”受付カウンター”。
パスポートを唯一取り出したのがそのタイミングで、あそこしか無いと断定しすぐさまその場所へ爆走で戻る。
(確かこの赤い囲みら辺)
爆走しているのを何故か拍手して応援してくれる外国人の(あいつなんかあったな頑張れよWeyみたいな)力を貰い受付へ到着。
『落し物等は警察が預かってるからそっち行って。きっとそこにあなたのパスポートあるよ。知らんけど。(関西人風)』と言われる。
その場所は爆走を開始したスタート地点付近にあったため、再び爆走した道を爆走で引き返す。爆走×爆走でアドレナリン大噴出。
おびただしい汗を流しながら警察の元へたどり着く。強面の警官だったがアドレナリンの後押しを得てつたない英語で問う。
私:『落し物のパスポート届いてない?』
強面警官:『No、そんなもの届いてない』、突き返される。
私:(まじか、終わった…)、アドレナリンが静かに息を引き取る。
強面警官:『お前、Yamamotoだろ』
私:恐怖を感じる。
強面警官:『…ジャジャーン、これだろ?』、探していた茜色の小さな我が子(パスポート)を手にニヤつく強面警官。
私:『それーー!!!なんだよ、も〜』と冷やかされたのに安堵の気持ちが強く、強面をめちゃくちゃいい奴に思う。
強面警官:『お前アジア人だから来た時すぐわかったわ!でも少しからかってみた!ハハハ』多分こんな感じの事言ってた。
”海外で物を無くしたら戻ってこない”の例外を空港という起きたらヤバそうな場所で経験した事は一生忘れない。
さて、次回は何を書き綴ろう