知識ゼロから組める【6軸ガチロボ】
はじめに
こんにちはまたはこんばんは。冥さんです。
今回は、デュエルマスターズにおける私の好きなデッキの一つ【6軸ガチロボ】の構築について考えていきたいと思います。
予備知識が一切なくてもこの記事だけでデッキを構築し戦えるよう解説していきますので、少々長い記事となってしまいますがお付き合いいただければ幸いです。
【6軸ガチロボ】ってどんなデッキ?
【6軸ガチロボ】は、『ガチャンコ ガチロボ』のコストを参照した豪快な踏み倒し能力を最大限に活かすため、デッキ内をコスト6のクリーチャーで固めるのが特徴となるデッキです。
ガチロボには、強力な踏み倒し効果があります。
出た時または攻撃する時に山札の上から3枚を表向きにし、それらが全て同じコストのクリーチャーなら場に出す事が出来るのです。
そのため、このカードを最大限に活かすためにはデッキ内のほとんど、或いは全てのカードを同じコストのクリーチャーで統一する必要があります。
長所と短所をざっくりまとめると、
長所
・ガチロボの効果による爆発的な展開力
・優秀なSA付与やマナ加速がおり扱いやすい
・ハズレがなく確実に盤面を広げる事が出来る
・プレイに難しさがあまりないが、非常に奥が深い
・比較的安価
短所
・メタやハンデスを苦手とする
・初動が引けないとかなり厳しい場合がある
・捲り次第のデッキであり、運の要素が強い
このようにできる事とできない事がハッキリと分かれています。
どんなカードを入れればいいの?
具体的には、デッキの核となるガチロボの他に
必須枠
・初動枠 目安8枚
・SA付与枠 目安4枚〜6枚
準必須枠
・受け札 目安10枚〜
・メタ対策枠 目安4枚前後
・その他自由枠(追加展開・除去耐性・妨害など)
となります。
また、ガチロボを出すための水文明のカードを12枚以上投入するのが望ましいです。
6軸の場合、主力マナ加速である『強欲の王国』が手札を減らしてしまう性質(詳細は後述)上、多色を少なめにすることを意識すると戦いやすいです。
実際、どんなデッキになるの?
まず、例としてデッキを一つ紹介します。
こちらが現在(2021/11/02)、私の使用している【6軸ガチロボ】のデッキレシピです。
大会用ではなくカジュアルプレイ用に作ったデッキであるため、相手のメタカードに対応するカードはあまり多くなく、その分爆発力や破壊力、爽快さに振り切っています。
(公認大会など、メタカードの対策が必要な場面で使用するカードについては後述します)
見ていただければ分かる通り、デッキ内の全てのカードがコスト6のクリーチャー、もしくは上面がコスト6のツインパクトとなっています。
そのため、基本的にはまず6マナ帯まで到達し、その後クリーチャーを出すデッキです。
採用カード 個別解説
ここからは、それぞれのカードについて採用理由や枚数、価格について解説していきたいと思います。
(価格は、通販サイト『トレカカク』様を参照させて頂きます。また、価格は記載現在(2021/11/02)のものを参照しているため、変動している可能性がありますがご了承ください。)
必須枠
■ガチャンコ ガチロボ
役割 キーカード・展開
枚数 4枚
最安値 80円
平均価格 182円
このデッキの核となるカードです。
出た時や攻撃時に山札の上から3体ものクリーチャーを展開するという豪快な能力を持っています。
このデッキでは採用されている全てのクリーチャーにアクセスすることができ、大量のクリーチャーを並べて押し切るというシンプルで扱いやすい戦術を特徴としています。
また、忘れがちですが相手の盾が2枚以下なら自分の水のクリーチャーが攻撃もブロックもされなくなる能力があります。
こちらも優秀で、例えばトリガーブロッカーを無効化したり万が一トドメをさせなくても次のターンの殴り返しを防いだりする事ができます。
注意点ですが、山札をめくってコストが同じ時にそれらを場に出す効果は強制です。
ガチロボが出たり攻撃したりするたびに山札が3枚減ってしまうので、あまり欲張って展開すると自滅してしまうこともあります。
気をつけましょう。
■口寄の化身/強欲の王国
役割 初動・マナ加速
枚数 4枚
最安値 60円
平均価格 108円
4ターン目にガチロボを出す事が出来るマナ加速カードです。
3ターン目に唱える事で手札2枚をマナに置き、次のターンには6マナ使う事ができるようになります。
手札のほとんどをマナゾーンに置いてしまうため、次のターンで単色を引かないと動けない場合もありますが、それを差し引いてもかなり強力な一枚です。
上面は最低限のクリーチャーです。
ドロー効果はこの構築ではほとんど使いません。
(ドロー効果を使用する【6軸ガチロボ】も少数ながらあります。)
■バー・キューベー/クー・ラクタロウ
役割 初動・手札調整
枚数 4枚
最安値 20円
平均価格 47円
ガチロボと口寄の化身、両方を手札に加える事が出来る優秀な手札補充です。
6コストのクリーチャーかつ手札補充が可能な数少ないカードのため、【6軸ガチロボ】においてはこれ以上ないほど強いです。
また、地味にスマッシュバーストがついています。
このデッキではほぼ使いませんが、攻撃しながらパーツ回収が出来るのは案外悪くないです。
■傾国美女 ファムファタァル
役割 SA付与・打点増強
枚数 4枚
最安値 280円
平均価格 358円
ガチロボや他のクリーチャーをスピードアタッカーにしつつ、パワーとブレイク枚数を増やす事ができます。
このカードがある事でガチロボの効果を何度も使えたり、打点としては微妙なクリーチャーを補強して打点にしたりとなにかと器用です。
破壊時の効果も小型クリーチャーを並べるデッキに強く、なにかと便利です。
ごく稀にビビッドローで出して打点を増やすこともあります。
その場合、先述した『クー・ラクタロウ』の効果で手札に加えてもビビッドローは使用できないことに注意が必要です。
自由枠
ここからは、採用が必須ではないカードたちについての解説となります。
■龍装の調べ 初不
役割 受け札
枚数 4枚
最安値 300円
平均価格 559円
デュエマが始まった当初から存在する強力な受け札、『ホーリー・スパーク』を下面に持つツインパクトです。
基本的に呪文面をトリガーとして使い、攻撃を凌ぐために採用しています。
上面も相手のアンタップを封じられる他、パワーや打点も決して低くないため、攻守どちらに使っても強力なカードです。
■清浄の精霊 ウル
役割 受け札・サポート
枚数 3枚
最安値 20円
平均価格 81円
相手のクリーチャーを2体ストップさせ、生き残ればさらに毎ターン相手を足止めし続ける強力なトリガーです。
このデッキは引き次第では相手の攻撃を6ターン目まで耐えなければならないため、継続的に足止めできる受け札は貴重です。
さらに、出た時の効果で味方を指定してアンタップすることで再び攻撃させる事が可能になります。
そのため、ガチロボの攻撃時に捲るとかなり美味しいカードでもあります。
詳しくは後述しますが、比較的手軽に無限攻撃を行うことも可能です。
■罪無 ドロキオ垓
役割 受け札
枚数 3枚
最安値 20円
平均価格 58円
こちらも先程のウルと同じく、相手を継続的に足止めできる受け札です。
こちらは使い切りの能力ではなく、タップするたびに相手を一体止められるため、足止め性能はウルより高いです。
しかし相手に除去されてしまうと一体も止められないこともあるため、ウルとはお好みで枚数を調整してください。
ムゲンクライム能力も稀に使います。その際は、何度も盤面に戻ってくる頼れる防御の要になります。
■「青空の大波」
役割 受け札・除去
枚数 3枚
最安値 20円
平均価格 48円
こちらも優秀な受け札です。相手を一体処理した上で盤面に残り次ターン以降の攻撃を担ったり、先程の「罪無 ドロキオ垓」のムゲンクライムのコストになったりします。
また、『ギャラクシールド』という能力を持っており、Sトリガーでありながら自分から盾に置くことができます。
次のターンのはじめに場に出てくるため、除去札や進化元としての役割を兼ねることも出来ます。
この枠には他に、「アクア・サーファー」や「ASAPプライオリス」「ゼッキョーすらい太」といった採用候補があります。
これらを採用していない理由については後述します。
■大地の超人
役割 受け札・除去・マナ加速
枚数 3枚
最安値 20円
平均価格 42円
このデッキで唯一、相手のクリーチャーを選ぶことなく除去を行うカードです。
選ばれない、または選ばれることで効果を発動するクリーチャーが存在するため、多少効率が悪くとも除去が可能なこのカードは採用しておいて損がありません。
こちらのクリーチャーが減ってしまう効果も、不動(後述)と組み合わせることで無効にする事ができます。
また、このカードは自分のクリーチャーをマナに置きマナ加速を行えるカードでもあります。
盾からトリガーすることでガチロボの着地を1ターン早められる事があるので覚えておきましょう。
■気高き魂 不動
役割 サポート・メタ対策
枚数 3枚
最安値 70円
平均価格 150円
自分のクリーチャーを破壊以外の除去から守る事ができます。
これ一枚で手札やマナ、山札の下にクリーチャーを送る効果から逃れる事ができます。
Neo進化、及び盾を追加する能力はほぼ使いません。
■アアルカイト〈ペガサ.star〉
役割 追加展開・フィニッシャー・サポート
枚数 4枚
最安値 140円
平均価格 373円
このデッキ唯一の進化クリーチャーであり、唯一の多色カードです。
出た時に山札の上からクリーチャーを出すことができ、更なる展開を狙えます。
さらに、攻撃時に自分のクリーチャー一体の出た時の能力を使用する事ができます。
ガチロボの効果で追加展開をしたり、ウルの効果でアンタップして無限攻撃を狙ったり、ファムファタァルの効果で味方全体を強化したりとかなり色々な動きが可能です。
■雅役者 マチネソワレ
役割 詰め
枚数 1枚
最安値 20円
平均価格 45円
おそらく今回解説するカードの中で1番知名度が低いです。
出た時に相手のクリーチャーを2体ストップさせる事ができます。
そして、なんと相手に選ばれません。
ガチロボの横に並べることで、選ばれずブロックされないクリーチャーとして、ほぼほぼ相手に止められずにダイレクトアタックに持ち込めます。
正直自由枠なので、不要だと思う場合は抜いて、代わりにトリガー枠や除去枠を増やしていただく事をおすすめします。
採用候補カード ざっくり解説
ここからは、採用候補に挙がった、またはデッキから抜けてしまったカードについて何枚か役割別に解説していきます。
お好みで上記リストのカードと何枚か入れ替えていただくと良いと思います。
■メタカードの除去
まずはガチロボの弱点であるメタカードを除去するカードです。
現在はこの2枚、「ボルシャック・スーパーヒーロー/超英雄タイム」と「“乱振”舞神 G・W・D」がメインになります。
今回は大会用ではなくカジュアルプレイ用に構築したため採用していませんが、大会などでこのデッキを使用したいなら必ず採用すべきです。
というより、採用しないとメタカードに完封されて勝負にならない場面が多々あります。
この2枚は対応する除去範囲が違うため、環境に応じて使い分けましょう。
現在は『希望のジョー星』を使用する『ジョー星ゼロルピア』の母数が多いため、クリーチャー以外のカードでも除去できる『ボルシャック・スーパーヒーロー/超英雄タイム』の採用がおすすめです。
■マナ加速
追加のマナ加速枠としてはこちらの「ボルシャック・ドラゴン/決闘者・チャージャー」があります。
今回は山札を必要以上に減らしてしまう可能性がある事や、6マナ溜まるまでのターン数を1ターンしか短縮できない事を理由に不採用としています。
ドラゴンである事が意味を持つ構築などであれば採用する意義があるかもしれません。
■手札補充
手札補充としてはこちらの「蒼刀の輝将」が主な採用候補となります。
3マナで使える2枚の手札補充でありながら、4ターン目にブロッカー兼Wブレイカーを出す事が可能となっており、カードパワーは非常に高いです。
コストがマナ加速したいコストと同じで少し使いにくいことを理由に不採用としていますが、ガチロボからめくれても腐る事がなく、最悪でも単色マナとして使用できて無駄が少ないのでオススメです。
■SA付与
ガチロボやその他展開されたクリーチャーにSAを付与するカードとしてオススメなのはこちら2枚です。
グレンモルトはSAを付与できるドラグハートとの組み合わせが前提となります。
どちらもオリジナルにおいてはそのスペックを活かしきれないことから不採用としましたが、リオンザッシュはGRゾーンを使用せずともSAを付与でき、自身もアタッカーとなれるため採用を検討する価値はあると思います。
※追記 新登場したカードについての所感
この記事執筆以後に追加されたこのカード『終剣連結アビスハリケーン』もSA付与を行える戦力として見ることができます。
現在の構築においては自分のクリーチャーを破壊してしまう性質上、ファムファタァルより優先される事は基本的にありません。
しかし、『自分のクリーチャーを破壊する』『アウトレイジを種族に持つ』事を活かせる構築であれば優先的に採用することもできます。
■アンタップ
先程のウルと同じく、ガチロボをアンタップしたり相手のクリーチャーをタップしたりすることが可能なクリーチャーです。
非常に強力なカードですが、今回は枠とバランスを考えた上で不採用としました。
■受け札
今回採用していたものの他にも【6軸ガチロボ】には多くの優秀な受け札があります。
上はその一例ですが、好みや環境に応じて入れ替えるのがオススメです。
また、先程「青空の大波」の項目で触れた通り、水文明で相手のクリーチャーを手札に戻せるカードにはいくつかの種類があります。
現環境においては、「地封龍 ギャイア」に対して強い「ASAPプライオリス」や任意効果かつ自分のクリーチャーも戻せる「アクア・サーファー」が強い場面も多いので、環境やデッキの枠に応じて使い分けるとかなり戦いやすくなると思います。
■妨害
【6軸ガチロボ】は攻撃だけではなく相手をコントロールすることも可能です。
相手の動きを阻害しながら盤面を整え、万全の状態で勝利へと向かう事ができます。
ただし、あまりにロングゲームを展開しすぎるとガチロボの効果と相まって山札がなくなってしまいます。
反撃の芽を潰したら素早く攻撃に移るのが理想です。
■盤面拡大
場のクリーチャーを増やしたり入れ替えたりすることで盤面を整える事ができます。
キーカードであるガチロボに爆発的な展開力があるため、基本的にはあまり枠を割く必要はないと考えていますが、過剰打点で畳み掛けるのが好きならば一考の価値はあります。
余談ですが、オロチやミスキューの効果を自分に使用する際に横に先述の不動がいると場のクリーチャーを移動せずに効果を使用できます。
■その他自由枠について
このデッキはコスト6のクリーチャーであれば大抵なんでも使用可能です。
お好きなカードをお試しください。
おわりに
ここまで読んでくださった皆さま、大変ありがとうございます。
この記事を読んで少しでも「ガチロボに興味が湧いた」「組んでみたくなった」という方がいるのであれば、とても素晴らしい事だと思います。
【ガチロボ】はとても自由で、とても楽しいデッキです。
読者さまにそのメッセージや楽しさ、そしてガチロボへの思いが伝わっているならば、それ以上に嬉しい事はございません。
それでは、また次の記事でお会いしましょう。
貴方のデュエマライフに、よき巡り合わせがある事を祈って。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?