DM格安デッキ制作室 〜第1回 バグ丸くんコントロール篇〜
■はじめに
こんにちはまたはこんばんは。
ストレージ漁りにも飽きてきた冥さんです。
さて、今回は新企画『DM格安デッキ制作室』という事で、ファンデッキの中でも組みやすさや自由度が高いデッキとしてこちらのデッキ、【バグ丸くんコントロール】を特集していこうと思います。
以下はそのサンプルリストになります。
こちらは執筆時点でカーナベル最低価格で1960円、上手く探せばもっと安く組むことも可能かもしれないリストになります。
当記事ではこのデッキの必須枠、および採用候補となるカードを解説していきます。
しかしながら、そのまま採用候補カードを列挙するだけではガ○まとめ様の下位互換になってしまいますし、当記事ではより広く、より浅い解説を狙う事で差別化を図っていきたいと思います。
また、採用カードの取捨選択や開拓は読者の皆さまに任せ、この記事では入り口となる部分を中心に解説していきます。
(なお、ガチま○めの方の記事もきちんと参考になる記事となっているため、共に参照してみても良いかと思います。)
あとこれは余談のになりますが、私個人の意見としては(初心者にせよ上級者にせよ)こういう安くて拡張性の高いデッキは、遊びながら改造していく過程を楽しむデッキとしての意義があるのかなと考えております。
つい最近でも「初心者には『勝てる』体験が大事。だからこそ『強い』デッキを仮に高くても勧めるべき」という意見が見られました。
(というより、大手の方の発言に影響され似たような発言・発信をしている方が多くおりました。)
『安くて』『勝てるとは限らないけど』『楽しい』デッキの紹介を目指す当記事は、いわばそんな風潮に真正面から喧嘩を売るものになります。
とは言ったものの、この辺りはあくまで楽しみ方やスタンスの違いでしかないのでどちらもあって然りだと思いますが。
…さて、前置きが長くなりましたが、ここから本文に入りたいと思います。
■『バグ丸くんコントロール』とは?
バグ丸くんコントロールは、名前の通り『バグ丸くん』というカードを使ったコントロールデッキで、【除去コントロール】の系譜を引き継いだデッキです。
出た時にバトルで小型を討ち取り、破壊されればドローもこなせる高スペックな小型クリーチャーです。
さらにこのカードにこちらの『オーバーキル・グレイブヤード』のようなカードを使ってスレイヤーを付与する事で大型をも倒しながらドローし、一方的にアドバンテージを稼いで勝ちに近づく事が可能です。
こんな感じで、低コストでどんどん相手のクリーチャーを倒していく事が可能です。
こちらは破壊されても何度も使い回す事が可能な構築になるため必然的に相手の方が先に息切れを起こす可能性が高いです。
さらには除去だけでは不安な相手にも、手札破壊で抗っていけます。
候補カードが非常に多いためまとめて後述しますが、手札も場も小型クリーチャーで荒らしまくるのがこのデッキのコンセプトです。
■『バグ丸くんコントロール』の長所・短所
ここからは、『バグ丸くんコントロール』の持つ長所や短所を整理していきたいと思います。
■長所
・除去や手札破壊に長けており、着実に攻め手を奪っていく事ができる。最終的にはスレイヤーが複数重複する事も珍しくないため、回数制限のある除去体制持ちにも強気に動ける。
・コントロールデッキとしては扱いやすく、初心者でもコントロールデッキを体験できる。
・クリーチャーの破壊や墓地の活用を得意とするカードが出るたびに強化されるため、発展性がある。
・カードのほとんどがストレージコーナーに落ちているようなものばかりであり、比較的安価で組みやすい。
■短所
・1枚ごとのカードパワーが低く、テンポを取るのに失敗するとひっくり返されやすい。
・(手札破壊デッキに共通ではあるが)山札からそのターン引いたカードには無力なため、引いてきた1枚のカードパワーにゴリ押されて負ける場合がある。
・どこまで行ってもファンデッキかつ地雷デッキであり、環境デッキほどの安定感や出力はない。
■採用候補カード
それではここからは、以上の要素を元にどんなカードを採用すればこのデッキの長所を伸ばし、短所を補えるかを考えていこうと思います。
除去
除去札の候補はめちゃくちゃ多いです。
デッキの性質上小型のクリーチャーを何度も使い回す動きを取ることが多いので、除去や後述する手札破壊の役目も小型のクリーチャーに任せる事が多いです。
そういう点でこのようなカードたちが採用される場合が多いです。
先ほど挙げた主役の『バグ丸くん』を筆頭に粒揃いで、除去範囲もバラバラなので色々試してみるといいかな?と思います。
手札破壊
このデッキのもうひとつのメイン要素である手札破壊ができるカードも沢山あります。
傾向的には低コストかつクリーチャーのカード、もしくは継続的に手札破壊を行えるカードが多いです。
手札破壊以外の仕事ができるカードもあるものの、一概にどちらが強いかという比較は難しいですね。
ここに挙げてないものもかなり強力なので、仮想敵に合わせて色々調整してみても面白いかもしれません。
墓地回収・蘇生
先述した通り、このデッキは小型クリーチャーを使い回す事が重要になります。
そしてこれらが『使い回す』担当のカードたちです。
使いやすいものから癖のあるものまで様々ですが、これらを継続的に使用できれば相手のリソースをかなり奪う事ができます。
手札補充
いくらコントロール性能が高くても、手札がなければ充分に動くことはできません。
そこで活躍するのがこれらのカードで、それぞれが手札を潤す能力を持っています。
先ほどの墓地回収とこれらのカードを併用することでリソースをしっかり確保し、相手を着実に追い詰めていきましょう。
フィニッシャー
相手の動きを完全に封じ込めたらあとは勝つだけです。
速やかにとどめを刺しましょう。
相手に逆転の隙を与えないフィニッシャーを展開し、攻撃していくのがポイントです。
このデッキはライブラリアウトで勝つ手段を特に持っていない(一応山札回復を絡めて似たような事はできるが)ため、速やかに殴り切る事が重要になってきます。
一応、フィニッシャーがいなくても少しずつ盾を割り、そのカードを捨てさせる動きで比較的安全に勝つ事は可能です。
山札回復
このデッキは、強制効果でカードを手札や墓地に送るカードが結構多く採用されます。
そのため、山札切れを防止できるカードが貴重になってきます。
早期決戦が可能であれば不要なものの、相手の行動を奪っているため長期戦になればそれなりに高い確率でこちらの方が先に山札切れを起こします。
その為、決着まで時間のかかりそうなデッキが多い環境なら数枚採用を検討しても良いかもしれません。
メタ・妨害
自分の動きを速くするだけではどうにもならない相手もいます。
そのような相手にはこれらのようなメタカードを出して時間を稼ぎましょう。
相手によっては全く刺さらないカードになり自分の足を引っ張りかねない事には充分な注意が必要です。
防御札(S・トリガー)
このデッキはコントロールデッキであるため、一度制圧に成功すれば相手が攻撃できない場合も多いです。
しかしながら、もしも制圧しきる前に相手が攻撃を仕掛けてきたら…?
そんな時に活躍するのがこれら防御札になります。
殴ってこない相手には無意味とはいえ、ある程度入れておくことで速い相手にもチャンスを作ることが可能です。
防御札(ブロッカー)
数ある防御カードのうち、このデッキの核であるスレイヤー付与ギミックと最も相性が良いのがブロッカーたちになります。
ブロックした相手を破壊し、こちらは蘇生でまた盤面を固める…
そんな陰湿な戦法ができるカードたちです。
読者の方の中にもこういう戦術が好きな方が何割かはいるんじゃないかな?と思います。
受け札(その他)
特殊な形でプレイヤーや盾を守るカードもそれなりにあります。
これらを採用する事でシールドの中身にそれほど依存せずにデッキを組めますが、その一方手札の管理がシビアになってしまう欠点もあります。
ここまでが、大まかな採用候補カードになります。
もちろんまだまだ採用できるカードはありますが、あまり長くなっても仕方ないので今回はこの辺りで一度ストップとします。
ここから先はデッキを組み、改造する中で色々考え、読者の皆様に見つけていただければと思います。
■もしもこのデッキを改造するなら?
というわけで、ここからは皆様のターンです。
とは言ったものの、流石にこれだけでは手がかりが少なく、デッキを組むのが得意でない方には少し厳しいかなと思います。
私もカードだけを出されて何を足せば強いか聞かれてもすぐには分かりませんからね。
そんなわけで、構築の改造を考える上でのヒントになるようなカードを、他文明から探していきたいと思います。
ただし、このデッキでは蘇生や手札破壊をメインギミックに据えている都合上、相性が良いカードが闇との多色になりやすい傾向があります。
改造する際は火文明の枚数に充分ご注意ください。
文明を足してみる(水)
水文明を採用する利点は使いやすく小回りの効くカードを多く採用できる事にあります。
また、青/黒の組み合わせが小型クリーチャーの蘇生を得意としていることも追い風となります。
文明を足してみる(光)
光入りのメリットはスレイヤーと相性の良いタップ能力やブロッカーを扱える事にあります。
強力なメタクリーチャーが多い、防御が硬いなどの独自の強みもあるので採用する価値は充分にあるかと思います。
文明を足してみる(自然)
自然入りの強みは独自の範囲を持つメタカードを採用できることや、スレイヤー付与と相性の良いマッハファイターを投入できることにあります。
特にマッハファイターは、スレイヤーを付与してやる事で確定除去のように使える非常に強力な能力です。
マナ加速の旨味こそ少なめのデッキですが、噛み合いは悪くありません。
■おわりに
さて、ここまでお付き合いいただきありがとうございます。
非常に長々と書きましたが、おそらく網羅しきれていないカードも多いでしょう。
その辺りの開拓は皆さまにお任せしたいと思います。
この記事が安価なデッキを組み、デュエルマスターズに競技とはまた違った楽しみ方を見つける入り口となれば幸いです。
■おまけ(サンプル改造リスト)
なお、この構築は一例に過ぎないため、読者の皆さまが各々好きなように改造していただければ幸いです。
■おわりのおわりに
それでは、今回の記事はここまで。
また次回、別の格安デッキ解説でお会いしましょう。
冒頭で真っ向から喧嘩を売ってしまったfl○t○房関係者の方々、および彼の視聴者の皆さまから怒られないことを心から祈ると共に、この記事の〆とさせていただきます。
お読みいただきありがとうございました。
それでは皆さま、よきデュエマライフを。
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