ゼロから組める【7軸ガチロボ】『ゼロから構築』第二回
はじめに
こんにちはまたはこんばんは。運ゲー上等の冥さんです。
本日は、前回の【6軸ガチロボ】に引き続き、【7軸ガチロボ】の構築を紹介していこうと思います。
事前知識がなくとも構築できるように一つ一つ解説していきますので、少々長い記事となってしまいますが、お付き合いください。
【7軸ガチロボ】とは?
【7軸ガチロボ】は、独特の踏み倒し能力を持つ『ガチャンコ ガチロボ』を主軸に据えたデッキです。
その独特の使用感からファンも多く、最近では公認大会で結果を残している方もいるなど非常に強力なデッキとなっています。
このクリーチャーの特徴的な能力として、出た時または攻撃する時に使用できる踏み倒し能力があります。
『山札の上を3枚捲り、全てコストが同じクリーチャーであれば全部出す』という能力は他のカードにはない強力なものです。
しかし、その能力を最大限に活かすためには、デッキ内のカードのほとんどをコストの同じクリーチャーで統一する必要があります。
今回のデッキでは、ガチロボを除く全てのカードを『コスト7のクリーチャー』で統一することで、ガチロボの能力を最大限に活かして戦います。
デッキの長所と短所は以下のようになります。
長所
・全体的にカードパワーが高く、一枚で圧をかけられるカードが豊富
・相手の様々な戦術に対して対策ができる
・自分の動きの中でも使える受け札を多く使用でき、ビートダウンに強い
・豊富な除去やマッハファイターにより盤面を安定してコントロールできる
・相手のリソースを削り、有利な状況を作り出せる
・最速4ターン目からガチロボを利用して大量展開が可能である
・ビートプランに適したカードも存在するため、攻撃的な構築も可能
短所
・ガチロボの効果でガチロボを捲ってしまう事で効果が不発に終わってしまう
・捲りにある程度依存するデッキであり、下振れると相手をコントロールしきれない事がある。
・値段が少し高め(それでも5cコントロールなどに比べればかなり安価)
このように、基本的になんでもできるデッキとなっています。
どんなカードを入れればいいの?
具体的には、デッキの核となるガチロボを除いて
必須枠
・初動 8枚〜
・早期展開 4枚
準必須枠
・受け札 10枚〜
・妨害 8枚〜
・除去 4枚〜
その他自由枠(対策・SA付与・アタッカーなど)
結局、どんなデッキになるの?
まずは参考として、私の7軸のデッキレシピを紹介します。
こちらのデッキは相手の攻撃を耐え、相手をコントロールしながら圧殺するというコンセプトとなっています。
採用カード 個別解説
ここからは、それぞれのカードについて、採用理由や枚数、価格について解説していきたいと思います。
(価格は、通販サイト『トレカカク』様を参照させて頂きます。また、価格は執筆現在(2021/11/04)のものを参照しているため、多少価格が変動している可能性がありますがご了承ください。)
必須枠
■ガチャンコ ガチロボ
役割 キーカード・展開
枚数 4枚
最安値 80円
平均価格 179円
このデッキの核となるカードです。
出た時や攻撃する時に山札の上から3体ものクリーチャーを展開することができます。
このデッキはガチロボを除く全てのカードがコスト7のクリーチャーです。
そのため、このカードがめくれない限り必ずクリーチャーを場に出すことができます。
また、もう一つの能力である相手の盾枚数によって自分の水のクリーチャー全員を攻撃もブロックもされなくする能力も非常に優秀。
時にはこの能力によって相手のトリガーで出てきたブロッカーを無力化し勝利を掴める事もあります。
■イチゴッチ・タンク/レッツ・ゴイチゴ
役割 初動・マナ加速
枚数 4枚
最安値 40円
平均価格 60円
このデッキの初動枠の1枚です。
2コストの至って普通のマナ加速です。
このデッキにおいては早期カード使用に使用されるなくてはならないカードの一枚です。
上面は特に効果はありませんが、大型の打点としてフィニッシュに貢献してくれる事もあります。
■闘争類拳嘩目 ステゴロカイザー/お清めシャラップ
役割 初動・マナ加速・妨害・対策(墓地利用)・山札回復・除去・手札補充
枚数 4枚
最安値 380円
平均価格 464円
一枚でかなりの役割を持っています。
マナ加速によってこちらの動きを早めつつ、相手の戦術を阻害したり、相手の山札を弱くしたりと色々な仕事が可能です。
また、墓地シャッフル能力を自分に使用する事で山札を回復する事も可能です。
上面は手札補充を兼ねたマッハファイターであり、メタカードやシステムクリーチャーの除去に長けているほか、パワーも十分高く様々なクリーチャーを倒す事が可能です。
■天命龍装 ホーリーエンド/ナウ・オア・ネバー
役割 早期展開・受け札・サポート
枚数 4枚
最安値 3400円
平均価格 4317円
なんといっても下面が非常に強力です。
ガチロボの他にも、後述する除去や妨害、追加展開を行うクリーチャーの効果を早く使うことができるため、状況に応じて使い分ける事ができます。
また、このカードが盾からトリガーした際にも同様の仕事が可能で、速攻デッキに対してはかなり強く出る事ができます。
上面は強力なブロッカーであり、かつ相手の盤面を止める能力を持っており、相手のターン中に出すことができればほぼ確実にターンが返ってきます。
このカードの下面や「サイバー・I・チョイス」(後述)によって場に出すことが可能です。
地味ながら1枚ドローできる能力も強いので覚えておきましょう。
自由枠
■レレディ・バ・グーバ/ツインパクト・マップ
役割 受け札・初動・手札補充
枚数 2枚
最安値 20円
平均価格 58円
マナ加速や早期展開用のカードを手札に加える事ができるカードです。
見る枚数が3枚と控えめな事、ガチロボを手札に加えられない事に注意すればかなり優秀なカードになります。
上面は効果バトルによって除去を行えます。
ただし、ガチロボから捲れてもアタッカーにできないため注意が必要です。
■メヂカラ・コバルト・カイザー/アイド・ワイズ・シャッター
役割 妨害・受け札・対策(速攻)
枚数 4枚
最安値 1000円
平均価格 1220円
相手にかの「全能ゼンノー」のような攻撃封じ能力を押し付けるカードです。
速攻デッキ相手に出すことができれば相手はほぼ詰みます。
また、相手の呪文に反応したドロー能力もハンデス呪文を無力化したり、呪文の効果で展開されたクリーチャーに対応するカードを手札に加えたりと優秀です。
任意効果なので必要以上に山札を減らす必要もありません。
下面も相手のクリーチャーを2体、2ターン足止めできるため非常に優秀な受け札となります。
また、低コストで相手をタップできるため、殴り返しにも使用可能です。
■堕悪の覇王 シャークウガ/闇の魔改造
役割 カード指定除去・メタ除去・受け札
枚数 2枚
最安値 60円
平均価格 154円
上下両面が非常に優秀な除去カードです。
上面はカード指定での2枚バウンス能力を持っています。
クリーチャーではないカードや自分の場のカードも戻せるため柔軟性が非常に高いです。
下面は主要なメタクリーチャーをまとめて除去することができるほか、速攻デッキのような小型クリーチャーを並べて攻撃するデッキに対して使用する事で全体除去のようにも使用できます。
■悪魔龍 ダークマスターズ
役割 妨害
枚数 4枚
最安値 280円
平均価格 437円
相手の手札を3枚見て捨てる能力を持っており、相手の動きをかなり遅らせる事ができます。
ナウオアネバーから出しても5マナ3ハンデスとかなり強力なスペックをしており、【天門】など手札を多く使用するデッキに対して使用する事が出来ればほぼ詰み状態まで持っていく事も可能です。
■ドマンモ龍樹
役割 妨害・効果使い回し
枚数 2枚
最安値 300円
平均価格 539円
自分のクリーチャーが出るたびにハンデスを行うことができます。
ガチロボの効果を使用するたびに相手の手札を3枚削れるのは非常に強力です。
また、ターンに一回自分のマナゾーンからクリーチャーを召喚(コストは支払う)する事ができ、手札に嵩張ったカードをマナに置いておいて後からこのクリーチャーの効果で出すことも可能です。
そして、この手のシステムクリーチャーの弱点である除去に対して強いのがフシギバース能力です。
仮に破壊されても場のクリーチャー1体をマナに送って復活できます。
この効果でマナに送ったクリーチャーはこのクリーチャー自身の効果で再び召喚して効果を使い回す事もできるため、非常に多くの仕事ができます。
■怒流牙 サイゾウミスト
役割 受け札・山札回復
枚数 3枚
最安値 340円
平均価格 580円
盾を増やすことで1体止めつつSトリガーを狙う事ができます。
また、墓地のカードを山札に戻す事も可能です。
仮にマナゾーンに置いたとしても優秀な色基盤になります。
■龍装の悟り 天命/ヘブン・デ・エンドレーサ
役割 妨害・除去
枚数 2枚
最安値 110円
平均価格 283円
上面は相手が光以外のカードを使用するのを妨害します。
光のカードのコストを軽減する効果もあり、このカードの下面やサッヴァーク(後述)を軽く出すことができます。
下面は汎用性の高い除去札です。
相手が回収しにくい盾にクリーチャーを送る事ができます。
SトリガーやGストライクを持つクリーチャーを送ってしまうと後で辛い場合もあるので注意しましょう。
■煌龍 サッヴァーク
役割 カード指定除去・盾追加・除去耐性付与
枚数 2枚
最安値 300円
平均価格 400円
出た時の効果でカード指定除去ができます。
先程も触れた通り、盾への除去は回収がしにくく強力です。
また、攻撃時に盾を増やすことができ、その盾を除去耐性に変換することもできます。
■キング・マニフェスト
役割 追加展開・除去
枚数 2枚
最安値 360円
平均価格 480円
出た時にランダムな踏み倒しを行えます。
バズレンダ2回目以降を使用する事はほぼありません。
また、地味ながらマッハファイターである点も強力です。
色基盤としてもかなり優秀で、マナゾーンに置く事も多いです。
■サイバー・I・チョイス
役割 受け札・追加展開
枚数 1枚
最安値 100円
平均価格 150円
殿堂カードです。
このデッキにおいてSトリガーがついているカード全ての5枚目になります。
受けだけでなくガチロボから捲れても強力です。
手札が十分にないと能力が使用できないため、安易に手札を消費しすぎないプレイングも重要になります。
採用候補カード ざっくり解説
ここからは、採用候補となるカードを役割別に何枚か解説していきます。
■マナ加速
マナ加速枠はこちらの2枚も採用可能です。
鬼龍院は下面がマナ加速カードです。
2マナ加速ができることはまずありませんが、上面がサイキック利用+マッハファイターによる除去として優秀です。
採用する場合は先述のイチゴッチ・タンクと入れ替えるのがオススメです。
アマデウスは、呪文面のコストの重さとクリーチャー面のデメリットの大きさからあまり採用される事はありません。
しかし、上面が闇のドラゴンである事を活かせるデッキにおいては出番があるかもしれません。
■妨害・封殺
相手の戦術を妨害するカードの中でもオススメなのがこれらのカードです。
エモーショナルはクリーチャー1体の能力を無効にする事ができ、キーとなるクリーチャー1体に依存するデッキに有効です。
ゼロルピアループなどに対して出すことができればほぼ詰み状態にできます。
また、選ばれなくなる効果も優秀で、このクリーチャーが2体並ぶと除去が非常に困難になります。
別格の超人は低コストのカードが多いデッキ、特にクリーチャー主体のデッキに対してほぼ何もさせない事が可能です。
このデッキは平均コストが6.9という高い数値であり、ガチンコジャッジに勝ちやすくなっています。
唯一の注意点として、相手が呪文を唱え、ガチンコジャッジに勝った時のドロー効果は強制です。
山札切れに注意し、早めに勝負を決められるように心がける事が重要です。
ドケイダイモスは、墓地から使い回す事ができるハンデスクリーチャーです。
先述したダークマスターズと比べると地味にも見えますが、呪文面を使用して墓地に送った後に手札消費なく出すなど、細かい動きに優れています。
下面も除去が可能な受け札になっており、無難に強いです。
ライマー・サーベラは相手の盤面と手札を同時に削る事ができます。
フシギバースで使い回しが容易であり、かつSトリガーにより早期に出すことも可能です。
■除去
優秀な除去札としてこれらが挙げられます。
ビバ・ラ・レヴォリューションはガチンコジャッジを絡めた複数体除去が特徴です。
「別格の超人」の項で先述した通り、このデッキはガチンコジャッジに勝ちやすくなっているため、相手の盤面に対して十分に全体除去を狙えます。
ビバラ龍樹は、相手の場のクリーチャー全体のパワーをマイナス4000できます。
とこしえの超人まで破壊できるマイナス4000という高パワーの除去は非常に優秀で、先程のビバ・ラ・レヴォリューションと違ってオニカマスやキユリのように選ばれないクリーチャーも破壊できます。
ジョウモン爺は下面が軽量の除去札として優秀です。
低コストで邪魔なメタカードやシステムクリーチャーを盤面からどかす事ができるため、ガチロボのお膳立てとして優秀です。
上面は小型クリーチャーの攻撃を封殺でき、大抵の速攻デッキはこのクリーチャーが出ると何もできなくなります。
マッハファイターも相手の盤面のクリーチャーを破壊する手段として優秀です。
■受け札
これまでに解説した物の他にも、【7軸ガチロボ】には優秀なSトリガーを採用する事が可能です。
種類が非常に多いため個々のスペックについては割愛しますが、どれも高い守備力を誇ります。
また、Sトリガー以外にも優秀な受け札となるシノビも存在します。
盾がなくても手札にあれば使用できるため、安定感の高さが魅力です。
また、ガチロボの効果で大量展開したクリーチャーたちにブロッカーを与えてプレイヤーを守ることもできます。
■SA付与
クリーチャーを即座に攻撃できるようにするのがこの2枚です。
ワイルドマックスは、自分のクリーチャー全てを即座に攻撃できるようにします。
ガチロボ以外にも攻撃時の効果が強力なクリーチャーは多く、攻撃的なデッキであれば十分に採用が検討できます。
スタジェムは下面で次に出すクリーチャーにマッハファイターを与える事ができます。
盾を攻撃する事にはリスクも伴うため、相手の盤面にクリーチャーがいるならばこちらも有効なカードです。
※追記
王来篇にてこちらの『覚醒連結XXDDZ』が収録されました。
クリーチャーが即座に攻撃できるようになる他、呪文の封殺や間接的な殴り返しの抑止までできる強力なカードです。
地味に盾追加もできますが、呪文を封殺する際に墓地に置かれてしまうため、注意が必要です。
同様の理由から、ナウオアネバーで場に出すと出力が半減してしまう点も注意して運用するのがお勧めです。
■アタッカー
これらはいずれも攻撃時に有効な効果を持っていたり、相手の受け札に対抗できたりする攻撃的なクリーチャーです。
今回のデッキではコントロール気味に戦うこのデッキの構築思想とかみ合っていなかったため不採用でしたが、積極的に攻撃した方が強い環境などにおいて輝くカードたちです。
■その他(特殊コンボ)
最後に解説するのはこの2枚の組み合わせ、通称『ラストvチャロン』です。
成功確率こそ低いものの、ひとたびこの2枚が場に揃えば相手の盾を全て墓地に送る事が可能な超ロマンコンボです。
専用に近い構築が求められるため難易度はかなり高いですが、ロマンあるコンボが好きな方は試してみても良いかもしれません。
■その他自由枠について
例のごとく、コスト7のクリーチャーであれば大抵は採用可能です。
好きなクリーチャーをお試しください。
おわりに
ここまで読んでくださった皆さま、大変ありがとうございます。
この記事を読んで「ガチロボデッキ面白そう」「6軸以外のデッキも楽しそうだな」「自分もガチロボを使って大会に出てみたい」と思っていただければ幸いです。
ガチロボにはデッキの数だけの構築が存在します。
その楽しさや強さをほんの少しでも皆さまに伝える事ができたならば、非常に嬉しいです。
それでは、また次の記事でお会いしましょう。
貴方のデュエマライフに、大いなる喜びと感動がある事を願って。
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