雑念ごと、過去へ。

あ…ヤバい。時間が止まる。

クリスマスシーズンのショッピングモール、明るいクリスマスソングが
一瞬 聞こえなくなる。

…記憶が よみがえった。


その時 目にしたのは、可愛い猫のキャラクターのバッグ。
このキャラクター、高校の時の体操服を入れてたバッグと同じ。


イヤな記憶。大好きなキャラクターだったのに。
今でも 大好きなのに。




とても暗い中学生活を送り、進学した高校には、同じ中学から行った女子は いなかった。

それなりに平和に暮らしていた高校2年の時(だったかな?)

移動教室から戻ると、私の体操服が 転々とぶちまけられていた。

慌てて拾い集めて、あれ…。


お気に入りの、猫のバッグが無い。
え、なんで…。


誰がやったとか、なんで私?とか、どうでも良かった。
バッグ、返してくれ…。


同じフロアから階段をおりて探す。
廊下の角、ゴミ箱、掃除用具入れ…無い。


当時 母がやってた内職に使っていた工業用ミシンで
補強してくれたので、元々のふんわりしたシルエットではなく
カッチリしたフォルムになっており、そこも逆に気に入っていた。


今 思うと、ホントに なんで??って思うんだけど
何が 誰の 気に障って こんな事に なったんだろう…。


気に障る事は、無意識にやらかしがちな私だけど
なんで こんな事するかなぁ。


一応、生徒指導室に届け出た。
プリントされている猫と、文字と、特徴を詳しく説明して。

先生も私も、まぁ出てこないだろうな、という
暗黙の空気。


実際、出て来なかった。どこにいっちゃったんだろう。




ふぅ。気分 変えなきゃ。



そういえば、燃え殻さんの本、ずっと探してるんだったなぁ。
そろそろポチらなきゃ、手に入らないかなぁ。


本屋さんの検索機で探す。
4冊表示されたが、3冊に、店頭にありませんの✕が付いている。


1冊だけ〇の、その本をペラペラめくる。
冒頭の1〜2ページを読んで、あ、また、タイムスリップしそうだ…。


慌てて閉じる。全くもぅ。




「過去と出会い直す時期」と、この1ヶ月ほど 占いに出ていた。
まさか、こんな意味じゃないだろうな…。


こんな日もある。
したたかな人なら、歌の2〜3曲も作ってしまう所だろうか。

ひとまず、退散。過去の記憶から。



あのキャラクターのバッグ、改めて買おうかしら。
同じものは、多分 もう無いだろうけど。

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