週刊めいろま Vol.532 欧州から学ぶ家の防犯(2)/斧やバールの攻撃に耐える窓は命を守る/国内で施工可能なメーカー/クリップ/おすすめ本
Vol. 532
目次
1. 欧州から学ぶ家の防犯(2)
2. クリップ
3.おすすめ本
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1. 欧州から学ぶ家の防犯(2)
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前回からの続きです。
●窓の防犯
強盗や泥棒は侵入経路として窓を狙います。ドアより破壊しやすく室内を見やすいからです。
また最近三鷹でおきた強盗未遂事件も雨戸を破壊してガラス戸から侵入しています。警視庁の調査では、日本の場合戸建ての55%が窓からの侵入です。
https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki26/theme_a/a_d_1.html
以下は強盗が以下に簡単に家の中に入るかがわかる現実の動画です。イギリスでおきた事件ですが、バールを使ってイギリスのかなり硬い窓枠を外し簡単に侵入しています。
日本の場合は窓枠が柔らかいアルミなので侵入が遥かに簡単です。最近発生している強盗も、雨戸を破壊、窓枠やドアをバールで破壊しての侵入なので手口がにています。
Burglars caught on CCTV breaking into a house in broad daylight
https://www.youtube.com/watch?v=48ULaN___wU
したがって、身の安全を守るためには侵入経路を潰す防犯対策が重要です。
日本では犯罪者が足を踏み入れると音が出る砂利を敷く方もいますが、侵入されてしまったら意味がありませんので、砂利よりも侵入を防ぐ対策にお金を使ったほうが得策です。
以下はイギリスの警察が推奨する防犯対策です。
まず家の外に出て窓が外からどのように見えるかを確認し、潜在的な侵入経路を潰していきます。
ー 犯罪者が窓に手や身体が届くのにできる壁、ゴミ箱、庭の家具など窓に登れるもの。踏み台になるものを置かない
ー 物置のセキュリティを強化し、金属製で強固な鍵をつける
ー 犯罪者がハシゴやスコップ、ハンガーなどを取り出せないようにする
ー 家の前から裏庭に行ける道を鉄格子などで塞ぐ
ー すべての窓にセキュリティアラームを付ける
次に窓自体を強化します。
ー 防犯ガラスの窓に入れ替えます。
ー 防犯窓への入れ替えが予算的に厳しい場合はセキュリティフィルム(https://amzn.to/3C3ds1Z)を貼り付けます。
ー 窓に鍵がついていない場合はサッシュストップ(窓用防犯鍵)(https://amzn.to/4fn8F9S)を取り付けます。外から窓を開閉できないようにテストをしてください。
ー二階や三階の窓でも要注意で犯罪者はハシゴなどでのぼり上の窓から侵入するケースが多いのでしっかり対策します。
犯罪が多く 防犯が進んでいる アメリカと欧州には 強固な国際基準が存在しています。
まず 参考にしていただきたいのが 欧州の窓ガラス の規格である「EN 356: 1999」です。
これは住宅や オフィスビル、学校などに使われる 窓ガラスの強度を防犯の観点から 統一した規格です。イギリスや欧州で家の窓ガラスを入れる際にはこのような規格に沿っているかどうかということを検証します。
「EN 356: 1999」の規格の分類は以下の3つのカテゴリがあります。このような規格の窓が一般住宅に入っていて、家の保険をかけるときにも確認されます。
●物理攻撃ガラス
EN 356 攻撃グレージング
●弾道ガラス
BS EN1063 弾道または弾丸ガラス
NIJ 0108.01とUL 752弾道または弾丸ガラス
AK47弾道または弾丸ガラス「BR4+」
●耐爆ガラス
EN 13541 耐爆発性グレージング
上記の規格に合致する窓は2つの構造から作られています。
まず、最も一般的なタイプは、「PVB」というもので、中間層と結合された1つ以上のガラス層で構成される構造です。ガラス自体が攻撃されると割れて割れますが、中間層で窓ガラス自体は保持されます。一般的に「合わせガラス」とも呼ばれます。
「合わせガラス」の強度は厚みにより、欧州の一般的なものは0.3mmですが、防犯用は1.5mm以上です。
2つめは「グラスポリカーボネート」(Glass-Polycarbonate)です。合わせガラスの構造に似ていますが、中にポリカーボネートが入っていてガラスが飛び散らないようになっています。特に弾道(防弾)用途で使われます。
試験の方法:
特別に設計された機械を使用してボールを落とす「ドロップボール」または「ハンマーと斧攻撃」を使用して破壊テストを行います。
欧州の防犯ガラスの窓の耐久性を示した動画が以下になります。SILATECというドイツのメーカーのものになります。
このメーカーの製品は高価ですが大変質の良いものです。
欧州の住宅の中には外観は普通でもこういう高価な防犯ガラス、防弾ガラスを入れているものがたくさんあります。
How to BURGLAR PROOF your house - Burglary protection for your home.
https://www.youtube.com/watch?v=CH3RmWhwlfQ
これはSILATECのP4AとP6Bを比較したものです。どちらも強盗対策用のガラスですが、対策してあるものだとここまで激しく斧で破壊しても侵入できません。合わせガラスやポリカーボネート入りがどれだけ強いかよくわかります。つまりこのぐらいの強度がなければ命を守るだけの耐久性がない、ということです。日本の一般家庭のガラス窓が以下に脆弱か本当によくわかりますね。
Which Glass is burglarproof? P4A Glass vs. P6B Glass
https://www.youtube.com/watch?v=ssq-J-uFz50
https://www.silatecglass.com/armored-glass/
さらに同じメーカーの防弾ガラスのテスト動画です。以下はAK47に攻撃された場合をテストしています。
AK47は安価なため紛争地で使われたりテロリストが使いますが、実は欧州や北米では犯罪者に出回っており、強盗などに使われることがあります。だからこのようなテストが必要になります。
防弾ガラスだと当然の如くハンマーやバール、斧による攻撃への防御もあります。
Bulletproof glass test AK 47: Can it stop 17 shots?
https://www.youtube.com/watch?v=CWNrVAvcOc8&list=PLsIKRX-v12JK3YB0eIZ4vjJPci9nS8Lc_
日本ではこのレベルの防犯ガラスを提供しているメーカーは数少ないのですが、セコムやヘラクレス技研のようなメーカーが対応しています。
セコム
https://www.secom.co.jp/business/security/goods/glass.html#v7YTPlayerModal
セコムの「SECOMあんしんガラス」、「SECOMあんしんガラス防災+」の特殊フィルム厚は1.52mm(60ミル)、「SECOMあんしんガラスSG」の特殊フィルム厚は3.04mm(120ミル)です。欧州基準に近いものになっています。また防犯センサーと連動しています。
ヘラクレス技研
https://www.hercules.co.jp/jpn/products_j.html#sec_lv3
欧州及びアメリカ基準の防弾ガラス、防爆ガラスを提供している貴重なメーカーです。一般家庭にも施工可能です。おそらく国内最強です。
住宅用の防犯ガラスは既存のサッシへの取り付けが可能で、FLガラス3㎜ + PU1.5㎜ + FLガラス3㎜ = 7.5mm。ビル用は14mmで欧州防犯規格P6Bレベル相当。防爆ガラスの場合は、総厚さ19mmです。
テロ対策用の防弾ガラスもあります。防弾ガラスの場合は分厚いので、窓の設計からやり直す必要があります。
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2. クリップ
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トランプ当選で東アジアに脅威増加
https://www.economist.com/finance-and-economics/2024/10/30/donald-trump-would-leave-asia-with-only-bad-options
東アジアの安全保障は優先順位ではないため状況悪化と見ている専門家が多い
メルケルの回顧録出版
https://www.economist.com/europe/2024/10/24/angela-who-merkels-legacy-looks-increasingly-terrible
来月出版されるが、評価は散々。無能なリーダーだったという評価
イギリスで人気の赤ちゃんの名前
https://apple.news/Aqu2OMQQ4Qg2DI5b650g_SQ
男の子はLiam, Oliver, Elijah, Mateo, Lucas。女の子はOlivia 、Amelia 、Emma 、Sophia 、Charlotteで若干クラシカルな名前が復活
イギリスの新予算案で高齢者激怒
https://apple.news/AoAwGsTsKQa-HJ2MntTd2Gg
労働党政権が最新の予算案を発表したが、個人年金の未使用分を本人死亡後に遺産相続時に相続税免除の条件を撤廃で激怒の高齢者多数。他にも増税だらけだが公務員の給料は激増で有権者はカンカン。次の選挙は負ける可能性が高い
北朝鮮が過激化
https://www.economist.com/asia/2024/10/30/north-koreas-fanatical-regime-just-got-scarier
ウクライナへの派兵とミサイル発射の活発化で世界では脅威が増したと指摘されている。緊迫度が日本より高い
スウェーデンがスーパーのビニール袋への課税を終了
https://apple.news/AOTVB_Hx-R8uyusfI1yWlyg
使用枚数は減ったがすぜに課税しまくりなのでこれ以上はやりませんとの政府
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3. おすすめ本
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サカナとヤクザ
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魚介類の密猟とヤクザ世界の関わりを深くおったルポ。面白い
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