"裏切らないものを僕はずっと探して生きて"いた
そんなうまくいくもんじゃない
でも人生ゲームやめれない
と続く、歌詞。私は裏切らないものをずっと探していた。
思えば裏切られ続けてきた。信じた人には裏切られる。信じたいと思った途端にいなくなる。
そんなことばっかで、私はもう、信じることをやめた。
いなくならないでほしかった。
私の前から姿を消さないでほしかった。
学生時代に好きだった人は不登校になった。
そこから追いかけて連絡とったけど、
最終的には連絡が返ってこなくなった。
諦めきれずにまた連絡とったけど、
ひどい言葉をかけられて私の5年は終わった。
10年くらい応援してたアイドルがいた。
やる気なさそうだけど、歌もダンスもうまくて、ギャップと才能に惚れていた。
何でも許してきた。自分の感情は二の次だった。
スキャンダル撮られたって、やる気を見せなくたって、そこにいてくれればそれで良かった。
だけど、結局、いなくなった。
"ずっとやめたかった"そのようなニュアンスを聞いて、過去まで否定された気がした。
もう誰も好きにならない。
好きになったら、始まれば、終わりが怖い。
好きにならなければ、何も始めなければ。
そしたら、何も終わることはない。
ずっと本気でそう思ってた。
活動休止してからは、なんとなく芸人を見た。
ただの暇つぶし。ときめくことも、楽しくなることもない。ああ、私はこんな人生なんだとさえ思った。
そんな生活に光が差したのは、あるグループのデビュー発表だった。サプライズ発表されて、泣き崩れるメンバーを見て、久しぶりに感情が動いた。
ああ、この人たちを応援したい。そう思って数ヶ月。過去ばかり見ていることに気づいた。ド新規のくせに、過去の方が、良かった。ああ、この現象…前の時と同じだ。私はどうしてこうなるんだろう。私はどうして、今が満足できなくて、過去ばかり振り返ってしまうんだろう。
そんな時に見ていたあるドラマ。
当時嫌いだったグループのメンバーと共演していた。まあ顔はいいんだろうけど…好きじゃないからな。
何でそこまで根にもっていたかというと、
活動休止前の時に共演して、すごく失礼な態度をとられたことが気に食わなかったからだ(ドラマに出ていたメンバーではないが)。
あとは知らなかった、知ろうともしなかった。
私の人生を救ってくれたと思ったグループから数ヶ月で降りかけていた頃、興味を持ってYouTubeを見た。あんなに毛嫌いしてたのに、興味を持ったのがまずすごい。ここまでの振り幅は自分でもなかなかない。
夢中になった。
彼らを応援したいとかそういう感じではなく、見入ってしまった。
そこからは彼らを応援して、もう2年半になる。
SNSでの炎上やお気持ち表明。自分のところにはあんまり出てこないけど、たまにあるし、ネットニュースにもなる。
ただみんなに言いたいのは、恵まれてるってこと。
こんなに恵まれててなんでそんな文句あるの?
それを見えるように書くの?
何だかなあと思う。
いてくれるだけでいいのに。
かつてそれすらしてくれなかった元担当からすると、
元気で楽しそうにしてくれるだけで十分なのに。
まあ、健康とかの有り難みってなくしてから気づくって言うし。
私はもう十分幸せです。
何かに縋りたかった過去の自分とはもう決別して、前だけ向いて生きていこう。