何でもハラスメントだ!と言われるようになった、と思っている人へ
noteのフォロワーさんの過去記事を読んで、深く頷く。
なんでもハラスメントと言われる、何も言えなくなる、最近の世の中やり辛いetc…そう思っている人は、今まで自分以外の誰かや、何かに対して、無自覚に負担を押し付けてきた人だと断言できる。いわゆる《無自覚の特権性》を持って生きてきた人だと思う。
この世はお互い様の助け合いの社会、情けは人の為ならず、つまり人の為に何かをすることは巡り巡って自分の為にもなる。(これは私が尊敬して止まない枝野幸男さんからの受け売りだ)
負担を誰にもかけないで生きていける人などいないし、持ちつ持たれつ、例えば野菜や動物を育ててくれる人がいなかったら、私たちは安心して学校に行ったり仕事をすることもできず、水汲み仕事や畑仕事で1日を終えるだろう。でも、自分の言葉や行動で、目の前の相手に負担をかけることや、嫌な思いをさせることは、心がけて気をつければ、減らすことができる。
この世にある差別を指摘されて「それは差別じゃない、区別だ」と返す人にも、この際だから言っておきたいのだけれど、相手が差別を受けている、扱いに差がある、と訴えている事実が、事実の全てなのだと思う。
いじめられてる人に、それはいじめじゃないイジリだ、遊んでやってるんだ、冗談だよと返したところで、本人がいじめを苦にして現世において最後の手段に訴えたら、そんな言い訳が通用するとでも?相手の受け取り方が悪いんだ、と言えば罪が軽くなるとでも?
昔、電話対応の仕事をしていた時のこと。
こちらの態度が気に入らないからと、オマエは事務に向いてない!バカアホ!と罵ってきた人。そりゃあミスしたのは自分の責任だけど、こちらの謝罪も聞かず話も聞かず、一方的に、とある言葉を連呼して怒鳴り散らしてきた人。
そんな言葉を見ず知らずの他人に投げつけても、いいと思って、育ってきてしまったんですね…ああ、かわいそうに。
もう大人になってから時間が経ちすぎて、誰も注意してくれないんだろうね。
そういう人の周りでは、結局、人の心はそっと離れていくだけ。そう思うことが、今の私にできる、過去の自分に向けた、精一杯の慰めだ。