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カッコいい床屋(ゆかや)さん

本日は、大型リフォームを行なっている事務所の終盤工程、「長尺シート」を貼る床屋(ゆかや)さんのお仕事を訪問してきました。

長尺シート
土足で歩く場所で使用されることの多い、クッションフロアよりも耐久性のある素材で、ポリ塩化ビニル;プラスチック素材の一種でできています。

長尺シートは土足でも耐えられるような丈夫な素材。住居用で使われることはあまりないとのことで、病院や公共の施設でのお仕事が多いとのことです。

職人さん
「プール周りのシートも貼ります」

「あの凸凹したシートですね!」

さぁ、いよいよ長尺貼りです。

まず、床に接着剤を塗っていきます。

長尺シート専用の接着剤を床に出し
ギザギザの道具で華麗に伸ばしていきます
均一に、どんどん伸びていく接着剤

写真では少しわかりずらいのですが、あれよアレよという間に、均一に鮮やかに塗り広げられていく接着剤。

ここまで3分くらい
10分足らずで全体を塗り終えました

は、早くてきれいです!

ここから接着剤が少し乾くのを待ちます。

「少し乾いた方が着きがいいんです」

なるほど💡

シートを伸ばし、道具で整えていきます
作業がどんどん進む

接着剤が少し乾いた頃、今度はシートを伸ばし、上から柔らかい素材の道具でシートを整えていきます。

見応えがあるのは、部屋のコーナーでのお仕事

複雑な形が多いコーナー

寒いこの日は、時々バーナーで軽くシートを炙って、柔らかくしてから作業をしていました。

夏と冬ではシートの硬さが変わるため、作業時間も大きく変わるそうです。冬の作業は大変ですね。

時々バーナーで少し炙って柔らかくします
いろいろな道具を使って、コーナーへシートを合わせていく

4、5種類の道具をこまめに切り替えて、厚みのあるシートをどんどんコーナーの形へ収めていきます。

複雑な形にもピッタリと合っています

迷いのない素早い手の動きは、見ていてとても楽しく、頼もしい!

途中、作業で出た切れ端を捨てるお手伝いを少ししましたが、意外とシートが重い!

「横幅180cm 長さ9mのロールで約50キロになります」

なんと、大人1人分!それは重い!

若い頃はその重たいロールを担いで、階段も登ったそうです。ツルツルして重くて、運ぶのは難儀だったでしょう。

シートを敷いた後は、繋ぎ目を溶接します。

長尺シートは元々海外が主流だったそうで、溶接の道具も海外製とのこと。こちらの道具も熱風が出るので注意が必要です。↓

長尺シート溶接の専門道具 海外製!
溶接の素材をセットして
繋ぎ目に溶かし付けていく
あっという間です

溶接ではみ出ている上の部分を切り取る↓

余分な箇所を切り取っていきます


溶接後

シートの継ぎ目が溶接されました。

ここまで、素早く丁寧に作業を進めるゆかやさん。実はとてもおしゃれな方で、革製の腰袋や、丁寧に扱う道具の数々も目を引きます。

最後にまとめて行う溶接を、特別に前倒しして見せていただき、その他にも、作業中に色々教えていただいて、、、大変勉強になりました。

本当にありがとうございました。

今回は、床屋(ゆかや)さんの長尺貼りのご紹介でした。


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