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プロが教える良い車の選びかた

みなさんどうもこんにちは。まきしです。

今回は「良い車とは何か?」というテーマで車のプロである私が記事を書きたいと思います。

2024年の国内新車販売台数は約442万台と、多くのお客さまが日本国内でお車を選ばれています。

今回は自動車のプロとして働く私からの目線で、自分にとっての車選びの方法を書きます。

ただし、専門的かつ技術的な話はこの場ではあまりせず基本的な考え方を中心に意見を述べるようにします。

私のプロフィール

初めましての方が多いと思うので、改めて自己紹介します。

私まきしは某自動車関連のメーカーで現役で働いています。今の車から、これから世に出る車まで様々なモデルのプロジェクトに関わっています。

実務としてはデジタルコンテンツ(Web、動画)の作成、運営、一部車両部品の企画と開発を担当しています。

もともとWebサイトを作成していた経験があり、現在はデジタルコンテンツ全般を任されています。


1.車の外装、内装のデザインが自分にとって気に入っていること

良い車の選び方って何?とよく聞かれますが、僕が考えている重要なことは「デザインが自分にとって良いか。」です。

「え?」っと思う方もいると思いますが、私はこれが1番大切だと考えています。

数百万円も出して購入される車がいくら性能が良くても見た目が気に入らなかったらどうでしょう。

シートやシフトノブ周りの質感、操作した感触、メーターの表示などなど目に見える部分に納得がいかなかったら「せっかく高いお金出したのに満足できないなあ。。」っと後悔することになります。

なので私としてはまず自分にとって見た目が好きか。これを重要視すべきと考えています。

見た目が好きであれば多少使いにくくてもある程度は許容できますので、見た目は重要です。

2.用途と合っていること

続いて用途にあっているか。です。

例えば子どもの送迎に使いたい、仕事に行くためだけの足として使いたい、走りを楽しむためだけに使いたい、仕事でたくさんの荷物を運ぶために使いたい、とにかく車の機能を使って楽に運転がしたいなど、、

人によって仕事やライフスタイルは様々ですから、用途は多岐にわたります。

まずは用途で絶対外せないものを自分の中で選びます。

例えば2人の子どもを子育て中で、学校の送迎に使いたいし、旅行や趣味の時は荷物をたくさん載せなければならないとします。

「ある程度大きめの車で、できればスライドドアがいいかな。だからノアやセレナ、ステップワゴンのようなミニバンが良いかな〜。でも小回りも大切だし、もう少し小さいシエンタやフリードもあり?いやいや乗り心地の良さと広さを考えたら、もっと大きいアルファードかエルグランドも捨て難いよね。」

「でもスライドドアの見た目が好きじゃないから、荷物がたくさん乗るSUVでも良いよな。ハリアーやエクストレイル、ZR-V、CX-5とか。。」

などなど候補が広がって来るでしょう。

ここで前項でも書いた「デザイン」が大切になってきます。家族の意見も取り入れつつも、自分が好きな見た目であることも考慮しつつ選択すると良いですね。

3.最低限の運転支援(ADAS)が装備されていること

2025年1月の新車では法規対応のため、ADAS(Autonomous Driving Assistance System、運転支援装備のこと)はほとんど標準化はされています。

具体的には下記の装備が最低限な装備として私は定義しています。
※メーカーによって名称が異なるので、一般名称で書いています。

1.緊急ブレーキ
2.ソナーシステム
3.踏み間違い防止システム
4.車線はみ出し防止システム

軽自動車含め、国内メーカーの乗用車の新車を調べましたが、これはようやくほとんどの車で現在標準装備です。

ただし中古車で少し年式が古いモデルだとそもそも機能がなかったり、緊急ブレーキの性能が低かったりします。

例えば緊急ブレーキで、車だけでなく歩行者や自転車の検知ができない世代もあります。

最低でも歩行者を検知できる緊急ブレーキを検討した方が無難です。歩行者を検知できるかどうかは、取扱説明書に歩行者を検知する旨が書いてあれば対応しています。

また、アダプティブクルーズもおすすめです。これは前方の車両と一定の間隔を保ったまま定速で走行できる機能です。

トヨタだと「レーダークルーズコントロール」、日産だと「プロパイロット」が名称です。

高速道路での走行が多い方は、このアダプティブクルーズコントロールが搭載してある車を強くお勧めします。

アクセルの操作を車が代行してくれるので、長距離では基本ハンドルを握っていれば良いので、疲れが少ないです。

特に渋滞では、安全な距離を保ちながらほぼ勝手に車が走ってくれるのでこちらもぜひお勧めしたい装備です。

4.家の近所にディーラー(販売会社)があること

自宅近くにディーラーがあるのも非常に重要です。バッテリー上がりや、パンク、オイル交換、リコール対応など、車を買ってから修理やメンテナンスが必要なことが多々あります。

なので、できれば近くにディーラーがあるとトラブル時にすぐ対応できて良いです。

また、ディーラーさんによっては接客態度も全然違うので、「このお店にいるの心地良いな」という顧客体験で選ぶのもありです。

地味な要素ですが、車は長い付き合いですし、人との付き合いもあるためアフターサービスの面も考えた方が良いです。

まずはたくさん試乗して欲しい

記事の最後に、たくさん車を試乗して欲しいという話です。僕は仕事柄いろんなメーカーの車に乗りますがメーカーによって乗り味や使い心地は全く異なります。

YouTubeや雑誌でのレビューはあくまで2次情報に過ぎずバイアスがかかっている場合があります。

特にモータージャーナリストと呼ばれる方々の意見は参考程度にしつつ、自分が使った率直な意見の方が遥かに重要です。

見た目や用途も決まり、お車の候補が絞られたら是非試乗することを強くお勧めします。お車は長い付き合いですから、自分や家族が「これ良いね!」となるまでじっくり選ばれることをお勧めします。

長文お付き合いいただき、ありがとうございました。良いカーライフを。

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