
男性の育休期間は最低3ヶ月必要な話
どうもみなさんこんにちは。まきしです。
今回の話は「育休」の話です。結論から言いますが、男性の育休は最低3ヶ月取ってほしいという話をします。
こんなことを聞くと「そんなに取れるわけないだろ。」、とか「もっと仕事したいんだけど」など様々な考えがあると思うが、僕はできるだけ長く男性にも育休はとって欲しい。
そしてこの考え方が、世の中の育休の考え方を変える一助になれば幸い。
仕事なんてどうにでもなる。僕が育休をとった理由
この記事では男性でフルタイムで働いている方を想定している。
そうなるのが、仕事どうするか問題だ。結論を言えば育休は国から与えられる「権利」だ。会社側は拒むことができない。
最大1-2年(条件による)は子供の育児のために使ってよく、ここで使わなければ以後2度使うことはできない。
仕事が名残惜しいという人もいるが、考えてみて欲しい。20年子育てすると仮定してこの育休の(最大)1年くらいしか毎日子供と接することはできないのだ。
仕事に戻ればまた朝から晩まで全力で育児と仕事に追われる日が来る。子どもは最初の一年は本当に大きく成長する。それを見届けられない人生はかなりもったいない。僕はそう考えている。
仕事はどうとでもなる。上司と密に連携し、残課題を少しずつ引き継ぎ先に渡していった。おかげで育休取得前日の20時近くまでオンライン会議をしていたが。。
育休取得前2ヶ月は、引き継ぎと上の子の保育園送迎と、妻のケアと家事を引き受けた。寝かしつけ後も2200までみっちり仕事した。
睡眠時間は2-3時間ほどで、精神的・肉体的疲労のあまりメンタル崩壊しかけたが、なんとかやり切った。
僕は第一子では4ヶ月、第二子では5ヶ月間育休期間を取得した。結論としてはとって良かった。育休をとって良かった理由は後述する。
育休取得の理由は、次の条件に当てはまっていたからだ。
1.すぐ近くに助けを呼ぶ存在がいない
2.僕と妻が共働き
妻は産休からそのまま育休をし、僕は子どもが産まれてからしばらくして育休を取得した。
産まれてからすぐが1番手がかかる時期だし、何より親戚含めてすぐ子どもを預けられる存在が近くにいない。
また、共働きということもあり、ゆくゆくは子供を持ちながら2人ともフルタイムで働くため、急速に成長していく新生児の我が子の成長を毎日みたいのが想いだ。
奥さんは子供を産むと全治1ヶ月の事故による怪我を負った状態で退院する
出産直後は奥さんの体調は瀕死状態となる。生々しい話にはなるが、第一子を産んだ時は1リットル近くの出血があった。
また、産後も1ヶ月は身体の構造が変わるため生理のように毎日出血する。
血が出ればそれだけ体力も気力も消耗するのだ。要は子どもを産んだら妻は瀕死になるのだ。これは子どもを持ってない方も覚えて欲しい。これこそ教育で伝えるべきことなのに知らない人が多すぎる。
そんな中、産まれたての子どもの24時間体制の育児と家事を行う夫の力が必須となる。
具体的にはミルクやオムツ替え、沐浴、絵本の読み聞かせ、寝かしつけに加えて大人の食事の用意や洗濯、掃除、買い物、手続きなどなど、授乳以外のすべてをしなければならない。

産後直後は、多忙のあまり意外と書い忘れが多い。哺乳瓶の乳首が足りないとか、オムツが足りない、粉ミルクが足りないなど、、、
しばらくは買い物に忙殺される。産後の1ヶ月後検診まで、原則奥さんは外出は控えるべきだ。
免疫と体力が下がっているため、安静にする必要があるのだ。また、ホルモンバランスが崩れるためメンタルも不安になりやすくなる。奥さんの心のケアも必須だ。
この時期に夫がサポートしてあげないと、おそらく妻からは一生恨み言を言われても不思議ではない。
「あの時何もやってくれなかったよね。なんでやらなかったの?@」を一生言われるのは結構キツいものがあるので、退院直後は特に手厚いサポートが必要だ。
※ちなみに産後ケアで赤ちゃんと奥さんが泊まれる施設がいくつかある。どうしても時間がない時にはそこを利用するのも良い。
1番大変なのは、子どもが産まれて最初の3ヶ月
経験則だが、子どもが産まれてから3か月が山場だ。
ミルクが少ししか飲めないので、3時間前後で空腹で目を覚ます。また、オムツの交換も1日10回を超えるし、よく漏らすのだ。
オムツ漏れは精神的にも体力的にもかなり疲れる。何度経験しても後処理をした後は「疲れた。。」となる。
また、3か月までは首が座っていないため、首がだらんとした状態、つまり自分で首を支えられない。
抱っこをする際や、ミルクをあげるときは常に首元を支えてあげる必要があり、沐浴や入浴がかなり神経を使う。風呂に入れるだけでかなり疲労感があるので正直なところだ。
これが3か月で首が座っていると入浴やミルク、寝かしつけが一気に楽になる。
また、3か月であればミルクを飲める量も増えるため、ミルクの頻度も下がり眠る時間も長くなる。つまり手がかからなくなり始める。
夜も比較的長く寝てくれるようになるので、ようやく大人も夜まとまった時間寝れるようになるのがこの頃だ。ここまで乗り切れば一気に楽になる。
余った時間は自分の時間にできる。それが成長できる。
育休をとっている時に、昼間や夜1-2時間は隙間時間ができる。
この隙間時間をどう使うかが重要だ。疲れているなら寝るのも大切だが、思い切って近所の本屋に行くとか、資格試験の勉強をするとか副業の準備をするなど。。
フルタイムで働いている時には作れない時間を手に入れることができる。
僕は育休中は取得したい資格の勉強や、ランニングでの健康づくりなどに励んだ。
特にランニングは毎日5キロほど走っていたおかげか、4か月で10キロ痩せることができた。
また、今まで忙しく読めなかった本を読んだり、資格試験の学習を実施した。
復帰後の仕事のやり方の改善、業務内容のより深い理解、自分のキャリアの見直しにも時間を取ることができた。
一度仕事から完全に離れることが大切で、真っさらな視点から今自分を振り返ると自分は何がしたいかが整理できる。
育休手当は月最高30万円
育休中の生活費はどうするかという疑問に回答する。結論から言えばあとから戻ってくるので心配はない。
6ヶ月までなら最大月30万円ほど(総支給の67%)国から育休手当として支給される(非課税)し、育休取得した月は社会保険料はすべて免除となる。
フルタイムで働くよりも少し手取りは下がってしまうが、税金も下がるのでトントンと言ったところだろうか。
会社にもよるが育休手当の最初の支給は育休開始から4ヶ月ほどかかるため支給されるまでは貯金などでカバーする必要があるので、最低限の蓄えは必要だ。
あとがき
男性の育休取得について書かせていただいた。改めていうが、子どもの1番の成長時期である0歳の頃にはなるべく一緒にいて子どもの成長を肌で触れる体験は重要だ。
フルタイムで働いている時には体験できないものを数多く体験できる。
子どもを出産予定の家族は是非検討してほしいと思う。
この記事を書いたきっかけは世間のあまりにも育休への認識のなさだ。会社側の人間で男性が育休を取得することに抵抗がある人間が本当に多く感じる。
これは社会が育児への理解を正しくしていないことが原因だと思うし、社会が育休の重要性について理解がなさすぎることが原因の一つであろう。
私はもっと日本という国が「育休」について理解をしてほしいと思ってこの記事を書いた。是非多くの人に読んでいただきたいと思う。