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Maxon、2024年11月のアップデート

11月のリリースでは、Maxon Oneのすべての製品(ZBrush for iPad、Maxon Studio、Universe)に注目の新機能が追加されました。これらの強力なアップデートにより、Maxon Oneはさらに簡単なカスタマイズと最大限のクリエイティブコントロールを提供し、創造性を高め、プロジェクトを次のレベルへと引き上げます。

ZBrush for iPad

アーティスト: MARIO TRAN PHUC

新たにリリースされたZBrush for iPadには、iPad向けに直感的に設計されたナビゲーションが搭載され、ユーザーエクスペリエンスがさらに向上しています。11月のリリースでは、デスクトップ版と同じ言語サポートが追加され日本語UIで使用できるようになっています。他にも、サーフェスノイズ、UVサポート、テクスチャマップサポートなど、初回リリースに含まれなかったデスクトップ機能も引き続き追加されています。
バレルホバー機能をサポートするiPadをお持ちのユーザーは、Apple Pencilを使ってメインUI上のアイコンにホバーすることで、各機能の情報を確認できます。

日本語サポート

デスクトップ版と同じ言語サポートが追加され日本語UIで使用できるようになっています。

サーフェスノイズサブパレット

サーフェスノイズ機能を利用することで、ZBrushはモデルのメッシュや、UVレイアウト、3D空間に合わせたプロシージャルなテクスチャを下地となるジオメトリを改変することなく、割り当てることが可能となります。また、サーフェスノイズ機能を利用しアルファを作成することや、スカルプトブラシに反映することができます。

テクスチャマップサブパレット

テクスチャマップサブパレットはテクスチャの管理と適用ができ、モデルの表面の見た目を画像を用いてコントロールします。これにより他のアプリケーションにモデルを読み込む際にも活用できます。ユーザーが色情報にテクスチャマップを活用しているモデルをインポートすることが可能となります。

ディスプレイスメントマップサブパレット

ディスプレイスメントマップサブパレットは、ZBrush内でモデルのジオメトリの変形にディスプレイスメントマップを使用可能にします。これにより、画像の強度による精細なディテールが加えられます。

UVマップサブパレット

UVMapサブパレットは、ZBrush内でUV座標の生成、調整や、テクスチャがどのようにモデルの表面に座標を割り当てるかを決めます。マップサイズを調整可能な基礎的なUVアンラップを作成することや、UVのアンラップされたバージョンのモデルをビューポート内で確認し、スカルプトや、ペイントを行い、3Dモデルに反映することが可能です。

マスク調整

マスク調整機能は、ZBrush内ですでに割り当てられたマスクの強度やパラメーターを微調整することが可能となり、モデルの表面にどの程度影響を与えるかなどがコントロールできます。ブラースライダーとカーブを利用し、マスクがどのように適用されるかを調整しましょう。

スムースメッシュとクイック編集モード

クイック編集とスムースメッシュオプションを用いてZBrush内で、一時的になめらかさをモデル編集中に調整可能となります。これにより、恒久的にメッシュを改変することなく、スムースな見た目が確認できます。

アンドゥ履歴

アンドゥ履歴も改善され、履歴ポイントをわかりやすく表示し、任意のポイントに印を付けて活用できるようになりました。

Unverse

Universeに、レトロゲームようなドット絵化するディザプラグインが6種類追加されました。

Halftone Dither:ハーフトーンディザ

クラシックな印刷の網点やモニターやLEDのドットを再現し、ビジュアルに独自のテクスチャを追加できます。ドットのサイズや間隔を調整して、レトロなテーマに最適なアートスタイルを実現できます。

Ordered Dither:配列ディザ

均一なパターンを作成し、ピクセル密度や配置を調整できます。視覚的にクリーンでプロフェッショナルな仕上がりを維持するのに最適です。ドット絵を作成することができ、レトロゲームのような雰囲気を簡単に作成できます。

アニメやトゥーンレンダリングに適用するとよりゲームらしく

独自のカラーパレットもase、png、bmp、tga、gif、hex、tex、pal形式で読み込むことができます。
あらかじめ、ゲームボーイ風やセガ・マスターシステム風なども用意されています。

カラーパレット

Error-Diffuse Dither:エラー拡散ディザ

量子化エラーを分散させることでアーティファクトを最小限に抑えます。滑らかなグラデーションや細部が求められるプロジェクトに最適です。

Threshold Dither:しきい値ディザ

大胆で高コントラストなビジュアルを作成。しきい値を設定して、白黒やRGBの際立ったコントラストを生み出し、芸術的な表現に理想的です。

Custom Dither:カスタムディザ

独自のディザリングパターンをデザインし、プロジェクトに合ったレトロまたはモダンな美学を追求。スタイルを試行錯誤しながら、ビジョンにフィットさせることができます。

Palettes:パレット

カスタムカラーのスウォッチを簡単にインポートし、管理できます。ピクセルアートやディザリング効果に合わせて色の配色を調整し、クリエイティブなビジョンに沿った仕上がりを実現します。

チュートリアルがこちらからご覧いただけます。

Maxon Studio

このリリースでは、ビデオ編集やインフォグラフィック制作をより高度にするための新しいテンプレートを備えた50種類の最新カプセルが追加され、驚きの成果をより迅速かつ簡単に実現できます。
さらに、新機能の「フッテージの置き換え」により、カプセル内のコンポジションを深く開くことなくダッシュボードから直接フッテージを差し替えることが可能になり、クリエイティブな作業に集中しやすくなりました。