Redshift 2025 新機能
今バージョンからバージョン表記が年号に変更されました。
トゥーンレンダリングの強化
トーンマップのカスタムパターン
ハーフトーンやハッチングが行えるトーンマップパターンノードに、カスタムパターンが使えるようになりました。
これにより、漫画のカケアミのパターンを使うこともできます。カケアミのようにパターンを重ねたい場合は、カケアミ部分だけのアルファマスクが設定された画像を使います。
輪郭のアルファマップ
ラインレンダリングの輪郭にアルファマップが追加され、鉛筆や万年筆のような質感が出せるようになりました。
鉛筆にはカスレが追加され、万年筆はカスレと太さに変化が出ます。
輪郭へのトーンマップ
輪郭に対してもシェーディングの明るさによってトーンマップができるようになったので、作例の髪や肌の部分のように明るいところは白いラインで、陰の部分はオレンジにするといったことができるので、よりイラストタッチに仕上げることができます。
グローバルな輪郭設定
輪郭のグローバル設定ができるようになり、個別設定していない輪郭に対して、一括コントロールができるようになりました。
ボリュームデプス
AOVにボリュームデプスが追加され、ボリュームのデプスが取得できるようになりました。
スプライトシェーダーのアップデート
スプライトシェーダーに、ステンシルにシェーダーが使え指定した解像度でベイクできるようになりました。
ブルートフォース・コースティクス
コースティクスの計算方法に、これまでのフォトンに加え、ブルートフォースが追加されより詳細なコースティクスがレンダリングできるようになりました。
光源によるコースティクスの違い
これは、HDRを使ったドームライトで複雑な光源のため、コースティクスも複雑なものになっています。
これは中くらいサイズの四角いエリアライトをだけを使ったものです。シンプルなコースティクスになっています。
これは、四角いエリアライトですが、光源をかなり小さくし、光量不足を補うため、かなり強度を上げています。
こちらは、四角いエリアライトですが、かなりサイズを大きくしています。
これは中サイズのエリアライトにテクスチャを貼ったものです。光源に濃淡があるので、コースティクスの出方も変わっています。
ブルートフォース・コースティクスの注意点
コースティクスのブルートフォースレイの値は、マニュアルでサンプリングを調整する場合のものです。そのため、自動サンプリングが有効になっている場合、この値は影響しません。
ブルートフォースコースティクスでは、RSのフィジカルサン&スカイは使用しないでください。太陽は無限の方向性光のため、ブルートフォースコースティクスとは相性が悪いですが、フォトンコースティクスとは相性が良いです。基本的には、ドームライトにHDRIを割り当てて使ってください。
光源自体が小さいポイントライトやスポットライトとの相性もよくないです。エリアライトが向いています。
ポイントライトやスポットライトを使いたい場合は、フォトンコースティクスを使ってください。
表面粗さ(ラフネス)が0のマテリアルも相性はよくありません。0.02以上の値にすることをお勧めします。
ノイズが取り切れない場合は、自動サンプリングを使っているなら、しきい値を下げてみください。レンダリング時間はかかりますが、ノイズは減っていきます。