ZBrush使用時のパフォーマンスを調べるZBenchMarkが公開
ZBrush 2023には、新機能というわけではありませんが、これまで社内ツールであったZBenchMarkがお使いいただけるようになりました。こちらは、スカルプトツールの速度、UVのディバイド処理、ダイナメッシュ、PPRレンダリング、2億ポリゴンの処理などの時間が計測でき、これによりご使用のコンピュータでZBrushを使った時のパフォーマンスを調べることができます。
使い方は、簡単でZプラグインメニューから、Zベンチマーク実行ボタンを押すだけです。
検証は、10項目にわたり実施されます。
Sculpting and Move Brushes ー スカルプト処理の計算時間を測定し、Moveブラシなどの速度を計測します。
UV and Textures ーテクスチャとUVの存在するモデルにディバイド処理などをした際の速度を計測します。
LiveBoolean Dynamic Subdivision ― リアルタイムでブーリアンをした際にモデルの回転などの操作を含めた操作をした際の速度を計測します。
Sculptris Pro ― モデルにブラシでダイナミックテッセレーションを使用するSculptrisProのモードを使用した場合の速度を計測します。
Dynamesh ― モデルにダイナメッシュを使用した際の速度を計測します。
FiberMesh Rendering ― モデルに毛などを表現する際に使用するファイバーメッシュを付けた状態で回転/レンダリングを使用し、速度を計測します。
NPR Rendering ― BPRレンダリングの非写実表現に使用するNPRレンダリングの速度を計測します。
Nanomesh ― ナノメッシュを使用したメッシュへの操作の速度を計測します。
Preview AO Sculpting ー プレビューモードのアンビエントオクルージョンをのせた状態でスカルプトした場合の速度を計測します。
Extreme High Poly Explode ー 合計2億2000万ポリゴンのポリゴンをXPoseでサブツール単位でバラバラに表示(エクスプロード表示)した場合の速度を計測します。
なお、ベンチマーク計測時には、他アプリケーション閉じて、電力設定を高パフォーマンスにして、スタンダードUIに戻して検証しないと正確な数値はでないので注意してください。
CPUがサーマルスロットルを起こしている場合には、スコアが低下する可能性があります。その場合には電源オプションのCPUの設定で使用上限を95%程度にする必要があります。