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ねんどろいど改造記録
突然ですがねんどろいどシリーズで未発売のキャラクター、東方projectのルーミアを改造して作成しました。
以下、全く初心者向けではない製作記になります。
まず改造するにあたってベースになるねんどろいどを探します。ねんどろいどシリーズは2021年末時点で1600種類ほどあります。(すごい)この中からベースとして可能な限り改造する場所が少なく済むものを探します。
髪型、服装、発売時期等から最適だと判断したのが
1195 星野ひなた となります。わたてんかわいいよね
これが作りたいキャラにジャストフィットでして。
改造したいキャラ、ルーミアの特徴が
(これは自作のイラスト)
・金髪〜黄色で肩までのミディアムヘア
・左にリボン
・黒いツーピース、白い襟、袖。
・玉が二つついた赤いネクタイ
となります。(東方キャラは服装などのアレンジがユルイ文化なのである程度のブレ幅が許されます)
この点を押さえればだいたいルーミアに見えるだろうってことで近しいキャラを探した結果の最適解でした。
なので今回はリボン、ネクタイ、リボンから伸びる髪の三点のみ自作します。
自作に使用するのはタミヤのエポキシパテ(速硬化タイプ)です。このパテは入手性と切削性が良いのでだいたいこれでいきます。
二色のパテを練って混ぜて硬化させるパテですが使用には少しコツがあって、混ぜてすぐの状態だとベタベタして形が作りにくいため、よく混ぜてから30分ぐらい放置し、ベタつきの少ないハイチュウぐらいの固さになってから造形していくのがおすすめです。
薄いパーツをいきなり立体的に作るのは難しいのでパテが張り付かない牛乳パックの裏などに押し付けて半立体みたいな形で造形して片面だけ作り、硬化後に裏面を造形する二段回での加工をしたほうがうまくいきます。
髪の房は張り付いた紙ごと湾曲させた状態で硬化させてゆるくカーブした造形にしています。
パテが完全に硬化したらボコボコヌメヌメした粘土細工な表面を本体の質感と馴染ませるために重要な表面処理を行なっていきます。 ここに時間をかけてあげるのが大事です。
神ヤス120番等で大まかに滑らかに整えてから3Mのラジアルブリッスルディスクをリューター(回転工具)で磨きます。リューターは安くてもコンセントから電源を取れるモノを使いましょう 電池のはパワー足りないので。
大まかに表面処理を済まして、仮に組んだ姿(仮組み)です。何度も仮組みをしてバランスを調整します
だいたい表面処理終わったなと思ったらサーフェイサーを吹いて傷を確認します。だいたいもう何度か磨くことになります。これが長い。
済ましで塗装に備えて解体した姿がこれです
襟は外せたので胴体と別パーツに。今回は袖、襟、靴下は元の白を生かします。(白は塗るのが大変なので)
塗装するパーツは必ずしっかりした持ち手をつけましょう
黄色、赤と下地の色に影響されやすい色を塗るため、白いサーフェイサーで下地を仕上げてから黄色、赤を塗っています。黄色、赤はスプレー缶だとメチャクチャ難易度が上がる高難度色二強なので大人しくエアブラシで塗ります。理由としては黄色、赤は隠蔽力が低く、加減の難しいスプレー缶では薄く重ねて塗るのが難しいため、厚塗りになってしまって垂れたり乾かないなどの事故が相次ぎます。かつ、髪は裏側などが複雑に入り組んでいるため塗り残しなく塗るのが大変難しいです。
ただエアブラシ及び換気設備などは高額だし普段からプラモ作ってる覚悟決まった人でないと揃えるのが大変なので秋葉原工作室さんみたいな設備借りられる場所で塗装するといいと思います。
リボンの白ラインは白サーフェイサーの下地をマスキングして残して上から赤を塗ってます。赤の上から白を塗るのは大変なので。タミヤの曲線マスキングテープを使えばきれいに一定の幅にマスキングできます。
そんなこんなで塗りあがりました。
各色使った塗料は
髪・ガイアノーツ メカトロヴィーゴカラー 04らいとおれんじ ビビットすぎないオレンジ寄りの黄色です。黄色としてはかなりの隠蔽力があるためガンダムの胸や角などに使われたりもします。本色に白を混ぜてグラデーションをかけています。
リボン、ネクタイ・ガイアノーツ バーチャロンカラー06 ローズブライトレッド 若干朱色寄りの鮮やかな赤です。これも塗りやすい赤のため重宝します。塗料全てに言えますが可能な限り調色はしたくない派です。特に鮮やかな色は個人で混色するとほぼ必ず彩度が下がって濁っていくので大人しく出来合いの鮮やかに調色された色を使いましょう。つまり似たような色が貯まり続けることになります。
服の黒・タミヤラッカー LP65 ラバーブラック タイヤのゴム等の再現用に調色された青みがかった黒です。
イラストなんかでもそうですが、黒の部分を100%の真っ黒に塗ってしまうと重すぎるので若干色味のある黒っぽい色で塗ります。服の白、靴は元の白と塗装をそのまま生かしています。
フィギュアの仕上げで大事なのは全体がしっとりと艶消しになっていることなのでしっかりと艶消しをして塗装完了です。
あとは塗装が乾燥したら慎重に組み上げて
完成!お疲れ様でした!
撮影はiPhone10、スマホ版Lightroomを使用して明るさ等調整してます。詳しい情報が激アツプラモ情報サイトnippperさんにまとめられているのでこちらを参考にしています。
12/23の夜からパテ練り始めて12/26の昼間に完成しました。クリスマスに何やってんだろうね!!!!
ルーミアちゃんかわいい 以上最後まで読んでいただきありがとうございました。