049 ESFJ①基本解説
こんにちは。今回はESFJの解説をします。
ESFJ
第1機能 Fe
第2機能 Si
第3機脳 Ne
第4機脳 Ti
ESFJは、現実的かつ実践的な方法で、他人を助けたいという気持ちを持っています。相手と直接関わり、協力したいという思いがあります。責任感が強く、親しみやすく、思いやりがあります。
人間関係を重視するため、愛想が良く、人気があります。会話が好きで、他人を喜ばせたいという意気ごみが強いです。調和のある人間関係を築きたいと思っていて、そのためなら懸命に努力を重ね、それを必死になって維持します。時には、尊敬している人を、つい理想化してしまうほどです。そのうえ、他人から評価され、自分がこれだけ尽くしているということを認められたいと思っているので、批判されると、ひどく傷つきます。とはいえ、自分の意見を述べるときは、断固とした強い態度をとり、状況が落ちつくと安定します。
実務的で、あくまでも事実を重視し、秩序を好みます。重要な事実によく気がつき、よく記憶しています。そして、他人にも事実を重視してほしいと思っています。身体を動かすことが好きで、五感を通じて物事を感じるので、活動的かつ生産的です。
誠実で、伝統を重んじるため、どうしても義務感と責任感に縛られてしまいます。既存の組織を大切に育てようとして、活動的で協力的なメンバーになります。社会の結びつきを大事にしていて、その付き合いをずっと維持します。他人の力になるためなら、面倒なことも厭いません。特に、他人が困っているおきに手を差し伸べると、大きなやりがいを感じます。
他人との調和を重んじすぎて、問題に真っ向から取り組むよりも、対立を避けようとする傾向があります。大切に思っている人の意見や感情を重視しすぎるときもあります。そして、人間関係で緊張が続くと、状況を現実的に直視できなくなります。
他人を喜ばせたいという気持ちが強すぎるため、自分の欲求を顧みないことがあります。誰も失望させたくないため、何かを頼まれたときに断ったり、自分から支援を求めたりすることができません。批判を個人的なものとして受け止めてしまうため、たとえ 建設的なものであっても、他人を批判したくないし、他人から批判されたくありません。そして、自分の生活に変化を起こす方法が分からないと、悲観的になって気落ちします。
他人を助けようと必死になるあまり、自分の意見を声高に主張することがあります。すると、威張り散らす横暴な人だと勘違いされることがあります。
性急に決断をくだす傾向があります。また、新奇で斬新な方法を自分から探そうとはしないため、柔軟性のない堅物に見えることがあります。
以上がESFJです。個人的に、16タイプの中で最もバランス感覚に優れた性質を持っていると思います。世界で一番多いタイプはISFJとされていますが、日本だけで見るとESFJが一番多く、彼らから与えられた安心と安定、そして優しさを、わたし達は恵んでもらっているのだと感謝しています。
第1にFeがあることにより、分かりやすく他人主義です。これは無意識に行われていることなので、ESFJにとって、『他人を助けること』は当たり前のことです。教師に多いとされるESFJですが、他人に貢献することで、自分の価値を見いだす人が多く、他人に感謝されてはじめて、自分のいる意味を見いだすことが多いです。ですので、『他人を助けること』は、当たり前と前述しましたが、最早 自分が幸せになるための手段のひとつであり、そういう意味では宿命に近いかもしれません。
どうやって助けるかというと、これは第2のSiが色濃く出て、安定と安心に則った確実な方法で助けようとします。そのため、優しさと同時に頑固なところも強く出て、四角四面なところも表に出やすいです。典型的な『お母さん』であり、『宿題はしたの?』『歯は磨いたの?』『お野菜も食べなさい』というような、お節介に口を出してくれる存在です(あくまでも たとえです)。ここまでの典型は珍しいと思いますが、とにかく他人に対しての気配りと心遣いがすごくて、それがすごすぎるがあまり、我慢できなくてお節介が出ちゃう感じです。有名なキャラクターでいうと、ドラえもんが一番分かりやすいです。アメとムチならアメが明らかに優勢ですが、それだけでは終わらず、優しさの中に厳しさも兼ね備えたタイプであり、それがESFJのバランス感覚の良さにつながっています。
ESFJは、すべてのタイプの中で、最も体育会系な考えをしています。ここでいう体育会系とは、『上の人を敬い、下の人を守る』という考えです。上司や先輩には基本的に敬意を払います。そして、部下や後輩は手厚く面倒を見ます。わたしもたくさんのESFJにお世話になってきました。基本的には温かく優しく、『何かあったら すぐに言ってね』という感じです。しかし、もし ESFJが、一度でも誰かを嫌いになると、分かりやすく それが態度に出てしまいます。
人間関係の不和をとても嫌いますが、だからといって自分の好き嫌いは隠すことができません。これはFeが第一にあることにより、感情がとても豊かで、その豊かな感情を出すことは、最早 無意識のうちに行われていることなので、それを隠すことは、ESFJにとって非常にストレスがかかることです。ですので、できる限りは調和と友愛の姿勢を見せますが、我慢できなくなると、それが態度に出ることになるでしょう(恐らくESFJは 自分では隠しているつもりなのでしょうが、バレバレです。ふはははは。)
伝統と秩序をとても大切にします。また、役割分担というものをとても大切に考えています。家族の中の役割、組織の中の役割、何でも役割分担できると安心します。そして、何よりも混沌を嫌います。Tiが第四にあることにより、世間一般の定説から外れたことが苦手で、特に自分の価値観とは違う異質なものを、受け止めることが苦手です。普段は受容的で寛容にも関わらず、異質だと判断したものには拒絶反応を抱くことすらあります。たとえば、これが機能が真逆のINTPやENTP(TiとNeが強い2タイプ)であれば、異質であればあるほど、『何だコレは!面白い!』と、目をキラキラさせて 興味を持つのですが、その機能が弱いESFJは、『これは危険なものだ!』と赤信号を出してしまうのです。バランス感覚に優れたESFJがトラブルを起こすとすれば、ここが大きいかもしれません。しかし、第三のNeが育ってくれば、視野の幅が広がり、新しいことへの関心が高まっていきます。そうすると、今まで拒絶していた異質なものに対して、憧れを抱くようになります。さらには、環境にもよりますが、自分に劣等感を抱くことすらあります。強烈な個性を持つ他人と比べて、『自分は凡庸なのではないか?』と悩むこともあるようです。ESFJはバランス感覚に優れている(何回言うねん)し、自分から率先してコミュニケーションをとれるので、どこでもいつでも割とうまくやっていける人で、場所や環境をほかのタイプよりも選ばない人です。だからこそ、場所と環境を選びこそするものの、爆発的な一点特化の人に対して、嫌悪や嫉妬や色々なものを抱きやすいみたいです。でも、ESFJ以外のタイプからしたら、『そのバランス感覚とコミュニケーション能力が、すでに普通じゃないのだが?』ってなるわけで、結局 ないものねだりなんですよ。INFJのわたしからしたら、ESFJのコミュニケーションのとりかたこそ、憧れですもの。あの人たち、話を切り出すタイミングとか、本当にうまいですからね。常日頃から、他人と逃げずにコミュニケーションをとっているンだろうなって、見ているだけで分かりますもの。
最後にESFJを表す曲の歌詞をどうぞ。
人は騙す 人は隠す
人はそれでも それでも笑える
人は逃げる 人は責める
人はそれでも それでも笑える
あなたに嘘をついて 後悔をした
僕も騙されているかもしれないけど
疑って暴くよりも 嘘ついた人が気づいて
傷ついて分かるほうが いいと思うんだ
そうなんだよ
信じ続けるしかないじゃないか
愛し続けるしかないじゃないか
身に覚えのある失敗を
どうして指させる?
受け止める以外はないじゃないか
愛し続けるしかないじゃないか
馬鹿だねって言われたって
カッコ悪い人には
なりたくないじゃないか
人として 人として
カッコよく生きていたいじゃないか
『人として』SUPER BEAVER
今回はここまで。次回もESFJです。