010 T型とF型(二分法③)
こんにちは。
今回はT型とF型の説明をします。
T型は思考を用いて判断をするタイプ。
F型は感情を用いて判断をするタイプです。
TはThinkingの頭文字で、『思考』を意味します。
T型の5つの指標となるのは、
●論理
●理性
●探究
●理論
●不屈
です。
FはFeelingの頭文字で、『感情』を意味します。
F型の5つの指標となるのは、
●共感
●同情
●順応
●受容
●中庸
です。
論理と共感
T型は平等と公正を求め、客観的に分析します。原理と筋道を大切にしていて、論理的に破綻した結果には納得がいきません。
F型は調和と平和を求め、個々の価値観を重視します。事情と動機を大切にしていて、共感性のない結果には納得がいきません。
理性と同情
T型は温情を示しすぎることは、相手に良くないことだと考えます。お節介な人が苦手です。同情することはあっても、それが相手に肩入れする理由にはなりません。
F型は温情を示さないことは、相手に良くないことだと考えます。気遣いのない人が苦手です。同情するあまり、相手に肩入れしてしまうことがあります。
探究と順応
T型は懐疑的なところがあり、議論することを恐れません。必要であれば、雰囲気が壊れても、相手に注意します。『自分は正しい』という思いが根底にあります。
F型は回避的なところがあり、議論することを恐れます。必要であっても、雰囲気を壊れるくらいなら、自分が我慢します。『自分は悪くない』という思いが根底にあります。
理論と受容
T型は原理原則にこだわり、真実を求めます。正しい情報を集め、間違いのない明らかな結果を導き出そうとします。自分の考えかたを理解してほしいと思っています。
F型は原理原則にこだわらず、価値を求めます。個々の価値観を理解し、誰もが不満のない結果を導き出そうとします。自分の感じかたを理解してほしいと思っています。
不屈と中庸
T型は、普段は自分の考えを貫きます。しかし、それが理に適ってさえいれば、相手に合わせることもできます。付き合いが長くなると、『意外と柔軟』と言われます。
F型は、普段は相手に合わせます。しかし、自分の核となるものに関しては、決して譲ることがありません。付き合いが長くなると、『意外と頑固』と言われます。
T型とF型の大きな誤解でよくあるのが、T型は感情が薄く、F型は感情が豊か、というようなものです。T型がやたらと冷静でクールに見られているようです。F型が『感情型』と呼ばれているからかもしれませんが、あくまでもこれは『判断をするときに感情を用いる』のであり、感情の豊かさを表したものではありません。そのため、T型でもよく笑い、よく泣き、よく怒るタイプもあります。おっちょこちょいなT型もいます。そして、F型でもポーカーフェイスなタイプもいます。表情に変化がなく、感情が読みづらいから、T型であるという判断をするのは、完全なタイプミスです。
それはむしろ、エネルギーが外に出るか、内に出るかの違いであるE型とI型の判別に使われます。ただ、それも必ずしもというわけではありません。
今回はこれまで。
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