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051 ENFJ①基本解説

こんにちは。今回はENFJの解説をします。

ENFJ
 第1機能 Fe
 第2機能 Ni
 第3機脳 Se
 第4機脳 Ti

 ENFJは、人間が大好きです。人への思いやりが深く、人との付き合いを大切にします。そして、いつも人のことを気遣っています。人生全般を温かい眼差しで見ていて、万物と自分がつながっているように感じています。

 理想を大切にするため、尊敬する人に誠実を尽くします。大義名分に忠実で、組織の一員として真面目に働きます。活気に満ち、熱意にあふれ、責任感が強いです。また、良心的で、忍耐強いです。

 自分に厳しく、自分のことを批判しがちです。ところが、他人には寛容で、人前で誰かを批判することは滅多にありません。その場にふさわしい行動を心得ています。礼儀正しく、社交上手で、人から好感を持たれます。寛容で穏やかなENFJは、生まれつきリーダーの資質を備えています。人気者で、カリスマの資質も備えます。コミュニケーションをはかるのが得意で、会話が上手です。感情を表現豊かに伝えることができます。

 実際の状況を考慮するよりは、自分がどう感じているかを基盤に判断をくだします。規律を守って暮らし、組織の一員でいると居心地良く感じます。そして、まわりにも秩序を保ってほしいと期待します。

 人に共感をあらわにして、相手を理解していることを示します。目下の人の才能を伸ばすことがうまく、細やかな愛情をそそいで育てます。人の気持ちがよく分かり、責任をもって相手の世話をします。人と付き合うときは、相手の良いところを見つけようとします。

 人に感情移入しすぎるため、人が抱えている問題に深入りして、干渉しすぎてしまうことがあります。また、それだけのエネルギーと時間をそそぐ価値がないことにも、関わりすぎてしまうことがあります。そして、物事がうまくいかないと、がっくりと肩を落として意気消沈します。人に期待しすぎて、幻滅してしまうこともあります。こういった失意が重なると、自分は感謝されていないと思い、引きこもってしまいます。

 まわりと協調して暮らしたいという願望が強すぎるため、現実の問題を無視することがあります。そのうえ、対立や闘争を避けるため、平等で気持ちのいい、無理のない人間関係を維持できないことがあります。相手の感情を傷つけまいとするあまり、重要な事実に目が入らないこともあります。

 せっかちなところがあり、今の仕事を早く終え、さっさと次の仕事にとりかかりたいと考えがちです。そのため、必要な情報をすべて集めないうちに、慌てて決断をくだし、勘違いをすることがあります。また、感情を重視するあまり、自分の行動が論理的にどのような影響を及ぼすかまで、考えが及ばないことがあります。

 褒められれば素直に嬉しいですが、ちょっとした批判にも傷つくため、怒りやすくて扱いにくい人だと思われてしまうことがあります。また、理想が高いため、状況をありほままの姿で見るのではなく、こうあってほしいという期待をこめて見てしまうことがあります。そして、自分が信じているものにマイナスの情報があっても、それを無視することがあります。そして、トラブルが起こっても、解決策を探るのではなく、トラブルそのものを見なかったことにすることがあります。

 以上がENFJです。性善説を体現したかのような価値観を持ち、いつも明るく優しく、そしてポジティブです。ESFJと同じく、Feが第1にあるので、他人主義であると同時に、第2のNiで未来を見通し、気高い理想を掲げます。

 わたし達にできないことはない。成せば成る。Yes!We can!ENFJは未来に明るいイメージを持つため、世界はより良くなるべきで、わたし達はより幸せになるべきだという理想のもと、それを実現するために動こうとします。その手段は人それぞれですが、その中でさえ、誰かが置いてけぼりになるようなことは避け、全員が一致団結して、素晴らしい未来に向かって成長していくことを期待します。

 集団の中でもひときわ目立つ存在です。しかし、ENFJに、『自分は目立っている』という意識はありません。一軍や二軍という概念すらないでしょう。誰とも仲良くやっていけるその協調性は、天性のものであり、場を明るく照らします。

 典型的なキャラクターとして、『鬼滅の刃』の主人公 竈門炭治郎くんがENFJです。ドンピシャのENFJです。善逸や伊之助のような、一癖も二癖もある人物相手にも、積極的にコミュニケーションをとり、いつのまにか 心を開かせます。また、個性的すぎる先輩からも、いつのまにか かわいがられています。また、炭治郎は敵である鬼にも、時に感情移入してしまうことがあります。現実でも、ENFJは秒で他人に感情移入してしまうので、まわりが悪いムードだと、それを吸収して 人一倍 ダメージを受けてしまいます。そのため、相手が悲しんでいたり、苦しんでいたりすると、それは他人事ではなく、最早 自分の問題でもあるので、結果 ENFJは人を助ける利他的な人となります。

 そのようなENFJでも、課題はあります。それは、理想が暴走しやすいところです。特に人間関係においてなのですが、勘違いをしやすいことがあります。これも炭治郎くんが良い例です。ちょうど、アニメだと次のシーズンで描写されるシーンなので、軽いネタバレになってしまい、申し訳ないのですが・・・。以下がそのシーンです。

 炭治郎は、先輩の義勇さんが、何か考えこんだ様子であることに気がつきます。義勇さんは、自分には本当は実力がないと思っていて、しかし、それでもまわりから受け継いだものを託さなければと、自省しているのでした。しかし、それを見た炭治郎は、そんなことは知りもしないので、『そうか!お腹がすいているから元気がないに違いない!一緒にご飯を食べに誘おう!』と、義勇さんをご飯に誘います。義勇さんは、『なぜ、今 このタイミングで飯に誘うんだ?』と少し戸惑ってしまいます。

 このシーンは炭治郎と義勇さんのすれ違いをコミカルに描き、そのためにホワホワしたギャグみたいな感じになっていますが、現実だと下手したらトラブルにつながることもあります。ENFJは自分の考えに自信があるため(第2のNiにより)、『◯◯に違いない!(そして、それこそが相手のためになる!)』と考えやすいのです。そして、相手の意思を確認しないまま、良かれと思って、勘違いしたことを実行してしまうことがあります。さらには、それで相手が感謝を示してくれないと、『何だ、この人は?』と相手を変人扱いします。相手からすれば、変人はあなたなのです。

 また、寛容で明るく優しいのですが、Feが第1にあることで、感情がもろに表に出るので、怒りやすいところも割と出てきます。対立を何より嫌うので、相手に不快感を与えることは是が非でも避けますが、それと同時に『言わずにはいられない!』という気持ちもあり、我慢できないと『ちょっと待って!』と相手をさえぎり、自分の意見を主張します。本人も怒りをコントロールできないので、怒りながら自分も疲弊しています。

 しかし、すでに述べたように、性善説のかたまりのような人なので、なんだかんだで、人の善を最後は信じようとします。どんな人にも価値はあり、生まれた意味があると信じています。そして、その道を進み続けます。ENFJの価値観が分からず、ENFJの無償の愛を疑う人からは、『偽善者』と言われることがあるかもしれません。それはENFJにとって、異常なストレスとなり、それゆえ 行動をためらうことがあるかもしれません。それでも、自分の善を貫いてほしいと思います。

 第3にSeがあるので、経験を重ねるにつれ、『観察』から様々なことを読み取る能力が育っていきます。相手の表情や仕草などから、心情を推しはかることができるようになり、課題である勘違いも起こりにくくなります。また、協調を優先するあまり、無意識に見過ごしていた現実的な問題にも気がつけるようになるでしょう。

最後にENFJを表す曲の歌詞をどうぞ。

感情が
こみあげてくる
呼吸をするたびに
高鳴るんだ

人を愛した
その瞬間から
生きることって
素晴らしくなる

そうだ 誰かのため
何かしたい
今 素直に思ったのは
愛の連鎖なんだろう

世界の人よ
ともに歌おう
願いのすべて
この歌にこめて
手と手つなげば
分かり合えるんだ
みんな一緒に
幸せになろう

 『世界の人へ』NGT48

今回はここまで。次回もENFJです。

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