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【MTG ARENA】カヒーラの奮闘はまだまだ続く!(ヒストリック デッキ紹介)

「カヒーラ」とは?

カヒーラはトレーディングカードゲーム「マジック:ザ・ギャザリング」に登場する角の生えたヤマネコのようなキャラクター。初登場時には公式が次のように紹介している。

“狩人が怪物を殺せば、その子供が独りで生きていかなければならなくなることも珍しくない。この怪物はどうやら、出会った幼い命すべてを守ろうとするようで、多種多様な種の孤児を我が子のように育てるのだ”
“人間は奪うけれど、自然は与える”

The Ikoria: Lair of Behemoths Story on Cards
『イコリア:巨獣の棲処』ストーリーカード

そんな心優しきカヒーラが登場した「イコリア:巨獣の棲処」編から2年ほど経った(2022年8月)現在でも一部の構築フォーマット(レギュレーション)ではカヒーラが活躍している。
ここでは「MTG ARENA」(おもにPCで遊べる基本無料のアプリ)のヒストリック構築でのカヒーラ(のカードを主軸にした)デッキの一例を紹介。

デッキリスト

[4色カヒーラ (ヒストリック)]

2:《樹上の草食獣/Arboreal Grazer》
1:《青銅皮ライオン/Bronzehide Lion》
1:《空猫の君主/Skycat Sovereign》
1:《威厳あるレオサウルス/Regal Leosaur》
1:《雷光の猟犬/Bolt Hound》
1:《気前のいい野良猫/Generous Stray》
1:《誇り猫/Pridemalkin》
3:《孤児護り、カヒーラ/Kaheera, the Orphanguard》
1:《黎明起こし、ザーダ/Zirda, the Dawnwaker》
1:《水晶壊し/Gemrazer》
1:《領獣/Parcelbeast》
1:《葉状地のフェリダー/Frondland Felidar》
1:《鎮まらぬ大地、ヤシャーン/Yasharn, Implacable Earth》
2:《離れられない二匹、リンとセリ/Rin and Seri, Inseparable》
1:《巨智、ケルーガ/Keruga, the Macrosage》
  ー クリーチャー 19 ー 
 
3:《蝋燭罠/Candletrap》
1:《神々の思し召し/Gods Willing》
2:《白鳥の歌/Swan Song》
1:《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
4:《成長のらせん/Growth Spiral》
2:《ドロモカの命令/Dromoka's Command》
1:《神聖の力線/Leyline of Sanctity》
1:《集合した中隊/Collected Company》
1:《エルズペス、死に打ち勝つ/Elspeth Conquers Death》
1:《怪物の代言者、ビビアン/Vivien, Monsters' Advocate》
  ー 呪文 17 ー 

3:《平地/Plains》
1:《島/Island》
1:《山/Mountain》
3:《森/Forest》
1:《連門の小道/Hengegate Pathway》
1:《河川滑りの小道/Riverglide Pathway》
1:《岩山被りの小道/Cragcrown Pathway》
1:《枝重なる小道/Branchloft Pathway》
1:《樹皮路の小道/Barkchannel Pathway》
2:《寺院の庭/Temple Garden》
1:《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove》
1:《植物の聖域/Botanical Sanctum》
1:《ケトリアのトライオーム/Ketria Triome》
1:《ラウグリンのトライオーム/Raugrin Triome》
1:《鳥獣保護区/Animal Sanctuary》
4:《寓話の小道/Fabled Passage》
  ー 土地 24 ー
 
1:《孤児護り、カヒーラ/Kaheera, the Orphanguard》
  - 相棒 1 -
1:《希望の光/Light of Hope》
1:《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
1:《ガラスの棺/Glass Casket》
1:《否認/Negate》
1:《霊気の疾風/Aether Gust》
2:《古えの遺恨/Ancient Grudge》
1:《英雄的介入/Heroic Intervention》
1:《ケルピーの道案内/Kelpie Guide》
1:《斡旋屋一家の魔除け/Brokers Charm》
1:《轟音のクラリオン/Deafening Clarion》
1:《犬たちの解き放ち/Release the Dogs》
1:《エシカの戦車/Esika's Chariot》
1:《願いの頂点、イルーナ/Illuna, Apex of Wishes》
  ー サイドボード 14 ー

基本的な展開

ヒストリックの環境は展開の速いデッキが多く、基本的に序盤は対戦相手に圧倒されないよう立ち回っていく。

《白鳥の歌》

アグロなどの高速デッキには《蝋燭罠》を、コンボデッキには《白鳥の歌》や《ドロモカの命令》を、墓地を利用したデッキには《大祖始の遺産》を、という感じで対応していこう。

《成長のらせん》

こちらに余裕があれば《樹上の草食獣》や《成長のらせん》で土地を出したり、《領獣》や《気前のいい野良猫》で手札を補充しながら、後続のクリーチャーに繋げていこう。

《孤児護り、カヒーラ》

最初の1~3ターンほど何とか持ちこたえられれば《孤児護り、カヒーラ》が駆けつけてくれる。本リストではカヒーラが相棒という(3マナ支払うことで1度だけデッキ外から手札に加えることができる)枠になっているので最低でも1ゲームに1回は登場してくれるはず。

《神々の思し召し》

カヒーラが場にいるだけで、こちらのクリーチャー全体をサポートしてくれる。いざという時は《神々の思し召し》や《エルズペス、死に打ち勝つ》等も駆使して、なるべくプレイヤーはカヒーラたちを守り仲間(クリーチャー)を増やしながらダメージレースを制して勝利を目指していこう。

カヒーラと仲間たち

《孤児護り、カヒーラ》

カヒーラはいわゆるロード能力を持った強力なクリーチャーなので、もしかしたら登場してもすぐ狙われ倒されて(破壊されて)しまうかもしれない。
でも仲間を守るためにカヒーラは何度も立ち上がってくれる(本リストでは1ゲーム最大5回まで場に出ることができる)!


《樹上の草食獣》
《気前のいい野良猫》
《領獣》

土地を伸ばしたり、手札を補充したりアドバンテージを与えてくれるクリーチャーたち。領獣は変容コストを使うと2マナで場に出ることができる。
これを使えばワンテンポ早くブロッカーになったり、タップ能力を起動できたりも。
ちなみに変容能力持ちのクリーチャーをカヒーラの上に重ねると(カヒーラの)能力を引き継ぎつつ身代わりになることができる。後から本物のカヒーラを場に出すこともできるので覚えておくと役に立つかも。


《雷光の猟犬》
《威厳あるレオサウルス》

攻撃に長けたクリーチャーたち。序盤こそ遅れを取ることが多いこのデッキも雷光の猟犬やレオサウルスが活躍すると一気に(ダメージレースを)盛り返すことも可能。
こちらの状況が有利でも不利でも常にチャンスを見つけていこう。


《青銅皮ライオン》
《空猫の君主》

こちらはどちらかと言うと守りに長けたクリーチャーたち。おもに押されている状況時に出てくるとブロッカーとして一役買ってくれる。
青銅皮ライオンは破壊不能、空猫の君主はサイズ修整があるので盤面を上手く立て直せたら攻撃参加もでき粘り強い活躍を見せてくれる。


《誇り猫》
《葉状地のフェリダー》

誇り猫は+1/+1カウンターにトランプルの付与、葉状地のフェリダーはタッパー能力の付与とどちらも攻防一体の動きができ、どんな状況でも確実に活躍してくれる。
カヒーラの能力と合わさるとより強力なシナジーを形成するのも魅力。


《黎明起こし、ザーダ》
《巨智、ケルーガ》

カヒーラと同じ「相棒」能力を持つクリーチャー。本リストでは相棒としていないものの、カヒーラデッキでも不思議とかみ合ったりする。
ちなみにザーダはトライオームのサイクリングや《鳥獣保護区》《空猫の君主》の起動コストを軽減してくれたりする。
ケルーガは知恵(カードを引く)を授けてくれる時に「ぶわあああああああ」と鳴くらしい。


《離れられない二匹、リンとセリ》

プレイヤーとはまた別の軸でカヒーラを助けてくれるのがこのリンとセリ。ほかの猫クリーチャーが出ると犬が、雷光の猟犬が出ると猫が出てきて気が付けばこちらのクリーチャーは犬猫だらけに。
そこから「リンとセリ ビーム(起動能力)」を撃ってそのまま勝利!ということも。
ちなみにリンとセリ自体はカヒーラがいる「イコリア」とは別の世界の出身。だけど2匹とも元捨て犬・捨て猫なのでカヒーラのことを理解したらきっと協力してくれると思う。


《怪物の代言者、ビビアン》

このビビアン・リードという人はかつて故郷で森林の生きもの達の保護活動を行っていたことがあり、色々あって故郷を離れてからも旅をしながら出会った生きものや同様にそれらを守ろうとする人たちを助けている。
つまりカヒーラにとっては味方。ゲーム中でもこのカードはカヒーラデッキと相性が非常に良いものとなっている。
ちなみに冒頭のカヒーラの紹介文はビビアンさんが書いた手記という設定だったりする。


デッキの調整案について

《神聖の力線》
おもにバーンデッキ、ハンデス(手札破壊)や布告系カードの対策になる。

本リストでは選択肢を増やすために白・青・緑(赤タッチ)の4色デッキかつ1枚ずつ採用しているカードが多い。
より安定性を求めるのであればバント(白・青・緑)やナヤ(白・赤・緑)カラーの3色、白緑の2色の色構成にしたり、採用カードを絞って3枚~4枚ずつにしても良いだろう。
《神聖の力線》等も好みが分かれるカードなのでクリーチャーに入れ替えるのもあり。


《呪文追い、ルーツリー》
《夢の巣のルールス》
※現在ルールスが使えるのはヒストリックと統率者戦だけ※

逆にもっと色々な事がしたければカードの種類を増やすのも面白いかもしれない。おすすめは《呪文追い、ルーツリー》や《夢の巣のルールス》など。

(補足) ※ルーツリーは統率者(EDH)デッキでは禁止。逆にルールスは(2022年8月現在)ヒストリックと統率者デッキ以外の(実質)すべてのフォーマットで禁止カードになっているので注意。(とはいえこれは公認イベントに参加したりする場合。相手の了解を得てカジュアルに遊んだりするぶんには大丈夫なのでご安心を)

ちなみにルーツリーとルールスも前述のビビアンさんの手記で紹介されているので興味があればぜひ。

まとめ

① カヒーラはイコリアと呼ばれる世界にいる心優しいヤマネコのような生きものである。
②(純正)カヒーラデッキはボード(盤面)を重視しながらダメージレースを展開していく中速のデッキである(ミッドレンジデッキというわけでもない)
③カヒーラと相性の良いカードを探し組み合わせていくのがこのデッキの面白いところ。

あとがき

もし構築記事だと思って読んでくださった方がいたら、カヒーラの話とかデッキ構築と全然関係無い話も多くて申し訳ないです(苦笑)

この記事で少しでもカードゲームの魅力を感じてもらえたり、今からカヒーラのデッキを組もうと考えている方の参考になることができたとしたら幸いです。
このような拙い文にここまでお付き合いくださり、ありがとうございました!