【映画】十一人の賊軍
どうもmaxiです。
……やっと……
やっと!!
映画見れましたよ!!
やっと映画館いけたよー!!!
という事で今日は映画の記事です。
十一人の賊軍
監督
白石和彌
キャスト
山田孝之
仲野太賀
尾上右近
鞘師里保
佐久本宝
千原せいじ
他
【あらすじ】
江戸末期、戊辰戦争の時代に新政府と幕府側どちらにつくかで揺れる新発田藩の家老。そして犯罪者10人と国を想う男が決死の覚悟で砦を守る。
一見わかりやすいエンターテイメントの話の中に政に翻弄される人々を熱く、切なく、虚しく、心に残るよう描いている作品です。
感想
「仲野太賀めっちゃ格好よかった!!!」
が最初の感想です!!
仲野太賀さんが剣術道場の子息として、新発田藩を想い、十人の罪人を見張りながら戦うわけですが、
刀を振る姿が様になっている!!
……これしばらく殺陣を鍛えたら本格的に時代劇スターいけるのでは??
顔立ちも時代劇似合う。
オーラもある。
演技力は言うまでもなく高い。
これは先が楽しみですね。
内容の事で言うと白石和彌監督の映画なのでもう少しハードな演出があるのかと思っていましたが多くの人が見やすいような演出だった思います。
性的な表現がありますが直接的な性描写は少ないです、しかしキチンと嫌な気持ちにさせる演出はさすがでした。
そしてきちんと全体が嫌な話になっている所がまさに白石作品と言う感じでした。
結局誰も救われてはいない所が戦争や、内乱のあとなのだと思い
新発田藩に住む人々は戦火を逃れた事で喜んでいるものの、
そこには多くの死人の山と、周囲の藩の争いが起きている。
しかしそれを知らない人たちは
「長岡のようにならなくてよかったー。」
と心から喜んでいる。
世界情勢を考えると
……なんたる皮肉か……。
キャストのです。
医学を学ぶためためにロシアへ渡ろうとした岡山天音さん演じる「おろしや」もキャラ立ってましたねー!
医者キャラ、回復キャラは重要ですからね!
あとは花火師の倅「ノロ」爆弾キャラも必要ですね!
お調子者キャラや、腐れ坊主に、謎の強い老人に、イケメン。
キャラクターが立ちまくっている。
山田孝之さんの演じるキャラクター「駕籠政」が一番掴みどころのないキャラクターで、割とイライラさせられる。笑
なんでそんなことするんだよ!!
もう少し上手くやれよ!!
的な。笑
……でも良く考えるとただの労働者であるのだからそんなに色々考えて動けるわけない。
それが普通なんだよなー。映画のキャラに思いを入れるのって難しいー!
※追記……
パンフレットを読むと山田さん演じる政は妻の元に帰ることしか考えていない。
妻の元に帰ることが正義と思っている。
これを理解すると政の行動に一貫性があることがわかりさらに面白く見ることができる。
パンフレット最高だぜ!
……
阿部サダヲさん演じる新発田藩家老 溝口内匠の狂気っぷりは作品を見事に引っ張り続けたました
が、実は現実の私達の感覚に一番近いものを持っているのが溝口内匠だったのかもしれない。
恐ろしい立場の間に挟まれ
幼い城主の代わりに先頭に立ち
非道な事で乗り切ろうとし
いざ終わると全てを切り捨てる
家族を蔑ろにして国を盛り立てる
1番現代的では??
恐ろしい話です……。
パンフレットの中でも阿部さんは「なかなか難しい役でした」
と言っている現代人的な複雑さを持ったキャラクターだと思いました。
全然好きにはなれないけれど、間違いなく一番現代人的ですね。
もっとみんなに見てほしい
11月1日に公開が始まった割には客の入りが少しイマイチだったなぁ。
もっと入ってもいい気がするけれど、
侍タイムスリッパーの勢いのブーストがもう少しあっても良かった気がします。
たまたま今日が空いてるいるなら良いけれども……。
もしかしたらもう少しわかりやすく、もう少し刺激が欲しい人が多いのかもしれませんね。
ただこの話は史実に基づいているのでなぁ。笑
しかし『十一人の賊軍』はパンフレットを読むと面白さが増すタイプの作品だと思います!
情報量も多いし、かっこいい表紙。細かな役者の話も興味深い。
ぜひパンフレットも手に取ってほしいです。
山田孝之さんと仲野太賀さんの対談は必読です。
山田さんのハイパー俳優スペックが文字から浮かび上がってきます!!
おわりに
ということで久しぶりに映画館に行けて映画を見れてとても楽しかったです。
近いうちに『ロボット・ドリームズ』も見に行きたいところです。
それにシネコンの無料クーポンも集まったのでそれも使って何か見にければとお思っています。
はー。映画最高。