【映画】侍タイムスリッパー
どうもmaxiです。
今日は久しぶりに映画に行ってきました!!
やっぱり映画館で観る映画は最高ですね!!
で、今回見た映画が以前から気になっていた
『侍タイムスリッパー』
以前見たい映画としても記事を書いています。
結論から言うと
めちゃくちゃ面白かったです!
と言う事で今回は
侍タイムスリッパーについてお話しします!
侍タイムスリッパー
【あらすじ】
監督・脚本・撮影・照明・編集・他
安田淳一
出演
山口馬木也
冨家ノリマサ
沙倉ゆうの
他
侍タイムスリッパーは2024年の映画作品の中では当初の注目度からは考えられないくらいの大成功を納めた映画です!
予算的には低くて、それでいて面白い、
ポスト『カメラを止めるな!』の呼び声も高い自主制作映画です!
侍タイムスリッパーの面白さ
◎殺陣の凄さ
まず侍タイムスリッパーの話の前に殺陣につてついて説明します。
【殺陣とは?】
殺陣(たて)は、主に時代劇や舞台で行われる戦いや剣術の演技を指します。俳優が刀や武器を使って安全かつ迫力のある戦闘シーンを演じるための技術で、見栄えやリアリティを重視した振り付けが特徴です。
人情物を除いて、時代劇に於いてはこの殺陣の良し悪しが生命線ということだけは頭に入れてもらえればと思います。
この作品は幕末の武士がタイムスリップしてきて、時代劇の斬られ役をする話なのです。
歴史タイムスリップすれ違いものコメディ(テルマエロマエなど)
の要素も少なからずあります。
ですがその要素で引っ張るわけではなく、
テンポ良く物語の本筋切られ役として働き出す流れへと進んででいく作りになっています。
『侍タイムスリッパー』はタイトルだけ見るとなんかドタバタコメディのような印象をけます。
なんとなく語感が
『サマータイムマシンブルース』ぽいので。笑
しかし冒頭のシーン
まだタイムスリップする前の江戸末期の時代。
始まって早々の最初の殺陣で、
あ!これ絶対面白いぞ!!!
となります!
明らかにちゃんとしている殺陣!
時代劇ごっこの映画ではないぞ!という気概が画面に溢れ出ています!
このシーンだけでこの映画はちゃんとしている!
という事がわかります。
そしてこのシーンが終わった後、時代劇を作っている描写で
殺陣の重要さ、面白さをメタ的に描けています。
ここも面白い!!
◎時代劇という斜陽の文化
2024年現在。時代劇は斜陽を迎えています。
私が今37歳ですが10歳になる前にはもう少しテレビでも時代劇はやっていました。
そして生まれる前の日本映画全盛期は時代劇こそ花形のエンターテイメントでした。
しかし現在は毎週ゴールデンタイムに時代劇がやっているという時代は終わりました。
NHK等で大河をやるにしてもここが一昔前とはがうところで
戦のシーンや刀による戦闘シーンは確実に少ない。
なぜなら役者が殺陣をできないからです。
◎例えば忠臣蔵
現在忠臣蔵と言って分かる30代以下の人はどれくらいいるでしょうか?
知っていても話を知っているでしょうか?
忠臣蔵の中身に関しての良し悪しは現代的価値観や解釈もあるので別にしますが。笑
10代ではほとんどわからないと思います。
年末は忠臣蔵という時代が少し前まではあったのです。
この斜陽文化とされている時代劇で
斬られ役として生きていこうとしているのが
幕末で幕府側として最後は壮絶な終わり方をした会津藩の侍
というのも感じるものがあります。
◎演者の演技力
□山口馬木也
侍タイムスリッパーの特徴として
切られ役の新人の俳優が実は本当の侍で、誰よりも侍の演技に長けている。
しかし、時代劇マナー、切られ役ムーブというものはありますから、そこのギャップが面白さでもあります。
実生活でも段々と現代日本に慣れつつも心の底では自分の生きていた時代への想いが常にある本当の侍。
そんな複雑な主人公 会津藩士高坂新左衛門を演じるのが
俳優 山口馬木也さんです
山口さんは現代劇にもたくさん出られていますが
有名時代劇『剣客商売』にも出演されている時代劇を主戦場として活躍されている俳優さんです!
なるほどあの殺陣は納得ですね!!
殺陣以外でも印象的なシーンが
途中の台本の改訂版で
自分のいた会津藩の最後の様子を読んだ時の感情の表現
ラストの殺陣の見事さと、そこに乗った感情
素晴らしかった!!
□沙倉ゆうの
さらにこの作品の魅力を作っているのが
会津藩士高坂新左衛門が幕末からタイムスリップして紛れ込んでしまった撮影所で出会った助監督・優子役を演じたの
俳優・助監督 沙倉ゆうのさんです。
俳優と
助監督???
沙倉ゆうのさんは
助監督役をしながら助監督を本当にしていたんですね!笑
自主映画っぽいです!!
他にもたくさん俳優さんが出ているのですが、私も勉強不足で知らない人が多かった・・・・。
逆にいうとこんなにいい役者がたくさんいても
売れない人がいるんだから
役者って本当に大変な仕事。
フィクションの中の真実の瞬間
ここは作品のキモになるので具体的なことは言いません!!
映画という作り物の中で
その瞬間だけ
本当の侍の斬り合いが始まる瞬間
命の取り合いだからこそエンターテイメントの時代劇ではやらない
長い時間の無言の牽制
斬り合っている時の表情
終わった後の言葉の掛け合い
全てが感動的でそこで終わってもいいのに
ウエットにさせない!
面白さにもきちんと振る!
構造内の中の話。
いわば嘘なのにそこに完全に没入する瞬間
エンタメの面白さ!
ものすごく美しい瞬間でした。
是非何を言っているのかは映画を見てほしいです。
終わりに
ここまでお付き合いいただきありがとうございました!!
項目の中で時代劇は斜陽文化と明示していますが
ものすごく詳しいわけではないですが
私個人的には時代劇は好きなんです!!
最近では
草彅剛さん主演の
『碁盤斬り』
も面白かったし、
『十一人の賊軍』
も楽しみです
時代劇は現代ではよくわからない価値観で生きている人たちの話が多いですが、
当時の町人や農民などの悩みは今の私たちと何も変わらない悩みを持っていますし
武士ですら同じ様な悩みを持っている。
時代が変わっても変わらないものが描かれているのも時代劇の面白さの一つだとお思います。
侍タイムスリッパーで実感しました!
本当にものすごく面白いです!
是非チャンスがチャンスがあれば観にいってもらえたら幸いです!!