【ラジオ・映画】『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』&宇多丸ムービーウォッチメン
どうもmaxiです。
先日映画に行ってきました。
『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』見てきましたよ!!
今日は私が『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』見てきた感想と
ラジオ番組アトロク2の名物コーナー「ムービーウォッチメン」で『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』を取り上げているので答え合わせしたいと思います。笑
長文になるので「maxiの感想はいいや」って人は早々にradikoで「ムービーウォッチメン」聞いてください!笑
『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』の情報
監督
トッド・フィリップス
キャスト
ホアキン・フェニックス
レディー・ガガ
他
【あらすじ】
私の率直な感想
初めてnoteで明確なネガティブ感想を書きます!笑
どうやっても私には褒められなかった!!笑
『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』
びっくりするくらいよくわからなかった。
賛否両論分かれているというので
激しい内容に対しての善悪の、価値観の対立としての賛否両論という意味だと思っていたけれど
面白かった
と
面白くなかった
の賛否両論ってこと?笑
前情報ほぼ入れないで見たのもあるのだけれど、
『彼は狂気の男ジョーカーなのか?普通の男なのか?』
ってそれ面白いだろうか?あまり前作から変化を感じないような気がする……
あとジョーカーというキャラクターでやる意義って何?
一作目の普通の男がジョーカーになるまでは面白いし、そこからどんどん狂気が伝播していく様が痛快でありながら、恐ろしくもありました。
2作目で『彼はどっちだ!?』という問いかけ。もしかしてその提案を投げかけている時点で普通の男ということでは……?
仮にアーサーはジョーカーであるとして、話を展開していくならば
舞台が悪すぎる。
狭すぎる。
テンポがイマイチすぎる。
終始狭い世界の中と、アーサーの妄想の中で語られる物語を行ったり来たりしているわけですが、ちょっと見ていて疲れてくる。
私見では1作目『ジョーカー』がアメコミが元とは思えない見事な発明をして評価と高い興行成績を残した。更にブラッシュアップして2作では話を盛り上げながら盛り下げなければならない。
それならばジョーカーが悪事を働いている時にふと現れる人間性と、奥底に秘めた狂気との葛藤の方が絶対面白いのに。
今作の私の要約になりますが
偶然カリスマになった孤独な男が勘違いして、イキって、でもふと悲しくなってしょんぼりしてたら、カリスマの仮面が剥がれて好きな子にも見捨てられて、もっとしょんぼりしてたら本当のクレイジーに殺されちゃった。
って話で大丈夫?
フォリアドゥは「感応精神病」
「周囲に伝播する、させる」心理学用語とのこと。
確かにみんなにがっかりさせるのを伝播して、すこーしの狂気を本当の狂気に伝播させていた。
そしてリーからしっかり伝播されていた。
パンフレットをサラッと読んでやっとなんとかやりたい事は理解したけど、前情報無しで面白くないエンタメはよくないと思う。
ただ鑑賞後に情報を得てからも面白くはならなかったなぁ……
フォリアドゥのせいで面白かった1作目が全部下方修正されていくのが悲しくなった。
繰り返しになりますが
このお話をジョーカーというキャラクターでやる意義って何?
……というのが私の素直な感想です。
そんわけで宇多丸さんの評論で
私の感想がひっくり返されるのか!強化されるのか!!
私の理解が足りないのか!!
楽しみです!
宇多丸さん『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』の評論
『アフター6ジャンクション2』
TBSラジオ
毎週月曜日〜木曜日
22:00~23:55
名物コーナー
毎週木曜日22:15〜
『週間映画時評 ムービーウォッチメン』
毎週映画をランダムで選択し、映画を評論していく名物コーナーです!
(※前作ジョーカーの書き起こしもあります。)
↓
ということで宇多丸さんの評論の中身に触れたいとおもいます。
情報量多いので箇条書きですが、宇多丸さんの魅力は語り、喋りなので、radikoか podcast、YouTubeで直接聞いてくださいね!
□IMAXだと画角が変わるのでアーサーの妄想と現実がはっきりわかる。
通常上映では曖昧になっている。
□貧しい、地を這うような世界観の薄暗いミュージカル。
そもそもアンチカタルシスを目指す話。
□反時代的な映画を再興させるための作品だった1作目。弱者男性の鬱憤を吐き出させるような作品だった。社会問題も起きている。
□作り手の意図と異なる受け取り方をされたので1作目に対する冷や水のような作品。
□いわゆる負けに向かって一直線の作品で現状の評価、興行興収も踏まえて作っているのでは。
□面白い映画とは言い難い。138分よりも長く感じる。
□話としてカタルシスが無いところにミュージカルを入れている。
□これ単体で見ていいという作品では全くない。
□ジョーカー共同幻想(宇多丸命名)
□冒頭はワーナーアニメっぽいルーニートゥーンズ的作品で作品の説明がほぼ全部されている。
□アーサーの心情に素直に寄り添っている作り。
□「本当のあなたを見せて」と言ってジョーカーのメイクをアーサーに施すリー。
アーサフレック本人の視点から語られていることからいえば破綻が確実に見えるシーン。
□みんなが望むジョーカー像に関しての話。
□ジョーカーとアーサーの乖離
□作り手の目論見よりもミュージカルシーンがマジックを起こさなかった。
□アニメ終わり方で終わらないのは不満。ちゃんとその作りにしろ。やりきれ!
□全速力で大惨敗に向かっていく姿勢が嫌いにはなれない。
後年また評価が変わるのでは。
□グルーピーと付き合っちゃだめ!!
終わりに
宇多丸さんの評論と前作『ジョーカー』の作品が持つ意義と魅力。それに付随した社会問題に関しての話を聞いて
「なるほど。私の理解が足りていなかった!
前作『ジョーカー』の作り手側の意図と違う盛り上がりを沈静化するためにこの作品は必要とされているんだなー!」
と思いました。
ただ「必要なこと」と「面白い、興味深い」作品は別だし、「必要なことをしながら面白い作品」は存在しているのだからちゃんとやれ!!とあらためて思いました。笑
前作『ジョーカー』のアンチテーゼとして作られた作品でも面白い話にはしてもらわないと困る。こちとら金と時間を使ってるんでね!!!!笑
例えばですが
劇中でジョーカーとして犯罪行為で活躍している中、
「なんかジョーカー……思ったよりダサい」とか、「こんなジョーカーは私の好きなジョーカーじゃない。嫌だ」ってファンやグルーピーに思わせる感じの演出の方が面白いし、ファンはもっとがっかりする気がするけれどもね。そう言った作品の方が見たかったー。 という個人的な感想。
純粋に「作品としてジョーカーおもしれー」
と私が考えている時に
「この作品は私を導いてくれている……」
と思ってしまう構造が意図せず生まれているのだから作り手側の悩みも理解はできます。
『タクシードライバー』『時計じかけのオレンジ』『ジョーカー』の持つ恐ろしいほどのエネルギーに動かされてしまう人々。
映画の持つ力といえば聞こえはいいですが
「自分のいいようにしかメッセージや表現を受け取ることができない人が多い」ということ、「作り手側にもどうしょうもない瞬間がある」のも改めて感じた意義深い作品でした。
そして、映画は作品と評論がセットで揃うことで面白くなるし、理解度、作品の意義も踏まえて作品自体への思い入れが載ってくるので
脳内フォルダーに仕分ける時
「面白くなかった映画」が、
「面白くなかったけど、忘れられない映画」のフォルダーに入ります!!
それにしても宇多丸さんの評論すごい。
映画の退屈だったシーンが面白い映画のように頭の中で浮かび上がってくる。思い出される。
『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』見に行って良かったーーー!!笑
別件ですが、『週間映画時評 ムービーウォッチメン』の後の音楽コーナー「LIVE & DIRECT」に出演していた
Da-iCE 工藤大輝さんの兄claquepot(クラックポット)のLIVEめちゃかっこよかったので
ぜひ2024.10.24の『アフター6ジャンクション2』
『週間映画時評 ムービーウォッチメン』
と
「LIVE & DIRECT」
radikoタイムフリーで聞いてみてくださいね!!
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