岡崎市長選挙について考えている頭のなか
さて、今週末が開票日の岡崎市長選、市議会議員選挙。
岡崎市に引越してきて、1年5ヶ月目。市長や市議の活動、市政や財政については知らないことばかりだったんですが、「せんきょや政治について学び合う機会」に恵まれて、VOTE CAMPの仲間たちと学び合ったことで、まずは自分のわかる範囲で検討ができるようになった気がしています
そのうえで、まだまだモヤモヤするところもあるので、今回の選挙の備忘録的にnoteに書き残してみたくなりました
岡崎市長選挙
今回の立候補者4人の方々の情報を聞いたり(偏りあり)、それぞれの表明式にメンバーが出かけたり、討論会にみんなで出かけたり、選挙公報を読み合わせながら比較したり、やれることをやってみたなかで感じていることを書き出してみようと思います
現職の中根康浩さん(62)
4年前の選挙にて「5万円を配るといって当選した」ということを聞いていたので、とんでもない市長さんなんだなと思っていました。つい最近まで。まわりの人たちの声も「あの人はイマイチ」みたいな声も聞こえてきたりしていて。でも、いろんなまちのイベントや市主催の事業に出かけることもあったんですが、京都市長と同じようにどのイベントにも顔を出しては挨拶してたり、家の前で行われている二七市にも挨拶に来ていたりと、「足を運ぶこと」はよくやっているなーという印象でした
ただ、これも住んでいるQURUWAエリアの活動には消極的?と聞いていて、予算減少や人員減少もあったようで、中根さんはこの辺のエリアには消極的な人なんだなという印象もありました
一方で、今回の選挙戦にあたって調べたり話を聞いていると、実際にはたくさんの施策に取り組んでいたり、家康LOVEなこともあってか大河ドラマに合わせてたくさんの事業を実施したりしていて、この時期の盛り上がりにはそれなりの効果があったのかなと(発表では、経済効果 約143億円. うち 経済波及効果 約110億円. パブリシティ効果 約33億円)思うので、何もしてないではなかったのかなと思いました(ちなみに、東海オンエアの経済効果は年間40億円って書いてありました)
ただ、とある方のお話では「中根さんは、使うことは得意」というキーワードを聞いて、確かに財政の歳入増に関する取組みとしては、コンベンションの話がおじゃんになったこともあり、あまりなにもできていない印象が強いのかも思ったり。
あと、今回の選挙公報にもあった「循環」は、他の人の政策にはなかったワードだったこともあり、素直に共感できる視点だなと思った。給食費の無償化(これは年間40億円かかるみたい)よりも、食の栄養や自給に対しての視点があって、オーガニックやアグリカルチャーへのサポート(これは内田さんもだったけど)に力を入れながら、再生エネルギーやゼロカーボンに向けた取り組みを積極的にやっていきたいと討論会でも話していて、そうすることで全体の循環がよくなるかもなと好印象でした。
あとは、自民・保守派が議会で強い中なので、それとは異なる派閥の人が主張に立つことで議会では1つ1つ是々非々で判断しやすくなるのかなとも思ったりもしました
ひとまずこのくらい
元市長の内田康宏さん(71)=自民、公明推薦=
うちださんは最初、めっちゃおじいちゃんやんと思ったり、SNSやってるけどこれウケてんの?と思ったりしたんですが、前回の市長選挙で「交流サイト(SNS)全盛の選挙戦を正確に捉えられなかったこと」が敗因と書かれている記事も見かけたので頑張っているんだなと理解しました
あとは、これまでの市長の際に取り組んできたことが評価されていたり、QURUWAのことも内田さんのときに取り組まれていたことだったりもして、近所の人たちの評価も高くて、一方で5万円当選の中根さんだったので、こちらが普通に勝つのかなと思っていました。なので、内田さんっていいひとなんだろうと思っていたんですがって話で。
気になったことはいくつかあって
1番は、内田さんの所信表明会に友達が参加していたときの感想で、選挙対策本部?の人の「演説の9割が中根さんの批判だった」という声を聞いて違和感を覚え、実際に僕自身も同じ方と思われる人の演説を聞いたときに、同様の10割くらい中根さん批判だったので、これはもうそういうチームというか組織というか、誰かのやってきたことを批判してのしあがる系のメンバーなのかなと思うとがっかりした(とある方は、批判せずに実績を称えつつも、よりこんな人が大事だという声を発していて、それには納得できた)
もちろん、批判する論破することで勝つという戦略もあるので、間違っていることではないと思うけれど、それよりも内田さんが8年間で取り組んできたことや、この4年間にどんなことをやっていたのかについて、もっと話して期待させてくれるような人たちが仲間にいる方がなんかよかったなと思った
あと、もう1つは選挙ポスター。29日の初日に貼ってあったものと、最近貼ってあるものが異なってるんだけど、「岡崎再生」と大きく掲げたものから「医療費、給食費W0!」みたいな、あからさまにお金についてだけを掲げるようなポスターになっていて、これじゃ4年前の5万円の提示と変わんないんじゃないかって思ったりもして
これもまた、中根さんが「医療費0」をポスターで書いてたので、慌てて変えたのかな?とみんなと話していたんだけど、そういうのもひっくるめて、ちょっと信頼しづらいなという気持ち
なので、内田さんがわるいとかどうなんかなというわけじゃないんだけど、気になる要素が後半に多すぎた問題がある。あと、政策でいうなら、やっぱりまだまだ「箱物をつくること」への意識が高い人なんだなと思うと、ハード面よりソフト面への施策の必要性を感じるという話をしていたので、その辺がちょっとズレてはいるかなと思っている
(ハードを作ること自体が悪いことではないし、古いものでコストがかかるものを壊し新たな賑わいや効率化を図ることは大事なので、その辺の全体像が示されれば理解しやすいんだけどね。でも短期間じゃそこまで一市民が理解できやしない)
新人で元市職員の昼田浩一郎さん(36)
1番期待したのはひるたさん。なんたって若い。活力があるし、未来にむけて動いていけるバイタリティーがあるうえに、トレンドに載った施策もたくさん盛り込んでいて、選挙公報も見やすいしハキハキ答えてていい。webページに設置された「AIひるた」にも何度も質問をして、選挙で気になったこと「給食費の無償化の費用」「高校生医療費無償化の費用(予算7億円/全高校生分だと72億円)」「そのための予算捻出」「歳入増のための施策は?」など、いろんなことに答えてもらって、めちゃめちゃ勉強になるサイトでした
一方で、うむーと思ったのは討論会。すごくハキハキとキレのいい感じでお話ししておじいちゃんたち候補者との格の違いを見せてくれている感じもしたけど、ちょっと不自然な印象で。なんか無理してつくっている感じをみると頑張っているとも取れるけど無理しないでとも感じて。隣でナチュラルにペラペラしゃべる中根さんとの対比がすごかった
あとは、みんなで話しているなかでは、具体的な施策がわからなかったという声が多くて、本当に実現ができるのかな?と感じてしまう面があり、どんな企業とどんな実績があって、今回の市長になったらどんなことをやって、どんな経済効果やウェルビーイングの実現につながるのか。みたいなところが共有できなかったなと。所属されている企業の実績を調べてみると、民間と自治体の連携を複数取り組まれているようだけど、このあたりのどんな事例を岡崎市で実現できそうなのかを知れたら良かったかも
あとDX化により「効率化によって自由な時間をつくること」の魅力は感じる一方で、どれだけ効率化しても自由な時間は生まれづらいと思ったりもしていて。というところで、期待は引き続きしているんだけど、もちょっと抜本的な変化に対してワクワクさせてほしいところです
新人で音楽スクール社長のアーニーさん(51)
そして、アーニーさん。実は最初は市議選に出るって聞いていたんだけど、市長選に変わっていて驚いた。驚いたけど、アーニーさんはアーニーさんらしさを貫いていて、たしかにかっこいいなと思った。
わかんないことはわかんないけど、おかしいと思うことははっきりいうし、自分の見えている世界のことは言葉や音楽にして届けながら「こんな人が市長だったら街が変わるんだろうな」ということを見せてくれている気がしている
選挙演説の時間だと思うけど、毎回DJブースを持っていって音楽かけながらやってるってすごい大変だろうし、冷ややかな目もあったりするだろうに、全然スタイル変えずに白スーツやTシャツ姿でアピールするところはすごい
引越したまちの市長が、こんなスタイルだったらきっとSNSにあげちゃうだろうな。
ただ、やっぱり今回の選挙をじっくりと勉強する中では、政策立案や提案のおもしろさや、そこから見えてくる人柄や背景なんかもあるので、その部分が諦めずに出してみてほしかったなという印象。(短期間じゃ難しいけど!)
でも、まちをおもしろくしてくれる大人代表選挙があれば、1票投じたい。
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と、頭の中で考えていることや、気になったことを書き出してみると色々あるなと思うし、たぶん言葉で話してみればもうちょっといろいろと出てくるんだろうけど、ひとまずはこんな頭の中を整理しながら、残り2日間熟成しつつ、投票日を迎えてみたいと思います。
いやぁー39年間生きているけど、こんなに選挙について考えてみた機会は正直なかったかも。改めて、VOTE CAMPメンバーに感謝。
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岡崎市議会議員選挙の投票は、岡崎市のこと、財政のこと、市政のことを時間をかけてたくさん教えてくださり、地域の方々や地元企業の方々にたくさん応援されていて、いつも選挙事務所が賑やかで、県会議員や国会議員とのつながりも持ちながら声をあげつづけている「いそべ亮次」さんに投票することに決めました。本当に、岡崎のまちのことをじっくりと考え検討し、動いている方なんだと知れて、その実績と人望に1票いれてきます。
(他にもお会いした議員候補のみなさんも応援したかったけど、今回は「1番実績があり、信頼ができる人」で選びました)