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33歳,男性,医療系コンサルタント

去年、会社を4ヶ月くらい休んでいた時に、渋谷でお昼を食べていたんです。その時ふと、自分の死に方のことを考えてみようと思ってガーッて携帯のメモに書いたんです。

いくつか考えたんですけど、1つ目は、ハノイからマダガスカルに行く飛行機、そんな直行便なんてないんですけど、なぜかそんな状況。50代そこそこ、仕事も絶頂という時に、乗っていた飛行機が墜落して死ぬというものです。夜中ですね。インド洋上空。機内の三分の一の人は寝ていて、僕は寝てないけれど特に何かしているわけでもない。そこでガタガタってくるんです。よくある揺れなんですけど、その時ばかりは何か胸騒ぎがする。しばらく時間をおいてガタガタガタとなって、非常事態になって、酸素マスクが落ちてくる。その時、僕は必死に生きようとマスクをつけるわけです。一個席をあけた隣に座っていた、インド系の小さな女の子は、うまく酸素マスクがつけられない。僕はそれを見ていられなくて助けるんですけれど、揺れて揺れて、なかなかつけられない。最後の最後まで粘るんだけどできなくて、墜落するコンマ数秒のところで「あ、終わったんだな」と思って死ぬ。こんなふうです。今思うとこれは「もうダメだ」ってことがわかっている時でも、人を助けたいってことなんじゃないかと思います。ヒーロー願望ですよね。そういう人間でありたいなと。

もう1つは、10年くらい前に亡くなった父方のおじいちゃんの死に方が理想的だなって思ってます。80歳くらいの時にすい臓がんになったんですけど、医者でもあり、大学の先生でもあったので、自分でわかっていたんでしょうね、もう助からないって。最期までしっかりしていて、自分が死んだあとのこともきっちりやった上で、家族に看取られながら死んでいった。結構有名な先生だったみたいで、日本中から生徒がお葬式に来て、「おじいちゃん、こんなすごい人だったんだな」って後から知って。これは理想だなと。一方、母方のおじいちゃんは今入院しているんですけど、その真逆。こう言っちゃ悪いですけど、周りにすごく迷惑をかけている。だから、スパッと死にたいですね。


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