気に入ったグッズとか書籍紹介('24/10/13)
本日は、最近入手した書籍2点についてご紹介しようと思います。
いずれも基礎的な問題演習に向けて有益だと思います。
1. 民法演習 はじめて解いてみる16問
つい最近、ていうか10/10に発行されたばかりのホヤホヤの本です。
とにかく民法が苦手、どこに詰まってるかというと、この本の帯にあるとおり、「事例問題では何を答えればよいのか?」が分からなくなるという状況なので、藁をも掴む思いで手に取った1冊。
良い点①:コンパクトにまとまってる!
こちらの本、実質180ページちょいという薄さです。法律関係の書籍、こと民法絡みはどうしても分厚くなるor分冊される傾向にある中、この薄さはある意味驚異的。
かといって、中身が薄いかというとそんなことは全くなく、取り上げている論点について、要件や条文の趣旨をしっかり押さえているので、高速周回して、取り上げられている論点については完全に覚え込ませるということができるんではないかと。
自分も週末で既に1周済み。
アガルート生なんかだと、重問に入る前に取り組んでみるのも良いと思う。
良い点②:答案構成例がついてる
答案構成ってどうすんの?っていうのは、なかなかに悩みどころのような気がしてならんところ、こちらでは、問題・答案例と併せて、全ての問題に対して答案構成ノートというものが示されており、答案構成としてどのように考えていくことができる(一部の問題については、答案構成・答案例はWebからダウンロードの必要あり)。
いきなり答案例出されるよりも、ワンクッション挟んで整理できるので、こういうのを待ってた感ある。
うーんな点:網羅性はやや低め
定期試験に出る典型・頻出論点を取り上げるというコンセプトで編集されていることと、コンパクトにまとめるというところから、網羅性はやや低い。
例えば、無権代理は取り上げられていないし、親族・相続はバッサリカット。
まぁあんまり多くを望んではいけないと思いつつ、今年の予備試験ではカットされたところが正に出たんだよなぁという()
2. 徹底チェック刑法
2022年に出版された書籍であり、多方面で言及・オススメされているので、今さら取り上げる必要もあるまいと思いつつ、やっぱり読んでみて良かったと思う1冊なので。
良い点①:判例ベース
刑法って、とかく学説対立が教科書の記述にまで影響してるような気がして、それって少数説ちゃうんか案件も散見されると思ってるんですが、こちらについては、「判例とその標準的理解」に従ったと宣言されており、実際の記述も学説の紹介とかは最小限、っていうかほとんどない。
なんなら相当因果関係説とかもう一刀両断されてたり。
こういうところが基礎基本としては大事だと思うんだなぁ
良い点②:神おまけ
65条の適用例とか、罪数パターンとかが、本文とは切り出されて整理されてる。
罪数パターンなんか包括一罪のパターンまで網羅されてる。
もうね、これだけで投資回収できた感まである。
うーんな点:答案例なし
一応、短文事例問題をベースにした解説なんだけど、答案例がないのがねー
といいつつ、このスタイルになれていると、より上位の教材である刑法事例演習教材にもスムーズに移行できるんではないかと思う。
というわけで、このあたりの基礎基本を数こなしていくことで、基礎体力をつけていきたいと思う所存。