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【簡易】身の丈にルギアVstar



はじめに

ごきげんよう、もっさ(@Mawssa2000)です。

最初に、本Noteの個人的なテーマは「いかに情報を絞って簡易的に記述できるか」ということになっています。「情報量が少ない」、「条件が足りない」、「MECEじゃない」というような問題があるかもしれませんが、ご了承ください。要するに網羅的な解説記事ではないということです。むしろ当たり前のことの思考整理が主になります。

内容面のテーマとしては「ルギアVstar」について記述しようと思いますが、基本的なプレイングや各対面に対する考察というより、論点を絞って、使用して感じたことベースに記述します。目次から関心のあるテーマに飛んでいただければと思います。

1.Vstarを押しつけるか非エク盤面を築くか

ルギアVstarデッキの魅力は様々あります。漠然と「やることが簡単で強い」、少し踏み込むと「環境トップのサーナイトやギラティナに対して5分とれそう」というような。

それら魅力の中で「様々なアタッカーを活用できる」という魅力があります。

そして「どのアタッカーで攻撃するか」・「どのような盤面を築くか」を選択する必要があります。

その中で大まかな選択肢が、①ルギアVstarで攻撃すること②非ルールのポケモンで盤面を埋めて攻撃すること、になってきます。

器用なデッキではないので、選択しきれないことが多々あることと、排反事象ではない(例えば①→②のようになる)ことを前提に、それぞれの選択理由を整理します。

①ルギアVstarを押しつける

メリット

・エネルギーをプールできる(アヤシシvの利用)
・耐久性(サイド2枚分で2枚以上取れればアド)
  →Vガードエネルギーの存在も加味
  →手負いのものを崩れたスタジアムで消せる
・220ダメージを出せる
  →多くのV・exを倒せる
・頂への雪道/シンオウ神殿への耐性
  →耐久性と合わせて「場持ちする」特徴

デメリット

・相手のサイドレース逆転要因に
 (参考)サーナイトやレントラー
・空の封印石
 (参考)ザシアンvやライコウv

②非エク盤面を築く

メリット

・サイドレース上1枚しか取られない
 →一旦非エク盤面にして後でVも置ける
   (参考)アヤシシvやバンギラスv

デメリット

・エネルギーが盤面から無くなっていく
 (参考)カビゴンやイシヘンジン
・アーケオスが①より取られやすい
 →例外あり、例えばミュウ対面のイベルタル

こうしたメリットデメリットを踏まえた上で相手のデッキ、入っているポケモンとそのダメージ等を加味して、「アッセンブルスターしたルギアの処遇」や「最初に置くルギアvの枚数」だったりが決まっていくのがこのデッキだと感じています。

2.複数採用必至、崩れたスタジアム

前述したように盤面からポケモンを消す動きがこのデッキの醍醐味であり、崩れたスタジアムの複数採用は必至でしょう。

ここで初めてリストを参考までに掲載しておきます。

あ行杯使用 ベスト16(90人ちょい)
PTCGL アルセウスリーグ到達リスト 勝率7割くらい

ただし、博士の研究を使用して巻き込んだり、頂への雪道を割る目的で使用したりと自由がきく訳ではありません。

崩れたスタジアムで消す前提で相手の攻撃を受けたルギアVstarが結局消せずにベンチに居座ってしまうこともよくあるでしょう。

また、テンペストダイブで場の崩れたスタジアムを「割る」か「割らないか」選択する局面があるので、役割を知っておくことの重要性はさらにあがります。

そこでここではポケモンを消す以外の場合の整理をします。

崩れたスタジアムをプレイする

①相手のベンチが狭まる

多くの場合サイドを取ってしまうことから結局ベンチが空いてしまうが、前のVポケモンを2回攻撃で倒す際などに盤面にポケモンを出させないことに成功する。(例:ロストギラティナ対面でロストマインないしげっこうしゅりけんをプレイさせずギラティナをカビゴンで2連攻撃など。あんまないけど。)

また、ルギアVstarミラーにおいて先2ターン目アッセンブルスターをプレイできる場合、相手の盤面にはルギアvが2体あることが多く、崩れたスタジアム下でネオラントvをプレイするだけでベンチ枠は残り2枠に。実質雪道置かれてるような気分になる時もある。その際、サイドを取らずにダメージだけ与える戦法ができると、相手に1アーケアッセンブルしてもらえることもあり。

②こちらのベンチが狭まる

ポケモンを消せる以外の良い意味ではやまびこホーンのケアになることが挙げられる。

デメリットとしては4体埋まっている前提で、ネオラントvがプレイできない。ネストボールが打てないことは特段のデメリットでは無さそう。相手視点に立ち妨害意識で剥がさなかった際、相手の手札妨害からの復帰やボスの指令のためネオラントvが使えないことに後から気づくことも。

③相手が崩れたスタジアムを出せない

もはやルギア関係ない。

あえて具体例を挙げれば、前述のミラーマッチやサーナイトex戦、リザードンex戦である。相手も手負いのサーナイトexやリザードンexを盤面から消すことでサイドレースを優位に進めようとする。その中で相手がポケモンを消す前に先に貼っておくことで、相手がポケモンを消しづらい盤面を築ける。

加えて、ポケモンを消す際に特筆する点として、「アーケオスを消すこともある」点を挙げておきます。

げっこうしゅりけん90+ロストマイン6点分でアーケオスが落ちることから、アーケオスをサイド2枚分で2枚取りする手法が主にロスト軸のデッキで取られます。

この際、①アタッカーがサイド6枚取り切るまで継戦できること、②裏のエネルギーがついていないポケモンが縛られた時、逃げる手段があることを考慮した上で、アーケオスを崩れたスタジアムで消す手段を取ることが検討されます。エネルギーは貼れなくなりますが、2枚取りを防ぐことができます。

不安の残る選択になりがちですが、前述のような判断基準を持つことで不安を減らすことができますし、アーケオスを消すプランに備えて複数のアタッカーへ事前にエネルギーをつけておく準備もできます。


3.バケッチャどうしようかなあ

「序盤のアッセンブルスターが澱みなく行えるか」が構築における最重要事項で共通認識が取れると思います。その際の障害が頂への雪道であり、ボールから触れる対策札がバケッチャとなります。

結論から言うと現環境では「採用しない」、ないし「採用するにしてもスタジアム4枚(崩れたスタジアム2枚以上は確定)+αでの採用枠がある時」としています。

前提条件としてアッセンブルスターを決めるまでのハードルはいくつかあり、とりあえず(0)ルギアvは置けているとします。その上で、順不同で(1)ルギアVstarに進化する、(2)頂への雪道をわる、(3)アーケオスを2枚以上落とすことです。一撃ルギアであればこの後「バンギラスvを前に出す」みたいなこともターンの達成目標になったり。

雪道による妨害がされるパターンは主に2パターン現環境で存在すると考えていて、①ロストギラティナ(プラスαで来てもミカルゲナンジャモ)、②ミュウVmaxやアルセウスVstar、ミライドンex(+αでジャッジマンが飛んでくる)になります。

とりあえず「スタートしてしまう」というデメリットは考慮せず考えると...

①について。

手札干渉はあまり来ないと考えられる中で、ドローサポートが打てれば(1)と(2)は満たせそうです。(3)はサポート権利をバーネット博士に回せるとより良いですが、ハンドで(1)と(2)が満たせている時しかできません。バケッチャは当然(2)に寄与し、出せればサポート権利をバーネット博士に回せるかもしれないことや、「キャプチャアロマ表→アーケピック→博士」と「キャプチャアロマ裏→バケッチャピック→バーネット」のような分岐もでき、アッセンブルスター成功率アップにはかなり有効そうです。

しかしデメリットとしてはロストマインの餌食になることと、逃げるエネルギーが重い事から縛られた時のリスクがあることが挙げられます。前述のアーケオス2枚取り盤面の時にバケッチャ-アーケオス(-90)-アーケオス(-90)の盤面では2枚取りを防げなくなってしまいます。最悪の場合ボスバケッチャロストマイン6-6でアーケオス2枚取りもありえます。

ギラティナ対面であれば1ターンアッセンブルが遅れてもまだ相手が攻撃を始められていないシーンも少なくはないと思うので、大きな負け筋となるバケッチャはあまりプレイしたくない印象です。

また、崩れたスタジアムのところで触れたようにベンチスペースが減るので、ネオラントv+ボスの指令等が使いづらくはなります。特に進化前のギラティナvが進化する前に取れるかどうか、少なくとも先殴りできるかは重要なポイントでしょう。

手札干渉があまり絡むマッチではないため、先攻であれば初ターンにイキリンコexも含め条件を満たすための努力はできるので、メリットデメリットを天秤にかけたときにバケッチャの採用は見送りたいと考えました。

②について

単純に手札干渉が絡みます。少しでも可能性を上げる(ハイパーボールとキャプチャアロマ1/2で持って来れる)ことに寄与はすると思うのですが、ジャッジマンで4枚になった手札から(1)-(3)を解決することができるかというと初動に動けたとしても難しさが残ります。特に4枚の手札でバーネット博士を打つ余裕があるとは考えづらいので、(3)は初手にアーケオスが落とせていないと(2)を解決してくれるバケッチャの有無にかかわらず厳しいものがありますし、ハイパーボールがジャッジマン後にあったとて、それをバケッチャに回せるかどうかは怪しいでしょう。

要するにこちらの対面ではデメリットというより、採用してもあまり意味がないという理由で非採用にする結論になりました。

最後に、少し触れたように崩れたスタジアムという圧倒的重要なスタジアムがある以上、スタジアムの枠をバケッチャに変えるとしたらおそらくテーブルシティになると思うのですが、試行回数が重要なスタジアム(特に序盤の)をピン刺しすることになってしまいます。そういった観点からもスタジアム4枠+αくらいでしか採用はできないかなという位置付けになりました。もしもテーブルシティがピン刺しになる(スタジアムを3枚にする)という考えになれば、他のスタジアムも採用検討になるんだろうなと思います。(チャンピオンズフェスティバル、逃げエネが増えるやつとか)


おわりに

記述したいことは沢山細かくあるのですが、先述の個人テーマに基づき3つに絞りました。記事が長すぎてしまうのが私の悪い癖だったので。CL横浜にてかなり立ち位置は良いとされているルギアVstar、活躍するかどうかはもちろんのこと母数がどれだけ居るか関心があります。

身の丈と言ったように、基本的なプレイ自体はとても簡単で序盤の勢いでイージーなゲームも生まれやすいことからBO1を9試合する上でも魅力あるデッキタイプでしょう。

もしこの記事が役に立ったという方がいらっしゃいましたら、遠征続きであったので投げ銭していただけると助かります。

最後にトップ2と名高いギラティナVstarとサーナイトexについてちょびっと記述しておくと、

ギラティナはポケギア3.0が1枚入ってるとミラーやその他対面においてアクロマの実験というよりは手札干渉や何よりボスの指令に触りやすい点が評価できると感じています。ロストバレットのアクロマを引きに行く用途とはまた別物かなと感じます。

サーナイトは月明かりの丘を2枚、崩れたスタジアムを1枚採用することは固定にしつつ、ボウルタウンか作業員みたいなところを悩んだ上で、月明かりが2枚であると基本超エネルギー重視で超11-リバーサル1からはじめましたが、最終的にはリバーサルが2枚必要という結論になりました。

アルセウスVstarが出張することも多く、ルギアVstarが増えていること、ギラティナVstar対面を考慮して空の封印石も一瞬検討しました。

エネルギーやスタジアムの話が盛んにされる中で次いでトピックになるのが、ふしぎなあめの枚数になっており、ミラージュステップでゆっくりした試合展開も多く、速いロストバレットが減少すると読めれば、あめが3枚無くても良いのではという葛藤もありました。

ということで私がもしCL出れたらサーナイトではあったのだろうとは思います。

なんて締めでしょう。

それでは巨石丁〜♪

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