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鼻詰まりとうがい

今週分のエッセイを書いていないことに気がついてパソコンを立ち上げたはいいが鼻詰まりが気になって何を書けばいいのか全然思いつかない。
別に風邪をひいているわけでもないのに左の鼻穴の奥が塞がっているような気がしてあまりいい気分ではないな。

とりあえず鼻の下にメンタムを塗った。スースーした風が鼻の中に入ってきて一時的には改善されそうである。
でもこの手段にも限界はあって、2時間もすると今度はスースーした空気の刺激にあてられてかえって鼻水がでてさらに鼻が詰まってしまう。
結局しばらくしたら鼻をかまないといけないのでしょっちゅう使える手段ではない。

うがいをしてみるのはどうだろう。
おそらくだが鼻エリアの分泌物と喉エリアの分泌物がひとつなぎになっていて、鼻からいらないものを出すのに余計なパワーが必要になっているのではなかろうか。
しかし私はうがいが極度に苦手である。
とくにうがい薬が入った水でうがいをするのが苦手だ。
1回2回ならまだ勢いでなんとかなるが、回数を重ねるにつれて冷静になって「今口に入れてはいけないものを口に入れようとしている」と思うとすぐに吐き出さないといけない気がしてしまう。
そうなると嘔吐中枢が刺激されるのか、腹に入ったものもいっしょにおげっと出してしまわずにはいられないのだ。

今もういちど鼻をかんでみたのだが、鼻水も鼻くそも何も出てこない。
それなのに鼻はつまっていて苦しさがある。
これは一体何なのだろう。

鼻詰まりの原因、で調べてみたところどうやら鼻水などが詰まっている以外にも理由があるようだ。
鼻の中が腫れていたりして空気の通り道を塞いでしまっている場合もあるとのこと。
なるほど、こういうケースも存在するのか。人の体って厄介だな。

もう一度右側の鼻穴を押さえて鼻をかんでみた。左の鼻の穴に勢いよく空気を通すイメージで。
何かを啜るような音と下手くそに笛を吹いた時のような情けなくて細い音がする。
相変わらず左の鼻が詰まっていてモヤモヤ。

あまり使いたくない方法だがティッシュ越しに指を鼻穴に入れてみる。
ティッシュに何やら水分のようなものが付着した。
ちょっとだけ鼻の通りがよくなるもまだまだ根本的解決には程遠そうな感じがする。

さっきうがいのことを考えてオエっとなったのでやめたけど、喉のあたりにもなにか粘度の高そうな液体が張り付いたような感覚があって気持ち悪い。
やはり喉と鼻の粘液のようなもの(推定)がつながっていて悪さをしているのだろうか。
こういう時に結託しなくたっていいのに。意地が悪い。
やはりうがいをして勢力を分断させるしかないのだろうか。やるしかないのか。

ちょっとやってきた。
喉はスッキリしたけど鼻はやはりスッキリしない。
今回は珍しいことに6回ぐらいうがいをすることができたがやはり最後の方は粘膜バリアがなくなってダイレクトに消化器にアタックするのだろうか、嘔吐中枢にも強い刺激がいってオエっとなってしまった。
胃の方からさらっとした唾のようで違うような液体がぴしゃりと吐き出されて呆気なく終わった。

あ、まって。
少し時間を置いたら鼻がスッキリしてきたぞ。
詰まっていた左鼻穴も急に通りがよくなった。
さっきメンタムを塗って一時凌ぎしていたのとは全然違う、本物の鼻の通りの良さだ。
やはり喉にあるよくない液体と鼻の方のよくない液体は分断して然るべきだったようだ。

そろそろ寝よう。
すっきりした鼻、すっきりした喉。快適な睡眠。
大事なものはそろった。

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